現在、30億人を超える人々が慢性疾患、希少疾患、がんを患っています1-5。心血管疾患や呼吸器疾患、がんによる死亡は増加傾向にあり、多くの先進国で平均寿命が短くなっています6-9。
世界各国の保健医療システムは、この状況に対応する必要があります。保健医療システムが包括的に構築されていないと、全体が十分に連携、機能することが難しく、救急サービスや病院中心の医療に依存し、診断の遅れや診療ガイドラインの推奨と異なる診療につながることもあります。その結果、最適な治療が行われず病状が進行・悪化し、予定外の入院や早すぎる死亡につながる可能性もあります。
こうした社会課題に対し、アストラゼネカは、各国の政府、保健医療システム、患者団体、医療従事者や医療施設と連携し、数百万人以上の患者さんをより早期に発見、診断、治療し、より強靭な保健医療システムを構築することで、将来の世代のために変化をもたらすというミッションを掲げています。
私たちの取り組みは、重点領域である慢性疾患、がん、希少疾患のすべてに及ぶため、何百万人もの人々に影響を与える可能性があります。
すでに心不全おいて、私たちの取り組みが患者さんの早期診断および治療の最適化に大きな変化をもたらしています。
スコットランドでは、国民保健サービス(NHS)と画期的なパートナーシップを結び、NHS Glasgow & Clydeの心不全診断サービスのデジタル化に取り組みました*。 心不全が疑われる患者さんは、地域内での多職種連携による迅速な評価を受けるよう促されます。その評価には、標準的な心不全診断に加えて、AI搭載の携帯型超音波診断装置の使用が含まれており、心不全と診断された患者さんには、治療アウトカムの最適化を目指す標準治療が開始されました。このサービスにより、公平かつ迅速な心不全治療が提供され、心エコー検査の待機期間が短縮されました。現在、他の多くの国々の保健医療システムと提携し、このサービスを実施しています。
中国では、China Cardiology Association**と協力し、心不全医療の品質管理(QC)にベストプラクティスを組み込み、ガイドラインに基づく薬物療法を標準化するため心不全センターに教育と研修を提供しています***。この取り組みにより、これまでに900を超える心不全センターが新しいQC基準を導入しました。
日本では、日本循環器協会と連携し、心不全の早期診断・早期治療の普及に向けた啓発活動を推進しています。医学専門家と協力して日本における心不全治療の現状に関するリアルワールドデータの創出や、医療従事者への情報提供活動を通じてガイドラインに基づく治療の普及率向上を図っています。これらの取り組みにより、質の高いケアを迅速に提供し、心不全治療の予後改善に貢献しています。
加えて、日本の事例としては、がん領域においても富士フイルム株式会社と医療情報システムを共同開発し、切除不能ステージIII非小細胞肺がんの化学放射線療法の最適化にも取り組んでいます。このシステムは、過去約1900件の症例情報をデータベース化し検索できるようにしたもので、医師が自身の患者さんのCT画像をもとに類似する過去症例を検索し、参照したい症例の放射線治療計画の情報を表示して、医師による放射線治療計画の作成をサポートします。
バイオ医薬品メディカル部門SVPであるAlex de Giorgio Millerは次のように述べています。「私たちの深い専門知識、幅広い能力、グローバルな事業展開を活用し、また保健医療システムと緊密に連携することで、何百万人もの患者さんの人生に良い影響を与える可能性を引き出すことができます。心不全患者さんの治療アウトカムの改善を目指す当社の取り組みが示すように、保健医療システムが患者さんのニーズに確実に対応できると同時に、将来の課題にも十分対応できる強靭性を維持できるような変化をもたらすには、パートナーシップの力が鍵となります」
パートナーシップと積極的なイノベーションを通じて、人間の創意工夫とテクノロジーを結びつけることで、医療変革をもたらし、健康に大きな変化をもたらすことが可能に
医療の変革には、提供の仕方を変革する必要があります。つまり、よりプロアクティブかつ統合され個別化された方法で、医療を提供する必要があります。疾病負担を軽減する直接的な方法としては、革新的な医薬品やガイドラインに沿った医療、及びより早期に患者を発見し治療することが挙げられます。そうすることで、世界の疾病負担に恒久的な影響を与えることができ、保健医療システムを将来の世代のために、これまで以上に多くの患者さんを治療できる能力を備えた、より強靭なものにすることができます。人間の創意工夫と先駆的なテクノロジーの活用により、サイエンスをこれまで以上に迅速に、より効果的な医薬品へと転換し、治療アウトカムと個々の治療体験の改善に貢献しています。
詳細については、Transform Careに対する取り組み(英語のみ)をご覧ください。
* このプロジェクトはアストラゼネカから助成金を受けています。
** CCAは蘇州工業園区循環器健康研究所と蘇州工業園区新欣循環器健康基金会が共同で設立し、蘇州工業園区循環器健康研究所が、この提携の日常的な管理と実施を担っています。
***アストラゼネカが、China Cardiology Associationとのスポンサー契約を通じて支援し、一部資金を提供する非プロモーションのプログラム。
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Reference:
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- Global burden of chronic respiratory diseases and risk factors, 1990–2019: an update from the Global Burden of Disease Study 2019.GBD 2019 Chronic Respiratory Diseases Collaborators.EClinicalMedicine.
- Chew NWS et al.The global burden of metabolic disease:Data from 2000 to 2019.Cell Metab.2023 Mar 7;35(3):414-428.e3. doi:10.1016/j.cmet.2023.02.003.
- Our World in Data – The Global Burden of Cancer.
- The landscape for rare diseases in 2024.Lancet (2024)
- Hacker, Karen.“The Burden of Chronic Disease.” Mayo Clinic proceedings.Innovations, quality & outcomes vol. 8,1 112-119. 20 Jan. 2024, doi:10.1016/j.mayocpiqo.2023.08.005
- Global cancer burden growing, amidst mounting need for services.World Health Organization. www.who.int/news/item/01-02-2024-global-cancer-burden-growing--amidst-mounting-need-for-services
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- GHE:Life expectancy and healthy life expectancy.World Health Organization. https://www.who.int/data/gho/data/themes/mortality-and-global-health-estimates/ghe-life-expectancy-and-healthy-life-expectancy