臨床試験とは?…新しい薬ができるまでのプロセス
「薬の候補」が薬として一般に使用できるようになるため、健常人や患者さんに使っていただき、効果や安全性を確かめる試験のことを「臨床試験(治験)」といいます。製薬会社は、実施した臨床試験で得られたデータを国(厚生労働省)に提出します。これまでの治療方法と「薬の候補」を比較すると共に、効果と安全性のバランスを国が評価し、薬として患者さんの治療に役に立つと認められた場合にのみ承認されます。
臨床試験実施医療機関に通院しなくても、リモートでの参加が可能に
アストラゼネカでは、テクノロジーやウェラブルデバイスなどを活用して、患者さんが臨床試験に参加する機会を増やせるよう、臨床試験実施医療機関に通院せずにリモートでも正確なデータを収集できるようにすることで、患者さんの負荷を軽減する試みを⾏っています。
臨床試験の⼿順の⼀部、またはすべてを、患者さんのご自宅やお近くのクリニックなど臨床試験実施医療機関ではない場所で実施することを「分散型臨床試験(Decentralized Clinical Trial=DCT)」と呼びますが、アストラゼネカではDCTを推進し、グローバル全体で2024年までに20%のポートフォリオはDCTを取り⼊れた臨床試験を経て開発するという目標を立てています。
独自アプリで、疾患や臨床試験の情報提供、服薬・通院タイミングを通知
アストラゼネカは、その実現に向けて「Unify」というアプリを独⾃で開発し、海外ではすでにぜん息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療候補薬の臨床試験データを遠隔で収集する取り組み等を開始しています。
⽇本においては、胃炎や腎疾患等の臨床試験において、「Unify」を通じて疾患や臨床試験の情報提供、服薬・通院タイミングの通知などを行っています。今後は遠隔でのデータ収集にも取り組んでいく予定です。
アストラゼネカは研究開発において、「患者さん中⼼の医薬品開発」を重点項⽬としています。患者さん目線に立ち、「患者さんにやさしい臨床試験」を今後も追及していきます。
なるべく専門用語を使わない、臨床試験情報を一括検索できるウェブサイトを公開
また、「多くの患者さんに分かりやすく臨床試験情報を提供する」ことを⽬的に、⾃社が国内で実施する医薬品の臨床試験情報を、患者さんやそのご家族が⼀括検索できるウェブサイト「Search My Trial for AstraZeneca」を公開しています。
このサイトでは、臨床試験の情報も、なるべく専門用語を使わずに、一般の方々にとっても分かりやすく記載することを心掛けています。患者さんが臨床試験について理解を深め、自身の求められる臨床試験の最新情報にアクセスできることを目的としています。

この他にも、患者さんの声を医薬品開発に生かせるよう、実際に患者さんから医薬品開発に対するご意見やご要望をお伺いする取り組み等も行っています。
アストラゼネカは、こうした活動により、私たちの目的である「サイエンスの限界に挑戦し、患者さんの人生を変える医薬品を届ける」の実現に取り組んでいます。