気候変動は、異常気象による自然災害を引き起こすほか、私たちの健康にも深刻な影響を及ぼしています。私たちアストラゼネカは、革新的な医薬品の提供によって患者さんに貢献するだけでなく、人々の健康を守るために、気候変動を抑止する活動にも率先して取り組んでいます。
人は果たして地球に住み続けられるのか?地球温暖化から地球“沸騰化”の時代へ
アメリカのデスバレーや中国北西部では最高気温が50℃を超え、観測史上最も暑い夏となった2023年。世界各地において、猛烈な暑さだけではなく、凄まじい豪雨と洪水、激しい山火事といった壊滅的な状況を目の当たりしました。日本も例外ではなく、気象庁によると今年の夏の平均気温は統計開始以降最高を記録し、異常気象に伴う大雨や竜巻が発生しました。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、地球“沸騰化”の時代が到来した」と危機感を訴えました。私たちは果たして地球に住み続けられるのか、地球が気候危機に陥っていることを、多くの人が身をもって感じる夏となったのではないでしょうか。
そもそも、気候変動の主な原因である温室効果ガスとは?
自然災害の主な原因は、温室効果ガスの増加による気候変動だと言われています。本来、温室効果ガス(二酸化炭素やメタンなど)は大気中にわずかに存在し、太陽からの熱を大気中に封じ込め、地表を温め生物が住める暖かさに保つ役割を担っています。
産業革命以降、温室効果ガスが大量に排出され、大気中の温室効果ガスの濃度が高まったことにより、地球の表面気温が過度に上昇し、地球温暖化が進んでいると言われています¹。これが、温室効果ガスの削減に向けて各国が取り組んでいる所以です。
気候変動関連死により世界で25万人の命が脅かされています
気候変動に伴う猛烈な熱波による死亡が増えています。気候変動による健康への影響を分析する国際共同プロジェクトLancet Countdownの2022年のレポートによると、65歳以上の人口の熱関連死亡は2000~2004年と、2007~2021年の間で比較すると、約68%増加したと報告されています²。
世界保健機関(WHO)の研究では、世界で36億人が気候変動の影響を受けやすい地域に住み、2030~2050年の間に、気候変動関連死(気候変動に伴う栄養失調、マラリア、下痢、熱中症等)により死亡者が約25万人に上る試算も報告されています³。日本でも2023年の夏は熱中症警戒アラートが連日発表されましたが、熱中症による死亡者数は総じて増えており、2017 ~2021年の5年間の平均死亡者数は1134人で、20年前と比べ5倍近くとなっています⁴。
気候変動と健康についての詳細はこちら
https://www.env.go.jp/content/900502209.pdf
人々の健康を守るアストラゼネカのネットゼロに向けた公約、「アンビション・ゼロカーボン」
アストラゼネカは、長い時間をかけ革新的な医薬品を開発し、がんや慢性疾患とともに生きる患者さんがより良い人生を実現するための治療を医療に携わる人々と実現してきました。患者さんが病気と向き合い、日々健康的な食事や運動に励み、治療を継続してきたことで繋いだ命や健康が、今、気候変動に起因する健康被害により脅かされています。
WHOは、「きれいな空気、水、土壌から食料システムや生計に至るまで、健康のあらゆる側面が気候変動の影響を受けている。気候変動への取り組みがこれ以上遅れることは、健康リスクを増大させ、世界の健康における数十年にわたる改善を台無しにし、すべての人の健康に対する人権を確保するという私たちの集団的公約に反することになる」と述べています³。
アストラゼネカでは、気候変動に企業として率先して取り組むことは、製薬会社としてのミッションに直結すると考え、世界各国で脱炭素に向けた取り組みを加速しています。