タグリッソ、第Ⅲ相LAURA試験においてプラセボと比較して、切除不能なステージIIIのEGFR遺伝子変異陽性肺がん患者さんの、病勢進行または死亡リスクを84%低減

本資料はアストラゼネカ英国本社(AstraZeneca PLC)が、投資家/ビジネスパートナーの皆様からのご要望に応えるため、2024年6月2日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、参考資料として提供するものです。
本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。
なお、本リリースで発表されている適応症は国内の承認状況と異なります。

ステージIIIで無増悪生存期間を3年以上延長するベネフィットを示した
最初で唯一のEGFR阻害薬かつ標的治療

第Ⅲ相LAURA試験の良好な結果において、アストラゼネカのタグリッソ®(一般名:オシメルチニブ、以下、タグリッソ)が、エクソン19欠失型またはエクソン21(L858R)点突然変異が確認された切除不能なステージIIIの上皮成長因子受容体遺伝子変異(EGFRm)を有する非小細胞肺がん(NSCLC)の患者さんにおいて、化学放射線療法(CRT)後の治療としてプラセボと比較して、無増悪生存期間(PFS)の統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示しました。

これらの結果は、2024年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会のプレナリーセッション(抄録番号#LBA4)で発表され、同時にThe New England Journal of Medicine誌にも掲載されました。

盲検下での独立中央判定(BICR)で評価された試験結果では、タグリッソはプラセボと比較して病勢進行または死亡のリスクを84%低減させました(ハザード比[HR]0.16;95%信頼区間[CI]0.10-0.24; p<0.001)。PFS中央値は、プラセボ群では5.6カ月であったのに対し、タグリッソ群では39.1カ月でした。特筆すべきことに、性別、人種、EGFR遺伝子変異の種類、年齢、喫煙歴、およびCRTの順序など、事前に規定したすべてのサブグループにおいて、臨床的に意義のあるPFSの有益性が認められました。

今回の解析時点での全生存期間(OS)のデータは、イベント数が不十分ではあったものの、タグリッソ群では良好な傾向が示されました。本試験では副次評価項目であるOSを引き続き評価します。

米国アトランタのエモリー大学ウインシップがん研究所のエグゼクティブディレクターであり、本試験の治験責任医師でもあるSuresh Ramalingam氏は、次のように述べています。「第Ⅲ相LAURA試験から得られたPFSのすばらしい結果は、標的治療がないステージIIIのEGFR遺伝子変異陽性肺がん患者さんにとって画期的なものです。オシメルチニブは、病勢進行または死亡リスクを84%低減しており、これらのデータに基づき、患者さんにとって新たな標準治療になるはずです」。

アストラゼネカのオンコロジー研究開発エグゼクティブバイスプレジデントであるSusan Galbraithは次のように述べています。「タグリッソは、治癒の可能性があるこの疾患のPFSを3年以上延長し、患者さんを早期に検査・診断する必要性を裏付ました。治療プラクティスを変え得るこれらのデータは、タグリッソがEGFR遺伝子変異陽性肺がんの標準治療として、特に過去にCRT後に早期の進行を経験した患者さんの生活に強い影響を与える可能性を補強するものです」。

 

 

結果概要: LAURA試験

結果概要: LAURA試験

安全性の結果および有害事象(AE)による投与中止率は予想通りであり、既知の安全性プロファイルと一貫していました。グレード3以上のAEは、タグリッソ群の患者さんの35%に発生したのに対し、プラセボ群では12%でした。

タグリッソは、米国、欧州、中国および日本を含む100カ国以上で単剤療法として承認されています。承認された適応には、局所進行または転移性EGFRm NSCLC患者さんの一次治療、局所進行または転移性EGFR T790M変異陽性NSCLC患者さん、および早期EGFRm NSCLC患者さんの補助療法が含まれます。タグリッソと化学療法の併用療法は、局所進行または転移性EGFRm NSCLC患者さんの一次治療薬として、米国および他の数カ国でも承認されています。

以上

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肺がんについて
肺がんは、男女ともにがんによる死因の第1位であり、すべてのがんによる死亡の約5分の1を占めており2、非小細胞肺がん(NSCLC)と小細胞肺がん(SCLC)に大きく分けられます3。毎年、世界中で肺がんと診断される患者さんは240万人と推定されており、これらの患者さんの80~85%が最も一般的な肺がんであるNSCLCと診断されています。また、すべてのNSCLC患者さんのうち大多数が進行がんと診断されます2-5

欧米ではおよそ10~15%、アジアでは30~40%のNSCLC患者さんがEGFR遺伝子変異を有しています6-8EGFRm NSCLC患者さんは特にがん細胞の成長を促す細胞シグナル伝達経路をブロックするEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)治療への感受性が高くなります9

LAURA試験について
LAURA試験は、白金製剤ベースの根治的化学放射線療法後に病勢が進行しなかった、切除不能なステージIIIのEGFRm NSCLC患者さんを対象とした、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、多施設共同、国際共同第Ⅲ相試験です。対象患者さんには、病勢進行、許容できない毒性、またはその他の中止基準を満たすまで、タグリッソ80mgが1日1回経口錠剤で投与されました。病勢進行時には、プラセボ群の患者さんにもタグリッソの投与が認められました。

本試験には、米国、欧州、南米、アジアを含む15カ国以上の145以上の施設で216名の患者さんが登録されました。主要評価項目はPFSの解析です。本試験は現在も進行中であり、副次評価項目であるOSを引き続き評価する予定です。

タグリッソについて
タグリッソ(一般名:オシメルチニブ)は第3世代不可逆的EGFR阻害剤であり、中枢神経系(CNS)転移に対するものを含め、NSCLCにおける臨床的有効性が実証されています。タグリッソ(40mgおよび80mgの1日1回経口錠剤)は、世界中で80万人近い患者さんの治療に使用されており、アストラゼネカは、EGFRm NSCLCの複数の病期にわたる患者さんの治療薬として、タグリッソの開発を続けています。

EGFRm NSCLCにおけるタグリッソの使用を支持するエビデンスは豊富にあります。タグリッソは、第Ⅲ相ADAURA試験における早期肺がん、第Ⅲ相LAURA試験における局所進行肺がん、第Ⅲ相FLAURA試験および第Ⅲ相FLAURA2試験における進行期肺がんで患者さんの予後を改善した唯一の分子標的治療薬です。

肺がん患者さんを可能な限り早期に治療するというアストラゼネカの継続的な取り組みの一環として、タグリッソは術前補助療法として第Ⅲ相NeoADAURA試験を実施しており、今年後半に結果が得られる予定です。また、早期ステージの切除可能な術後補助療法として第Ⅲ相ADAURA2試験にも取り組んでいます。

また、第Ⅱ相SAVANNAH試験、および第Ⅱ相ORCHARD試験、ならびに経口投与の強力かつ選択性の高いMET TKIであるsavolitinibとタグリッソの併用療法を検討する第Ⅲ相SAFFRON試験を通じて、さらには他の新薬候補を介して、腫瘍の耐性メカニズムを解き明かそうとしています。

肺がん領域におけるアストラゼネカについて
アストラゼネカは、疾患の早期発見と早期治療を通じて、肺がん患者さんを根治に導く治療を提供するとともに、治療耐性や病勢進行した状況においても効果が期待できる治療法を追求すべくサイエンスの限界に挑戦し続けていきます。また、新たな治療ターゲットを定義し、革新的なアプローチを研究することで、患者さんにとって最も高い治療効果が期待できる医薬品を特定し、提供していくことを目指しています。

アストラゼネカはLung Ambition Alliance(LAA)の創設メンバーであり、LAAは、イノベーションを促進し、治療および治療を超えて肺がんを抱える人々に意味のある改善を提供するために取り組んでいます。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカは、あらゆる種類のがんに対して治療法を提供するという高い目標を掲げ、がんとその発見にいたるまでの複雑さを科学に基づいて理解し、患者さんの人生を変革する医薬品の開発および提供を通じて、オンコロジー領域の変革をけん引していきます。

アストラゼネカは治療困難ながん種に注力しています。当社は持続的なイノベーションにより、医療活動および患者さんの医療経験を一変させる可能性のある、製薬業界でもっとも多様なポートフォリオと開発パイプラインを構築しています。

アストラゼネカはがん治療を再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。

References

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  4. Cheema PK, et al. Perspectives on treatment advances for stage III locally advanced unresectable non-small-cell lung cancer. Curr Oncol. 2019;26(1):37-42.
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    EGFR Inhibitors in Lung Cancer. Cancer Discov. 2014;4(9):1046-1061.

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