医師のニーズに基づいた印象に残る講演会のつくり⽅。

加藤 奈々子
Nanako Kato

オンコロジー事業本部 肺がん領域 (2011年新卒入社)


講演会とは、製薬会社が自社医薬品の適正使用の推進を目的に、その領域の専門家である医師等に演者等の役割を依頼して開催する場であり、参加される多くの医師の診療に役立つ情報を提供する機会になります。
新たに発売された肺がん治療薬を扱うことになった加藤は、臨床試験のデータを医師に説明して回りましたが、処方の伸びに行き詰まりを感じていました。それもそのはず、同領域には既に3製品が存在しており、加藤が扱う新薬は4製品目。医師からすれば、新しい医薬品を使用することには慎重になるもの。また発売直後の医薬品であるため、臨床に関する情報が多くないことで使用をためらっている医師もいたのです。
そこで加藤は講演会を企画しようと考えましたが、既に3製品がひしめく市場。他社も同じように講演会を行っており、集まった医師は(紹介される医薬品が変わるだけで)毎回同じような説明を一方的に聞かされているはず。「自分なら、既知の情報を聞くために多忙な時間を割きたくない…」そう感じた加藤は、医師同士がもっと本音で、双方向にコミュニケーションを取れる場をつくれないかと考えました。
まずは講演会の座長をお願いしたい医師に会の趣旨を説明。専門家による講演の後に、臨床に関するケースについてディスカッションを行う(具体的な患者を想定し、どのような治療方針が良いかを検討する)ことに賛同いただくことができました。
また加藤は、準備を進めるなかで企画に関する策を練っていました。最新の科学的根拠に基づく客観的情報提供を前提にしつつ、効果的に自社製品の有用性をお伝えするため、参加を依頼する医師に事前にヒアリングを行い、ディスカッションに対する意見を収集。さまざまな場面を想定して準備を進めました。
そして当日、声をお掛けした医師14名全員が集まりました。事前準備の甲斐あって、ディスカッションも大いに盛り上がり、最終的には8割の医師から自社製品に対する肯定的な評価をいただきました。参加いただいた医師からは「新しい取り組みでおもしろかった」「あらためて知識を整理する機会になった」「他の医師も積極的に処方していることが分かった」といった意見をいただき、新規処方を拡大することに成功しました。
有意義な印象に残る講演会をつくろうという加藤の思いが、医師たちの心を揺さぶる結果に結びついたのです。

※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。
 


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