画期的新薬の使用を促進し医療に「新たな歴史」を刻む

石本 俊介
Shunsuke Ishimoto

オンコロジー・麻酔クリティカルケア事業本部 肺がん領域 西日本営業部 京滋・北陸課


新薬を手掛けることに、誇りと責任を実感

私はアストラゼネカのMRとして京都府の大学病院を担当しています。MRはMedical Representativeの頭文字を取ったもので、医薬品メーカーに所属して医療情報を取り扱う専門職です。医師をはじめとする医療関係者に、自社製品の有効性や安全性に関する情報を提供することによって医薬品の適正使用を促進することを職務としています。

京都市内から日本海沿岸部まで、担当する地域が広大なので移動距離の長い多忙な日常を過ごしています。お会いするのは主に呼吸器内科、呼吸器外科の先生方ですが、アストラゼネカはこの5月に肺がん向けの新薬を発売しましたので、薬剤部や看護師などのメディカルスタッフの方々と接する機会も増えてきました。薬の有効性はもちろん、新薬としてとりわけ重要な安全性についても詳細な説明を行っています。

この新薬は、EGFR T790Mという遺伝子変異をもつ非小細胞肺がんを治療する「ファーストインクラス」の薬です。ファーストインクラスとは、既存の医薬品とは異なる化学構造を持ち、従来の治療体系を大幅に変えるような独創的医薬品を意味します。患者さんの人生を変えるような新薬を手掛けていることに誇りと責任を感じるとともに、先生から薬が効いたという話を聞くと、医療の発展に関わっていることへの大きな喜びを感じます。


MRの訪問規制強化でアストラゼネカの優位性が鮮明に

私がMRになってから15年以上が経過しましたが、この間にMRを取り巻く業務環境は大きく変化しました。最大の変化は訪問規制が強化され、医師との面談時間が大幅に短縮したことでしょう。しかし面談時間が短くなったことはアストラゼネカにとってはむしろその優位性を顕在化させたのではないかと受け止めています。

医局への立ち入りが比較的自由で、医師との面談も容易だったころは、各メーカーからMRが病院を訪問していましたので、他社との差異化を図ることが困難でした。しかし、面談時間が限られてくると、それまで以上に医師のニーズに的確に対応した情報を提供しているかどうかが厳しく問われることになります。短い時間の中で薬の有効性や安全性について適切な説明を行い、面談を深みのあるものとするためには、疾患に対する正しい知識と、精度の高い言葉で薬剤の特性を伝える能力が必要です。アストラゼネカではメディカル部門やマーケティング部門を中心にMRをサポートする情報収集・管理体制が構築されているため、先生方に安心して製品を使っていただくための情報提供活動が実現できていると思います。



医師から信頼されるパートナーとして

私がMRとして最も大切にしていることは「サイエンス」を土台に、プロ意識をしっかり持って職務を遂行するということです。アストラゼネカのMRにとってサイエンスとは、自社製品の利点だけを訴求するのではなく、科学的事実に基づいて薬剤の有効性や安全性を正確に説明し、患者さんに早くよりよい薬を届けることです。

サイエンスに根ざした情報提供を実現できなければ、医療関係者との間に信頼関係を構築することはできません。私が考えるMRの役割は、最適な情報提供を通じて、医師の不安を取り除き、自信と根拠を持って処方していただくことです。特にファーストインクラスの新薬は先生方も初めて処方するものだけに、安全性や有効性に関して納得いただくことが何より重要です。医師の「信頼できるパートナー」として、医療の進歩と患者さんの幸福に寄与することがMRの最終ゴールだと信じています。



患者さんの幸せを願うMRとして「新たな歴史」を刻む

画期的な新薬を創造し、医療現場への浸透を図ることは、患者さんの治療に新しい可能性をひらくことです。それは医療において「新たな歴史」を刻んでいく取り組みであると言えるでしょう。私はこれからも画期的な新薬を通じてより多くの患者さんの治療に貢献できることに誇りをもち、MRの業務に取り組んでいきたいと思います。

(所属・内容等は取材実施当時のものです。)
 


関連カテゴリから探す

関連するStories

患者さんを第一に考える医師の目線を、意識する。

2016年3月に製造販売承認を取得した当社の医薬品は、今まで治療効果が限られていた肺がんの一次治療が耐性になった際に治療手段となり得るもの。有効性や安全性は科学的に立証されており、革新的な医薬品であることは確信していましたが、今まで必須ではなかった侵襲性のある検査を患者さんに強いることになることが難点でした。検査は気管支鏡などでアプローチしてがん細胞を採取するのですが、患者さんに新たな負担を強いるだけでなく、検査をしても医薬品を投与できるのかは100%判別できるわけではありません。患者さんを第一に考える医師としては、患者さんへの負担を危惧して、侵襲性のある検査を控えざるを得ないケースもある状況でした。苦しんでおられる患者さんのもとに医薬品を届けるため、自分には何ができるのか。試行錯誤の結果、担当する病院で肺がんを診ている医師にご意見をいただきながら、医薬品が患者さんにもたらすベネフィットと負担を考え、十分かつ適切なタイミングにて、医薬品を待っている患者さんに沿った情報提供を実施することで、「この患者さんになら、侵襲性のある検査を実施しても、自社の医薬品が必ず貢献できる価値がある」と、医師に納得してもらう。時間はかかっても、それが一番の近道だと考えたのです。