免疫療法をがん患者さんにより安心して受けていただくために
―副作用の早期発見をサポートする取り組み―

現在、免疫療法の拡がりによって、治療が有効な場合はその恩恵を受けられるがん患者さんが増えています。しかし、この治療では過剰な自己免疫反応による副作用を起こすことがあり、その場合は早期に発見し対処することが大切です。ここでは、アストラゼネカが注力する、免疫介在性有害事象の早期発見を支援する取り組みをご紹介します。

免疫療法で起こるimAEとは?

患者さん自身がもつ免疫の力を利用して、がん細胞を攻撃する治療法のことを免疫療法と言います。2024年11月現在、大規模な臨床試験等によって、治療効果が科学的に証明され、安全性が確認された免疫療法には、免疫ががん細胞を攻撃する力にブレーキがかからないように保つ免疫チェックポイント阻害薬を使用する方法と、免疫ががん細胞を攻撃する力を強め、アクセルをかけるエフェクターT細胞療法(CAR-T細胞療法)があります1

免疫療法では、従来の化学療法で起こるような、吐き気や脱毛等の副作用は比較的少ないとされていますが1、免疫の働きを高めることで自身の細胞や臓器が攻撃され、副作用を生じることがあります。こうした副作用は「免疫介在性有害事象(imAE)」と呼ばれています。

imAEの代表的な症状には、皮膚の異常・発熱・だるさ(元気が出ない)・顔や手足に力が入らない・頭痛・咳・息苦しさ・吐き気・腹痛・下痢・尿量が増える等があります2。imAEは、必ず起こるというものではありません。しかし、起こっていることに気づかず放置すると重症化し健康への影響が起こりうるため、発症したら早めに対処する必要があります。

副作用の疑いがある場合は、すぐに医療従事者に相談することが大切

imAEは個人差が大きく、いつ、どの臓器に発現しどのような症状を引き起こすか、事前に予測することは困難とされています。そのため、患者さん自身またはご家族が体調の変化をいち早く認識して、異常を感じた場合は速やかに主治医や看護師、薬剤師に相談することが大切です。

しかし、アストラゼネカが肝細胞がんの患者さんを対象に2024年に実施した調査では、治療中に副作用等が疑われる体調の変化を感じていても、6割を超える患者さんが医療従事者には「次の診療日を待って報告」していると回答していました。電話等ですぐに連絡しなかった理由では「我慢できる範囲と思った」「急いで報告すべき体調の変化や症状だと思わなかった」が多く、がん患者さんが免疫チェックポイント阻害薬を含む薬物治療中に体調の変化や症状を感じた際、医療従事者に迅速に相談することの重要性が浸透していない実情が明らかになっています3

副作用の早期発見をサポートするツール

こうした課題解決を目指し、アストラゼネカは、患者さんと医療従事者のコミュニケーションをサポートすることでimAEの早期発見を助ける、医療従事者向けのコミュニケーションツール「つたわる君」を2023年7月より提供しています。

「つたわる君」は、患者さんが伝えにくい体調の変化や症状について、看護師がヒアリングできるような図表や、患者さんがチェックして記入する問診票のほか、主治医が短時間で副作用を特定して適切な検査等につなげられるよう、imAEを推測するためのマニュアルで構成されています。

医療従事者にこのツールを活用いただくことで、imAEの迅速な発見と適切なタイミングでの治療介入を促進し、一人でも多くの患者さんが自身に適したがん治療を続けられるよう支援しています。

アストラゼネカは企業バリューの一つに、「患者さんを第一に考える」を掲げています。このバリューを実現するため、この活動を含め、今後も患者さんを中心とした治療支援を積極的に行ってまいります。

肺がんとともに生きる 免疫チェックポイント阻害薬の副作用、注意すべき症状
https://www.haigan-tomoni.jp/know/treatment/immunotherapy07.html


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Reference:

  1. がん情報サービス免疫療法 もっと詳しく https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/immunotherapy/immu02.html
  2. 肺がんとともに生きる 免疫チェックポイント阻害薬の副作用、注意すべき症状
  3. 2024年アストラゼネカ実施 肝細胞がん患者調査 https://www.astrazeneca.co.jp/media/press-releases1/2024/2024080701.html

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