第8回LGBTQ+講座開催 Pharma for PRIDE:アストラゼネカ、アッヴィ、アレクシオンファーマ、サノフィ、多様性の未来を拓く ”アライアクション” とは

4社の製薬会社からなるLGBTQ+の啓発アライアンス“Pharma for PRIDE”は12月4日、各社の社員を対象に、LGBTQ+講座を開催しました。第8回となる今回は「多様性の未来を拓く“アライアクション”とは」と題し、LGBTQ+の基本概念を改めて確認するとともに、アライ(理解者、支援者)としての行動や当事者の方々への対応(アライアクション)について理解を深め、製薬会社として、また参加した社員一人ひとりが、当事者が生きやすい社会をどのように実現していくかを考えるきっかけとなりました。

本講座では、アライの可視化の有効性と職場や社会での心理的安全性や、選択できる環境整備の重要性が強調されました。加えて、無意識の偏見によるトランスジェンダー当事者への不適切な対応や配慮を欠いた言動に対しては、専門的・客観的立場からの発信が当事者の支えとなり、社会的に大きな意味を持つとの意見が出されました。さらに、医療の地域格差、医療関連費用の経済的負担など、トランスジェンダー当事者が直面する具体的な困難も共有されました。

Pharma for PRIDEに参画している製薬会社4社は、アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井貴史)、アッヴィ合同会社(本社:東京都港区、社長:ティアゴ・カンポス ロドリゲス)、アレクシオンファーマ合同会社(本社:東京都港区、社長:濱村美砂子)、サノフィ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岩屋孝彦)です。

●テーマ設定の背景と講座内容
事前に各社の社員に調査したところ「アライとなるための心構えについて知りたい」「アライとしてどういった支援ができるのかを知りたい」「当事者の声を聞きたい」といった声が多く、今回の講演内容となりました。Pharma for PRIDEによるLGBTQ+の講座を重ねる中で、ただ知ることだけでなく、実際にどのような行動ができるのかを学びたいという声が高まっています。

その要望に合わせて、今回の講座は2部構成とし、第1部「LGBTQ+の基礎理解」には、株式会社アカルク 代表取締役 堀川歩(ほりかわ・あゆむ)氏より、事前に社員から集まった質問の数々に回答いただく形でLGBTQ+やアライの在り方に関する基礎的な理解を深めました。第2部は「トランスジェンダーの理解を深める」として、岡山大学学術研究院保健学域 教授であり岡山大学ジェンダークリニックの医師である中塚幹也(なかつか・みきや)先生を講師に迎え、トランスジェンダーという概念の理解、当事者が抱える困難、トイレや入浴に関する議論の最新情報を含めた貴重なご講演をいただきました。第2部のパネルディスカッションには前述の堀川氏と共にアクティブバイスタンダープロジェクト/性教育講師の筌場彩葵(うけば・さき)氏にもご参加いただき、活発な意見交換を行いました。

●アライとは?アライができること、当事者への対応
堀川氏のご講演では、社員からの質問に基づき、アライとは何か、アライとしての心構えについてお話いただきました。「アライとは『LGBTQ+を理解し、支援している人、または支援したいと思う人』のことで、当事者としてはアライの存在がその場に一人いることが分かるだけでも救われる。例えば、LGBTQ+のシンボルである6色のレインボーカラーのマークを持つ、イベントに参加してLGBTQ+について学ぶ、多様性に配慮した言葉遣いをしたり、当事者に配慮のない会話が出た際にさりげなく話題を変えたりする、といった行動も十分にアライとしての支援となるので、ぜひアライであることを可視化してほしい」と説明されました。

また、当事者への対応として「当事者は多様であり、それぞれに状況や困りごとも異なるため、100点満点の対応を目指す必要はない。向き合い続け、学び続けることが重要」と話されました。

●トランスジェンダー当事者の困りごとや、当事者が生きやすい社会のためにできること
中塚先生のご講演とパネルディスカッションでは、トランスジェンダーの概念と「性別不合」について学びを深めました。当事者が直面する困りごととして、専門医や医療拠点の不足、トイレ・入浴施設などの社会における対応、制度や就職、経済的なことなど、さまざまな課題があることが明らかになりました。中塚先生は「トイレなどハード面は、all genderのトイレを作ればよいというわけではないし、古い建物であれば対応することも難しい。当事者がどうしたいかという相談ができる窓口や風土といったソフト面も大事。そうやって、すべての人が生きやすい社会にしていくことが大切」との考えを示されました。参加者は、当事者の性自認や状況、悩みは多様であるため、一括りにするのではなく、一人ひとりと向き合い、どうすればサポートできるかを考える必要性を学びました。

最後に、トランスジェンダー当事者が生きやすい社会を実現していくために私たちにできることとして、「Pharma for PRIDEによる活動の発信を通じて、さまざまな診療科や地域の医療関係者にも多様性について理解を広げられるとよい」「まずは興味を持つ。特別視するのではなく、個人として接する」「身近に当事者がいれば、意識も変わる。ネット上の知識だけで判断するのではなく、活動に参加してみることで正しい知識を得る」などが挙げられました。

●参加者のコメント
今回の講座を通して、LGBTQ+やアライ、トランスジェンダーについて理解を深めた社員や企画・運営チームのメンバーからは「どういった行動が相手に寄り添う行動になるのかよく理解できた。特別視ではなく個人としての対話や思いやりを大切にしたい」「アライとしての行動・振る舞いなどのアライアクションは、一人でも始められる。一人ひとりの一歩、その積み重ねが『だれひとり取り残さない社会』へとつながり、多様性のある未来を拓いていくと思うので今後も意識していきたい」とのコメントがありました。

Pharma for PRIDEは、社員がLGBTQ+に対し正しい知識を持って言動や行動を意識し、誰もが安心して働ける心理的安全性の高い職場・業界を実現することを目的に結成され、2022年より継続的に年2回の勉強会を実施しています。今後も、「LGBTQ+×ヘルスケアの現状と課題」をテーマとして、LGBTQ+の現状や課題について学びを深めていきます。

**講師と企画・運営チームのメンバー**

◆登壇者プロフィール

堀川 歩(株式会社アカルク 代表取締役社長)
1990年大阪府生まれ。身体的な性は女性として生まれるも、2018年に性別適合手術を受け現在は戸籍上も男性となる。
高校卒業後は陸上自衛隊に入隊し、任期満了後は自分の目で世界の現状を確かめる為に世界一周の旅に出発。帰国後はLGBTQ+の方の総合サポート事業を個人で立ち上げる。その後、ユニバーサルデザインのコンサルティング会社で人事部長を務め、株式会社アカルクを設立。
現在はLGBTQ+をはじめとする多様な人が働きやすい職場環境作りや全国各地で研修や講演を年間100本以上行っている。


中塚 幹也(岡山大学学術研究院保健学域 教授、岡山大学ジェンダークリニック 医師)
岡山大学学術研究院保健学域の教授であり、岡山大学ジェンダークリニックの医師として、ホルモン療法や性別適合手術など、性別不合(性同一性障害)医療に携わる。また、日本GI(性別不合)学会理事長として、トランスジェンダー当事者、LGBTQ+当事者の就学、就労、家族形成などの社会的課題の解決にも取り組んでいる。
生殖医学・産婦人科学を専門とし、流死産を繰り返す「不育症」の診療、虐待防止のための「岡山モデル」の構築など、妊娠・出産支援の推進にも尽力している。


筌場 彩葵(アクティブバイスタンダープロジェクト/性教育講師)
1990年兵庫県生まれ。小学校の頃から性別への違和感や発達凸凹などで周囲とうまく馴染めなかったことをきっかけに、学校や教育のあり方に関心を持つ。大学卒業後は教育系NPOにて不登校やひとり親家庭など、生きづらさを抱える子ども/若者にかかわる活動に携わる。
現在は性の多様性やジェンダー平等、人権をベースに包括的性教育の啓発活動を学校現場を中心に展開。多くの人たちにとってはとっつきにくいと感じる「性」のことを、子どもから大人まで自分ごとになる場づくりを行っている。
2024年から友人たちと、ジェンダーに関する差別やハラスメントの予防を目的とした任意団体「アクティブバイスタンダープロジェクト」を立ち上げ、各地で第三者介入を学ぶワークショップを開催している。モットーは『"普通"って何?を問い続ける。』

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“Pharma for PRIDE”について
LGBTQ+をはじめ、誰もが安心して働ける心理的安全性の高い職場・業界を実現するため、より多くの社員への啓発に加え、製薬業界全体での啓発を目指すことを目的に、2022年に発足した啓発アライアンスです。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。

日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患およびワクチン・免疫療法を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/をご覧ください。アストラゼネカのFacebookInstagramYouTubeもフォローしてご覧ください。

アッヴィについて
アッヴィのミッションは現在の深刻な健康課題を解決する革新的な医薬品の創製と提供、そして未来に向けて医療上の困難な課題に挑むことです。一人ひとりの人生を豊かなものにするため次の主要領域に取り組んでいます。免疫疾患、がん、精神・神経疾患、アイケア、さらに美容医療関連のアラガン・エステティックスポートフォリオの製品・サービスです。
アッヴィの詳細については、www.abbvie.comをご覧ください。LinkedIn, Facebook, Instagram, X(旧Twitter)YouTubeでも情報を公開しています。
日本においては主に、免疫疾患、肝疾患、精神・神経疾患、がん、アイケアの領域、さらに美容医療関連のアラガン・エステティックスのポートフォリオで、製品の開発と提供に取り組んでいます。アッヴィの詳細については、www.abbvie.co.jpをご覧ください。FacebookYouTubeでも情報を公開しています。

アレクシオンファーマ合同会社について
アレクシオンファーマ合同会社は、アストラゼネカの希少疾病部門アレクシオン・アストラゼネカ・レアディジーズ(本社:米国ボストン)の日本法人として、患者さんの人生を一変させるような治療薬の発見、開発、提供を通じて、希少疾患ならびに深刻な病状の患者さんとそのご家族への貢献に注力しています。30年以上にわたり希少疾患領域の先駆的なリーダーであるアレクシオンは、補体系の複雑な仕組みを活用して革新的な治療薬を創製した最初の企業であり、現在も多くのアンメットニーズを有する疾患領域において、さまざまなイノベーションのもと、多様なパイプラインを構築しています。アストラゼネカの一員として、世界中の、より多くの希少疾患をもつ患者さんに治療薬をお届けできるよう、グローバル展開を拡大し続けています。
公式サイト:https://www.alexionpharma.jp/、公式YouTubeチャンネル :@alexionpharma_japan

サノフィ株式会社について
サノフィは、研究開発型のAIを活用したバイオ医薬品企業であり、人々の暮らしをより良くし、力強い成長をもたらすことに尽力しています。免疫科学領域の深い知見を活かし、世界中の何百万人もの人々の治療と予防を行う医薬品やワクチンを提供し、さらなる貢献のために革新的なパイプラインの構築にも注力しています。「人々の暮らしをより良くするため、科学のもたらす奇跡を追求する」という使命のもと、医療・環境・社会が抱える課題に真摯に向き合い、社員と国や地域社会にとって前向きな変化を生み出すことを目指しています。
サノフィ株式会社の詳細は、http://www.sanofi.co.jp をご参照ください。YouTube, Facebook, LinkedIn, Instagramでも情報を公開しています。

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