AstraZeneca PLC 2020年第1四半期業績

本資料はアストラゼネカ英国本社が2020年4月29日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

未曽有の時期に堅調な業績:新型コロナウイルス感染症対策に当社のサイエンスを活用

アストラゼネカは、必要不可欠な医薬品を患者さんに届けるため、サプライチェーン・営業部門をはじめとする世界中の各部門の尽力を結集し、本四半期も堅調な売上および利益の成長を達成しました。取り組みの一環として、パンデミック対策は先ず中国にて展開し、その後迅速に世界展開しました。

最高経営責任者(CEO)パスカル・ソリオの業績に関するコメント:
「当社の注力により、全ての治療領域および地域において本四半期も引き続き力強い成長を確保しました。複数の新薬が極めて堅調な業績を上げ、パイプラインも引き続き成果を上げました。特にタグリッソフォシーガおよび当社の最新のオンコロジー製品であるKoselugo(セルメチニブ)の成長が顕著でした。このような各方面の成果により、当社は今年度も通年目標を達成する見通しが高くなっていると考えます。

COVID-19がもたらした困難に対するアストラゼネカの対応をこの上なく誇りに思います。治療の継続を維持し、社会に貢献し、このパンデミック対策に当社のサイエンスを活用することを目的に、迅速に対応してきました。また、臓器を損傷から守り、高サイトカイン血症ならびにそれに伴う過剰炎症状態を軽減し、ウイルスを標的とする当社の取り組みに期待しています」。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
当社が世界中の医療従事者を支援するために寄付した900万枚のマスクは、世界経済フォーラムのCOVIDアクション・プラットフォームとの連携のもと配布されています。また、アストラゼネカは英国政府の検査強化の取り組みに協力し、2020年5月に毎日30,000件の検査実施を目標に、英国ケンブリッジにおいてケンブリッジ大学およびグラクソスミスクライン(GSK)と専用施設にて協働しています。

当社は、新型コロナウイルス対策となりうる新たな方法を見出し、過剰免疫反応により生ずる高サイトカイン血症を低減し、臓器を保護することを目的とした研究を始動しました。ウイルスを標的とする取り組みの一環として、当社はSARSコロナウイルス-2(SARS-CoV-2)の新たな中和抗体の特定を行っています。

アストラゼネカは、慢性リンパ性白血病の治療薬として複数国で承認されているCalquence(アカラブルチニブ)につき、一部のCOVID-19患者さんの肺およびその他の臓器の炎症を惹起する高サイトカイン血症に対する抑制効果を評価する第II相CALAVI試験を行っています。また、当社は心不全や腎臓病に対し有効性を示した経口剤フォシーガにつき、臓器保護作用について検討するため、臓器不全の低減効果の可能性を評価する第III相DARE-19試験も行っています。さらに、当社はCOVID-19の患者さんの治療薬開発を加速するため、英国政府のACCORD-2概念実証臨床試験(POC)のプラットフォームにも参加しました。

2020年第1四半期財務業績

CERベース総売上高の成長については、今般のCOVID-19パンデミックの間接影響として、流通経路における短期的な在庫量の増加、処方期間の延長、ならびに患者さんのアドヒアランス向上が1桁台前半から半ばのプラス影響をもたらしたことが一因と当社は推定します。このプラス成長は今後数カ月で反転することが予想されます。

複数の新薬5が引き続き特に好調な業績を達成し、パイプラインも目覚ましい進捗を果たし、複数の薬事承認を取得するとともに、EGFR変異陽性6肺がんの術後補助療法としてのタグリッソの可能性、ならびに慢性腎臓病に対するフォシーガに関し、重大な発展を発表しました。

総売上高は16%増加し、63億5,400万ドル(CERベースでは17%増)。この業績には製品売上63億1,100万ドル(15%増。CERベースでは17%増)が含まれます。本四半期3つの治療領域7および全地域において総売上高が伸長しました。ハイライトとして下記が挙げられます:

- 複数の新薬の業績は、82%伸長した新興市場での新薬の売上6億5,800万ドル(CERベースでは87%増)を含む47%増の29億8,600万ドル(CERベースでは49%増)。これら新薬は総売上高の47%を占めました(2019年第1四半期:37%)。

- 全治療領域で総売上高が伸長:オンコロジー領域では33%増の25億1,800万ドル(CERベースでは34%増)、New CVRM領域8では7%増の11億200万ドル(CERベースでは8%増)、呼吸器 ・免疫領域では21%増の5,500万ドル万ドル(CERベースでは22%増)。

- 全地域で総売上高が伸長:新興市場では13%伸長し22億7,300万ドル(CERベースでは16%増)、うち中国の総売上高は14%伸長し14億1,600万ドル(CERベースでは17%増)。総売上高は本四半期米国では16%増の20億9,100万ドル、ヨーロッパでは22%増の12億400万ドル (CERベースでは25%増)。日本の総売上高は10%増の5億5,300万ドル(CERベースでは8%増)。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する当社の広範にわたる施策

COVID-19の世界大流行中のアストラゼネカの優先事項は、当社医薬品のすべてを何百万人もの患者さんに安全に供給することです。本パンデミックに関する当社への具体的な影響および当社の活動の内容を下記に示します。COVID-19に関するアストラゼネカの最新情報発信については、こちらをクリックしてください。

a)    社員
内勤の社員は通常は在宅勤務をしています。しかしながら、パンデミック拡大のピークを過ぎたとみられる各国においては、政府のガイドラインに沿って社員は順次職場に復帰しています。在宅では職責を果たせないサプライチェーンおよび研究開発を担う社員については、当社はソーシャルディスタンシングに関する明確なプロセスを整備しました。2020年4月、COVID-19感染者を迅速に特定し隔離するため、当社は3つの拠点にて自社の研究所を使い、必要不可欠なサプライチェーンおよび製造担当社員に対し自主的な検査を実施しました。

b)    サプライチェーン
本四半期中、当社ではサプライチェーンに重大な支障はありませんでした。アストラゼネカの複数の中国の製造拠点は、感染拡大宣言から数週間以内に完全操業を再開し、供給面の支障はほとんどありませんでした。当社のサプライチェーンは各製品に関する効果的な在庫管理方針および強固な事業継続計画(BCP)を有しています。これらの計画は、製造・供給を確実に継続するために、原薬と必要不可欠な物資の適切な在庫水準の確保を求めるものです。アストラゼネカのBCPの手法は様々な戦略的措置、例えば、在庫、二重供給プロセス、および業務上の機敏性を活用しています。

本四半期、流通経路における短期的な在庫量の増加および処方期間の延長と処方レジメンに対する患者アドヒアランス向上の影響もあり、いくつかの医薬品の世界的な需要が特に増加しました。本四半期のこの需要増は当社の応需能力の範囲内でした。しかし、当社は特に呼吸器・免疫領域の応需リスクについて念入りな注視を継続します。

c)    営業・マーケティング
医療従事者および施設との交流が大幅に影響を受け、現在、特に米国、ヨーロッパおよび日本ではバーチャル会議が普及しています。パンデミックの早期対応の一環として、アストラゼネカでは以下を含むデジタル対応を迅速に拡大しました:
- 医療従事者への遠隔ディテーリング
- 遠隔医療提供医師およびインターネットを活用している薬局との協力
- 医療従事者とのコミュニケーションを目的とする新たなプラットフォームへの投資

パンデミックのピークが過ぎたと想定される国々の増加に伴い、多くの医療従事者との直接面談が再開されつつあります。

d)    臨床試験
当社は、本パンデミックによる試験の混乱を最小化するため継続計画を始動する一方、実施中の臨床試験のすべてにおいて被験者の継続的な安全を確保しています。混乱回避戦略には、在宅治療・経過観察の選択肢提供、より影響の少ない地域へ患者登録を移行、およびパンデミック収束後の患者登録の加速が含まれます。パイプライン全体へのCOVID-19の影響を評価した上で、当社は2020年および2021年の後期開発およびライフサイクルマネジメントに関するデータ発表予定時期への重大な遅延は予想していません。

事業運営、業績および要約連結中間財務諸表への影響

当社の事業運営へのCOVID-19の影響は極めて不確実であり確信をもって予想することは不可能であり、アストラゼネカの事業運営へのあらゆるマイナス影響は世界的パンデミックの継続期間・規模・深刻度に左右されます。本パンデミックがアストラゼネカの事業運営および・または業績に悪影響を及ぼす範囲については、パイプラインの進捗または新薬上市の達成、当社の営業戦略の実践、医薬品の製造・供給および第三者の物資やサービスへの依存等に関するAnnual Report and Form 20-F Information 2019 (2019年度の年次報告書およびForm 20-F情報)のリスクセクションの246ページの冒頭に記述されているリスクの大多数が該当し、パンデミックによるリスク増大が想定されます。

現在の状況の想定範囲内において、今後のCOVID-19関連の様々な影響を鑑み、当社グループは営業継続に十分な流動性資産を保持していると当社の取締役は考えます。英語原文発表に含まれているInterim Financial Statements(中間財務諸表)の注釈の1番目(Note 1)に詳述されている通り、継続企業としての基準がこれら要約連結中間財務諸表(中間財務諸表)において採用されています。また、中間財務諸表の影響評価についてはNote 1 もご参照ください。

ガイダンス
当社は2020年度のガイダンスを下記に関しCERベースで提供します:
- 製品売上および提携収入により構成される総売上高
- 中核EPS
総売上高および中核EPSに関するガイダンスは、主に下記の既存の提携の潜在的な収入からなる提携収入の性質の変化および戦略的影響の増大を反映しています。

- 売上は第一三共株式会社(以下、第一三共)により計上されている複数の市場におけるEnhertu(トラスツズマブ デルクステカン)の売上により派生する総利益の持ち分
- FibroGen Inc.(以下、FibroGen)9により計上されている中国のroxadustatの売上により派生する総利益の持ち分
リムパーザ に関するMSD10との提携によるマイルストーン収入
- 上記より低額となる他の既存医薬品および開発中の医薬品のマイルストーンおよびロイヤリティ収入

下記のガイダンスは、COVID-19の世界的な感染拡大は更に数カ月継続すると想定し、当社事業の最近の傾向にも基づいています。当社は、本ウイルスのまん延に関する今後の展開を注視し、2020年上半期の業績発表時に最新情報を公開する予定です。四半期毎の業績の変動は継続すると予想されます。

2020年度の財務ガイダンスに変更はありません。総売上高は1桁台後半から2桁台前半のパーセンテージ増加することが予想され、中核EPSは10%台半ばから後半程度増加することが予想されます。当社は前述のCOVID-19の影響によるリスクおよび不確実性の増大を想定しています。

当社は買収関連債務により生じる公正価格調整、無形資産減損費用および訴訟和解引当金を含む報告ベースの結果の重要な要素を正確に予測することはできませんので、報告ベースのガイダンスならびに指標を提供することは不可能です。英語原文発表文書の末尾にある「将来予想に関する記述についての注意事項」をご参照ください。

指標
当社は2020年度の指標をCERベースで提供します。

- 当社は営業レバレッジの改善に注力しています。

- 中核税率は18~22%。四半期ごとの中核税率の変動は継続すると予想されます。

- 資本支出は対前年度比概ね安定すると予想されます。

為替の影響
外国為替レートが2020年4月から12月までの期間、本四半期の平均為替レートの水準にあれば、総売上高および中核EPSに対して1桁台前半のマイナス影響が予想されます。加えて、当社の外国為替レート感度分析は英語原文発表にある営業・ファイナンシャルレビューの項に含まれています。

財務サマリー
- 製品売上と提携収入により構成される総売上高は本四半期16%増の63億5,400万ドル(CERベースでは17%増)。製品売上は、主に複数の新薬の業績ならびにすべての地域におけるCERベースでのシムビコートの二桁成長にけん引され、15%増の63億1,100万ドル(CERベースでは17%増)。

- 報告ベースおよび中核総利益率11は、本四半期2パーセント減少しそれぞれ77%および78%。この減少はグループ在庫に関する単発の調整、リムパーザに関するMSDとの提携の利益配分率の増加および外国為替の影響の要素を反映しています。

- 本四半期の報告ベース総営業費用は9%増の41億9,400万ドル(CERベースでは10%増)で、総売上高の66%を占めました(2019年第1四半期は70%)。中核研究開発費にも反映されている費用増の一部はEnhertu関連の投資によるものです。中核総営業費用は7%増の36億ドル(CERベースでは8%増)で総売上高の57%を占めます(2019年第1四半期は、61%)。この費用増は、オンコロジー領域の新薬上市および中国におけるアストラゼネカの更なる事業拡大への投資に関する販売一般管理費にも起因するものです。加えて、報告ベース販売一般管理費は、ビデュリオンに関する1億200万ドルの費用を含む無形資産減損によりマイナス影響を受けました。

- 本四半期の報告ベース営業利益率は1ポイント減の19%(CERベースでは増減なし)。中核営業利益率も1ポイント減の29%(CERベースでは増減なし)。

- 本四半期の報告ベースEPSは、27%増加し0.59ドル(CERベースでは33%増)。これは加重平均株式数の13億1,200万株への増加にも関わらず達成されました(2019年第1四半期は12億6,700万株)。中核EPSは17%増の1.05ドル(CERベースでは21%増)。

営業サマリー

オンコロジー領域
本四半期の総売上高は33%成長し、25億1,800万ドル(CERベースでは34%増)を達成

新興市場のオンコロジー領域の総売上高は、45%増の7億1,100万ドル(CERベースでは49%増)でした。

New CVRM領域
本四半期の総売上高は7%成長し11億200万ドル(CERベースでは8%増)を達成

新興市場のNew CVRM領域の総売上高は、39%増の3億3,200万ドル(CERベースでは43%増)でした。

呼吸器・免疫領域
本四半期の総売上高は21%成長し、15億5,500万ドル(CERベースでは22%増)を達成

新興市場の呼吸器・免疫領域の総売上高は、4%増の5億4,000万ドル(CERベースでは6%増)でした。

Prasco, LLC(Prasco)と連携し米国でシムビコートのオーソライズド・ジェネリックを上市後、シムビコートの米国の売上は本四半期76%伸長し3億1,000万ドルでした。この実績は一部Prascoによる在庫積み増しの要素を反映しています。

新興市場

当社の総売上高の36%を占める売上最大地域である新興市場での下記を含む本四半期総売上高は、13%増の22億7,300万ドル(CERベースでは16%増)でした。

- 中国の総売上高は14%増の14億1,600万ドル(CERベースでは17%増)。
- 中国以外の総売上高は12%増の8億5,700万ドル(CERベースでは15%増)。

サステナビリティ(持続可能性)概要

当社のサステナビリティ優先事項に関する最近の動向および進捗を下記に報告します。

- 医療アクセス:本四半期、アストラゼネカはCOVID-19の世界的パンデミックへの対応に勤しむ世界中の医療従事者を支援するため900万枚のマスクを寄付することを発表しました。既に、800万以上のマスクが配布されています。加えて、アストラゼネカ、GSKおよびケンブリッジ大学は、英国政府による検査強化を目的とした5本柱計画を支援するために協力することを発表しました。

- 環境保護:2020年4月22日のEarth Dayに合わせて、当社はウオーター・スチュワードシップ(持続可能な水利用の管理責任)に向けた当社のアプローチおよび戦略を改善する機会を特定するため、World Wide Fund for Nature Swedenとウオーター・スチュワードシップに特化した新たな1年間の提携を実施することを発表しました。アストラゼネカの長期的な目標は、医薬品業界のウオーター・スチュワードシップを先導するために、ひとたび世界的な方法論が確立すれば、Science-Based Targets for Water (SBTW:科学的根拠に基づく水に関する目標)を実践することです。これにはPharmaceuticals in the Environmentの観点から水のリスクを評価するための業界独自のツールの開発も含まれます。

- 倫理と透明性:2018年の年次総会で医療従事者および医療機関への支払いに関する透明性を改善することを誓約して以降、本四半期、当社はカナダ、フィリピンおよびニュージーランドにおいてこの取り組みを更に前進させ、アルゼンチン、チリ、インドおよびモロッコにおいては規制環境を継続的に注視しました。

より広範なサステナビリティの最新情報は本発表文の後段に記載されています。

注:
下記の注釈は1ページから7ページまでに関するものです。
1. Constant exchange rates(恒常為替レート):これらは報告ベースの結果から為替変動の影響を除外しているため一般に公正妥当と認められている会計原則(GAAP)とは異なる指標です。
2. 報告ベースの財務指標は欧州連合により採用され、国際会計基準審議会により発行された国際会計基準に準拠して提示された財務業績です。英国は未だIFRS承認プロセス発表しておらず、暫くの間欧州連合の承認プロセスに引き続き従うことが予想されます。
3.  1株当たり利益 
4. 中核財務指標:これらは報告ベースの業績とは異なり、グループのInterim Financial Statements(中間財務諸表)にある情報から直接算出できないためGAAPとは異なる指標です。中核財務指標および中核ベースから報告ベースへの財務指標の調整の定義は、英語原文の営業・ファイナンシャルレビューを参照ください。 
5. タグリッソイミフィンジリムパーザCalquenceEnhertu,フォシーガブリリンタ、ロケルマ、roxadustat, ファセンラビベスピおよびビレーズトリ。これらの新薬は3つの治療領域の柱であるとともに今後の成長の重要な基盤です。Enhertuおよびroxadustatの本四半期の総売上高は全部既存の提携収入を反映しています。
6. 上皮成長因子受容体変異
7. ここでの定義はオンコロジー、New CVRMおよび呼吸器・免疫
8. New Cardiovascular(CV), Renal & Metabolism(循環器・腎・代謝疾患)領域はブリリンタおよび腎臓病・糖尿病治療薬により構成されます。
9. FibroGenとアストラゼネカは、米国、中国および他の世界市場においてroxadustatの開発および商業化において協力しています。FibroGenとアステラス製薬株式会社(アステラス)は日本、ヨーロッパ、独立国家共同体、中東および南アフリカを含む地域においてroxadustatの開発および商業化において協力しています。
10. 米国ニュージャージー州ケニワースを拠点とするMerck & Co., Inc.は米国とカナダ以外ではMSDとして知られています。
11. 売上総利益は総売上高から売上原価を差し引いた金額と定義されます。報告ベースおよび中核売上総利益は提携収入および全ての関連費用の影響を控除しているため、製品売上の本来の業績を反映しています。
12. 無意味 (not meaningful)

総売上高

当社製品の業績を下記に示すとともに、地域別製品売上に関しては英語原文発表文書にあるRegional Total Revenueに示します。

総売上高サマリー

オンコロジー領域
本四半期の総売上高は33%成長し、25億1,800万ドル(CERベースでは34%増)を達成。本四半期、リムパーザの提携収入は計上されませんでした。Enhertuの業績は提携収入に反映されました;Enhertuの製品売上は本四半期計上されませんでした。

オンコロジー領域の総売上高は総売上高合計の40%を占めました(2019年第1四半期:35%)。

タグリッソ
タグリッソ
は米国、中国、EUおよび日本を含む81カ国で上皮成長因子受容体変異陽性(EGFRm)非小細胞肺がんの1次治療として薬事承認を取得しました。現在、20カ国で保険償還が認められており、2020年には多くの国々でさらなる保険償還に関する判断および規制当局の新たな判断が予想されています。これは、米国、中国、EUおよび日本を含む88カ国におけるEGFR T790M35変異陽性NSCLCの治療薬としてのタグリッソの承認に続くものでした。

全て製品売上による総売上高は本四半期56%増加し9億8,2000万ドルに達しました(CERベースでは58%増)。これは, 前述の1次治療に対する薬事承認および保険償還により一部けん引されました。2次治療に関しても、例えばヨーロッパや新興市場などで引き続き成長しました。米国の連続的な成長を含め、総売上高は連続して2019年第4四半期から2020年第1四半期にかけて9,800 万ドル増加しました。本四半期、米国の総売上高は対前年比43%伸長し3億7,100万ドルでした。需要は継続し、2018年の薬事承認後、タグリッソは1次治療の標準治療(SoC)として確立されています。

新興市場において、タグリッソの総売上高は本四半期103%増の2億8,000万ドル(CERベースでは109%増)に達し、中国では、2019年の国家医療保険償還医薬品リスト(NRDL)への2次治療の収載後、顕著な成長を実現しました。タグリッソの日本の総売上高は25%増の1億5,300万ドル(CERベースでは23%増)でした。ヨーロッパの総売上高は本四半期62%増の1億6,200万ドル(CERベースでは66%増)に達しました。この業績は、より多くの国々が保険償還を認めたことによる1次治療での使用の増加ならびに2次治療に対する継続的な高い水準の需要によりけん引されました。

イミフィンジ
イミフィンジ
は米国、中国、EUおよび日本を含む62カ国でプラチナ製剤ベースの化学・放射線療法(CRT)による治療後病勢進行がみられなかった切除不能、ステージIII非小細胞肺がん 患者さんの治療薬として薬事承認を取得しています。保険償還契約の件数は本四半期27件に増加しました。また、本四半期、イミフィンジは米国とシンガポールで進展期の小細胞肺がん(ES-SCLC)患者さんの治療薬として承認されました。同剤は米国を含む16カ国で局所進行または転移性の尿路上皮がん(膀胱がん)患者さんの2次治療としても承認されています。

全てが製品売上からなるイミフィンジの総売上高は本四半期4億6,200万ドルに達し57%の成長を果たしましたが、ほとんど全ての場合、切除不能ステージIII非小細胞肺がんの治療に使用されています。米国の総売上高は24%増の2億8,600万ドルでした。日本の売上は66%成長し5,600万ドルに達しました(CERベースでは64%増)。ヨーロッパの売上7,500万ドルは最近の薬事承認および上市に続くものです。さらに、本四半期イミフィンジは中国でも切除不能ステージIII非小細胞肺がん治療薬として上市されました。

リムパーザ
リムパーザ
は卵巣がん治療薬として73カ国で薬事承認を取得しています。転移乳がん治療薬として2018年に米国と日本で、2019年4月にEUで発売されました。リムパーザは、現在、転移乳がん治療薬として64カ国で承認されており、米国を含む4カ国では膵臓がん治療薬として承認されています。

リムパーザの本四半期の総売上高は、67%成長し39億7,000万ドル(CERベースでは69%増)に達しました。本四半期、リムパーザの提携収入は計上されませんでした。堅調な業績は地理的に広範にわたり、新興市場およびその他既成市場(RoW)での上市が継続中です。

米国の売上は、2018年末のBRCA変異陽性卵巣がんの1次治療としての上市にけん引され、66%増の1億9,700万ドルでした。卵巣がんおよび乳がん双方の処方量合計に基づき、リムパーザは、米国のPARP阻害剤クラスのトップ製品としての地位を維持しました。ヨーロッパの売上は、保険償還とBRCA検査率の水準が伸びていること、および、英国とドイツにおける上市を含む最近の卵巣がんおよび乳がんの1次治療の適応での上市によりけん引され、57%増の1億200万ドル(CERベースでは61%増)に達しました。

日本のリムパーザの売上は55%成長し3,400万ドルに達しました(CERベースでは53%増)。新興市場の売上は、113%増加し5,600万ドル(CERベースでは120%増)となり、これは中国の国家薬品監督管理局 (NMPA) による卵巣がんの1次治療後の維持療法としてのリムパーザの薬事承認を反映しています;リムパーザは同適応で中国の国家医療保険償還医薬品リスト(NRDL)に2020年1月付で収載されました。

Calquence
全て製品売上からなる総売上高は本四半期202%増加し8,800万ドルに達し、その売上の大部分は米国で達成されました。Calquenceは、CLLおよび小リンパ球性リンパ腫(SLL)の治療薬として米国食品医薬品局 (FDA) により、2019年11月に承認されました。Calquence はマントル細胞リンパ腫の治療薬として13の、CLLに対しては6つの薬事承認を取得しています。

Enhertu
第一三共により計上された製品売上は3,000万ドルでした。これは、Enhertuが発売され第一三共がprincipalである米国の売上を反映しています。全てが提携収入からなるアストラゼネカにより計上された総売上高は、本年早期の米国での発売を受け、本四半期1,400万ドルでした。Enhertuは、2019年12月、米国FDAによりHER2変異陽性乳がんの3次治療として承認されました。

従来製品:イレッサ
全て製品売上からなる総売上高は本四半期42%減の7,700万ドル(CERベースでは 41%減)でした。新興市場の売上は28%減少し6,200万ドル(CERベースで26%減)でしたが、これは イレッサが中国の数量ベース調達プログラムに含まれていることを反映しています。

従来製品:フェソロデックス
全て製品売上からなる総売上高は本四半期35%減の1億6,600万ドル(CERベースでは34%減)でした。

フェソロデックスの新興市場の売上は7%増の4,800万ドル(CERベースで10%増)に達しました。米国の売上は、複数のフェソロデックス後発品の発売を反映し、83%減の2,300万ドルでした。後発競合品が確立されているヨーロッパでは、売上は19%増加して6,400万ドル(CERベースでは 9%増)に達した一方、日本の売上は4%増の2,900万ドル(CERベースで3%増)でした。

従来製品:ゾラデックス
大部分が製品売上からなる総売上高は本四半期16%増の2億2,800万ドル(CERベースでは 19%増)に達しました。

新興市場のゾラデックスの売上は1%増の3億5,000万ドル(CERベースで3%増)。ヨーロッパの売上は1%増の3,500万ドル(CERベースでは 3%増)。その他既成市場(RoW)地域では、競合激化の影響により、売上は10%減の3,900万ドル(CERベースでは9%減)となりました。

バイオファーマ:CVRM
roxadustatの既存提携収入3,000万ドルとクレストールおよび他の複数の従来製品を含む総売上高は本四半期増減なしの17億700万ドル(CERベースでは1%増)に達し、総売上高合計の27%を占めました(2019年第1四半期:31%)。

クレストールとその他の複数の従来製品の売上を除いたNew CVRMの総売上高は、フォシーガブリリンタの堅調な業績を反映し、本四半期7%増加し11億200万ドル(CERベースでは8%増)に達しました。New CVRMの総売上高は本四半期総売上合計の17%を占めました(2019年第1四半期:19%)。この変化は一部オンコロジーの際立った成長を反映しています。

フォシーガ
大部分が製品売上からなる総売上高は本四半期16%伸長して4億700万ドル(CERベースでは19%増)に達しました。

新興市場の売上は、49%増の1億4,100万ドル (CERベースで55%増)でした。中国ではフォシーガが2020年初頭より国家医療保険償還医薬品リスト(NRDL)に収載されました。予想通り、これにより本製品の価格がマイナス影響を受けました。しかし、この影響はNRDL収載により派生した数量面でのプラス効果により相殺されました。また、この業績はジペプチジルペプチダーゼ4(DPP-4)阻害剤クラスに取って代わったナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤クラスの成長も反映しています。

米国の売上は14%減の1億1,300万ドルでした。本四半期の成長は、競合激化による価格への影響、売り上げ構成およびマネジドケア市場からのマイナス影響を受けました。しかし、DECLARE CVOT試験の結果を反映した2019年第3四半期の添付文書改訂の結果として新規処方のシェアに好ましい動きもありました。

ヨーロッパの売上は、一部SGLT-2クラスの成長および同様のDECLAREによる添付文書改訂後の新規処方の加速を反映し、30%増の1億 1,600万ドル (CERベースでは 34%増)に達しました。

ブリリンタ
全てが製品売上による総売上高は本四半期4億800万ドルに達し、17%の成長を示しました(CERベースでは19%増)。急性冠症候群および心筋梗塞発 症後のハイリスク患者さんの治療における患者数の増加が継続しました。この業績は、病院市場における前述の短期的な在庫量の増加も反映しています。

新興市場のブリリンタの売上は38%伸長して1億3,400万ドル(CERベースでは42%増)。米国のブリリンタの売上は、主に、病院および小売業双方の需要水準の上昇ならびに90日処方の影響増大を反映する加重平均治療期間の長期化にけん引され、8%伸長して1億6,500万ドルに達しました。ヨーロッパのブリリンタの売上は、スペイン、ドイツおよび英国での業績を反映し、本四半期12%増加し9,300万ドルに達しました(CERベースでは15%増)。

Onglyza
全てが製品売上からなる総売上高は本四半期8%減の1億4,100万ドル(CERベースでは6%減)。

新興市場の売上は、中国の業績にけん引され、10%増の4,700万ドル(CERベースで13%増)。Onglyzaの米国の売上は、14%減少し6,700万ドルでした。フォシーガの大きな将来性を考慮し、当社はOnglyzaよりもフォシーガへの営業的支援を引き続き優先しています。ヨーロッパの売上も、DPP-4阻害剤クラスからの転換という広範な傾向が強調され、19%減の1,500万ドル(CERベースでは17%減)

ビデュリオン

全てが製品売上からなる総売上高は30%減の1億ドル(CERベースでは29%減)。
米国の売上は、競合圧力とマネジドケア市場の影響の結果、本四半期28%減少し8,400万ドル。患者さんは引き続きデュアル・チェンバー・ペンからBCiseデバイスへと移行しました。ヨーロッパのビデュリオンの売上は34%減の1,200万ドル(CERベースでは32%減)。最近および今後予想されるビデュリオンの業績を反映し、1億200万ドルの無形資産減損費用が本四半期計上されました。

ロケルマ
全てが製品売上からなる総売上高は本四半期1,100万ドルに達し、2019年第4四半期に対し42%の継続成長を示しました。

最近の発売をうけ、売上の大部分は米国で達成されました。ロケルマは本四半期、新規処方市場のシェアを伸ばしました。本製品は中国、EUおよび日本において高カリウム血症治療薬として承認されていますが、間もなく複数のマーケットで上市されることが予想されています。

roxadustat
全てが既存提携収入からなる総売上高は本四半期300万ドルに達しました。本期間中、全国の病院リスティングへの注力が見られました。roxadustatは中国のNMPAにより慢性腎臓病に伴う貧血で透析依存患者さんおよび非透析依存患者さんに対しそれぞれ2018年12月および2019年8月に承認されました。roxadustatは中国のNRDLに2020年1月付で収載されました。

従来製品: クレストール
大部分が製品売上からなる総売上高は本四半期10%減の3億200万ドル(CERベースでは 8%減)。
新興市場の売上は15%減の1億9,200万ドル (CERベースでは13%減)。この業績は中国の数量ベースの調達によるマイナスの影響を受けました。米国の売上は、9%増の2,800万ドル。ヨーロッパの売上は12%減の3,400万ドル(CERベースでは 10%減)。

バイオファーマ: 呼吸器・免疫
DuaklirEkliraの既存提携収入300万ドルを含む総売上高は本四半期21%増の15億5,500万ドル(CERベースでは 22%増)に達し、総売上高合計の24%を占めました(2019年第1四半期:23%)。

シムビコート
全てが製品売上からなる総売上高は本四半期35%増の7,900万ドル(CERベースでは36%増)。

シムビコートのオーソライズド・ジェネリックが当社の提携先であるPrascoにより米国で発売されました。米国の売上は76%増の3億1,000万ドル;これはPrascoによる在庫積み増しの要素を一部反映しています。シムビコートは吸入副腎皮質ステロイド(ICS)/長時間作用型β刺激薬(LABA)クラスにおける世界市場の数量ベースおよび金額ベースでのトップ製品としての地位も継続しました。新興市場の通年売上は、特に、中国、中東およびアフリカの堅調な業績を反映し、本四半期17%増の1億5,600万ドル(CERベースでは20%増)。

ヨーロッパの売上は7%増の1億9,500万ドル (CERベースでは 10%増)。日本では、最近の後発品の市場参入により、シムビコートの価格がマイナス影響を受けました。

パルミコート
全てが製品売上からなる総売上高は1%減の3億8,000万ドル(CERベースでは増減なし)。

本四半期、売り上げが安定し3億1,300万ドルであった (CERベースでは1% 増)であった新興市場は、パルミコートの全世界の総売上高の82%を占めました。中国の業績は、国内のCOVID-19感染拡大による制限により影響を受け、その結果医療体制に支障を来たし、外来患者用の噴霧療法室 (ネブライザールーム)へのアクセスおよび来訪が大幅に減少しました。また、これは中国における良性インフルエンザの流行期も反映しており、結果として喘息増悪の症例数が大幅に減少しました。米国の売上は3%減の2,300万ドル。ヨーロッパの売上は、3%増の2,600万ドル(CERベースでは 6%増)。

ファセンラ
ファセンラ
は、米国、EU諸国および日本を含む56カ国で、コントロール不良の重症好酸球性喘息の治療薬として承認されています。さらなる薬事承認審査が進行中であり、ファセンラに関し39カ国において保険償還が既に認められています。全てが製品売上からなる総売上高は本四半期54%増の1億9,900万ドル(CERベースでは55%増)。

米国の売上は本四半期29%増の1億2,000万ドル。ファセンラは米国において、新規処方数における新規生物学的製剤のトップ製品として本四半期を終えました。ヨーロッパの売上は、多くの上市の成功を反映し、154%増の4,600万ドル (CERベースでは 161%増)。日本の売上は32%増の2,100万ドル (CERベースでは 30%増)。既承認の適応および新規患者数において、ファセンラはヨーロッパの上位5市場および日本においてすべての生物学的製剤中トップのマーケットシェアを獲得しました。新興市場の売上は本四半期600万ドルに達しました (2019年第1四半期:なし)

Daliresp/Daxas
全てが製品売上からなる総売上高は本四半期11%増の5,300万ドル(CERベースでは12%増)。

全世界の売上の85%を占める米国の売上は、一部不利な在庫変動により相殺された需要の増加にけん引され、10%増の4,500万ドル。

ビベスピ
全てが製品売上からなる総売上高は本四半期22%増の1,200万ドル。

ビベスピ は米国、多くの欧州諸国および日本において発売されました。世界中でLABA/長時間作用性ムスカリン受容体拮抗薬クラスは、想定より遅いスピードで成長を続けています。

ビレーズトリ
全てが製品売上からなる総売上高は本四半期400万ドル(2019年第1四半期:なし)
COPD治療薬としての薬事承認取得後、ビレーズトリは日本および中国で発売されました。

その他製品(主要3治療領域以外)
全てが製品売上からなる総売上高は本四半期4%減の5億5,700万ドル(CERベースでは3%減)。その他製品の総売上高は総売上高合計の9%を占めました(2019年第1四半期:10%)。

ネキシウム
全てが製品売上からなる総売上高は本四半期6%減の3億4,800万ドル(CERベースでは5%減)。新興市場のネキシウムの売上は2%減の1億8,700万ドル(CERベースでは1%増)。アストラゼネカが第一三共と提携している日本において、売上は安定し7,900万ドル。

地域別総売上高

業績発表日程
当社は2020年7月30日に上半期および第2四半期財務業績を発表する予定です。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝(CVRM)、および呼吸器・免疫の3つの重点領域の疾患治療のための、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。アストラゼネカは英国ケンブリッジに本社を置き、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。