ビレーズトリ、喘息における第III相KALOS試験およびLOGOS試験で主要評価項目を達成

本資料は、投資家/ビジネスパートナーの皆様からのご要望に応えるため、アストラゼネカ英国本社(AstraZeneca PLC)が2025年5月2日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。なお、本リリースで発表されているビレーズトリの適応症は国内の承認状況と異なります。

コントロール不良の喘息患者さんを対象とした第III相KALOS試験およびLOGOS試験の良好な結果により、アストラゼネカの3剤配合治療薬であるビレーズトリ エアロスフィア(一般名:ブデソニド320μg/グリコピロニウム臭化物28.8μg/ホルモテロールフマル酸塩水和物9.6μg)はすべての主要評価項目を達成し、吸入ステロイド薬/長時間作用性β2刺激薬(ICS/LABA)の2剤配合治療薬と比較して統計学的に有意かつ臨床的に意味のある肺機能改善をもたらしたことが示されました。

KALOS試験とLOGOS試験は、喘息治療薬の候補としてビレーズトリを検討することを目的とした同一デザインによる2本の無作為化二重盲検試験でした1,2。これらの試験では、成人および青年のコントロール不良の喘息患者さんを対象としてICS/LABAによる維持療法と比較してビレーズトリの有効性および安全性を評価しました1,2

喘息は、気道の炎症と気管支収縮を特徴とする慢性呼吸器疾患であり、呼吸が困難な状態になります3。喘息は世界中で2億6,200万人もの人々に影響を与え3、2剤併用療法を受けている人々の約半数がコントロール不良の状態であり、著しい肺機能の低下と生活の質の大幅な低下につながる可能性があると推定されています4,5

イタリア、フェラーラのフェラーラ大学呼吸器内科部門の教授兼部門長であり、S. Anna University HospitalのCardioRespiratory部門の呼吸管理病室の室長であり、治験責任医師でもあるAlberto Papi氏は次のように述べています。「喘息治療の進歩にもかかわらず、何百万人もの患者さんがいまだにコントロール不良の状態であり、それによって頻回の息切れ、咳、喘鳴が引き起こされ、日常活動を営む能力に著しい影響が生じる可能性があります。KALOS試験およびLOGOS試験の結果は素晴らしいものであり、ブデソニド/グリコピロニウム/ホルモテロールが標準治療を進化させ、2剤併用による維持療法でコントロール不良の患者さんにおいて単一の3剤配合吸入薬で喘息をより効果的に治療できるようになる可能性を示しています」。

アストラゼネカのバイオ医薬品研究開発部門担当エグゼクティブバイスプレジデントであるSharon Barrは次のように述べています。「KALOS試験およびLOGOS試験の良好な結果により、ビレーズトリが何百万人もの喘息患者さんの生活の改善に役立つ可能性が示され、嬉しく思っております。これらの喘息患者さんのデータはCOPDで十分に確立されているビレーズトリのプロファイルを足掛かりとしており、規制当局への提出により、我々はこの重要な医薬品をより幅広い患者さんへお届けできるようになることを待ち望んでいます」。

KALOS試験またはLOGOS試験では、ビレーズトリについて新たな安全性または忍容性シグナルは特定されませんでした。

これら2本の第III相試験の詳細な結果は、規制当局へ提出され、近々医学学会で発表されます。
ビレーズトリは、米国、EU、中国、日本を含む世界80カ国以上で成人の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療薬として承認されている3剤配合吸入薬です。

注釈

喘息について
喘息は、世界中3で2億6,200万人もの人々、特に米国6では2,500万人を超える人々が罹患している有病率の高い慢性呼吸器疾患です。コントロールされていない場合、気道の炎症と筋肉の緊張(気管支収縮)が喘鳴、息切れ、胸部絞扼感、咳嗽、場合によって死に至る可能性があります3,7。標準治療の薬剤が利用できる状況であるにもかかわらず、多くの患者さんでは依然としてコントロール不良の状態であり、肺機能に対する著しい制限と生活の質の低下が続いています4,5

第III相KALOSおよびLOGOS試験について
KALOS試験およびLOGOS試験は、同一デザインによる2本の無作為化、二重盲検、ダブルダミー、並行群間比較、多施設共同、24~52週間(可変期間)、第III相試験であり、ブデソニド/グリコピロニウム臭化物/ホルモテロールフマル酸塩水和物(320/28.8/9.6μgおよび320/14.4/9.6μg)の有効性および安全性をブデソニド(ICS)とホルモテロールフマル酸塩(LABA)からなる2種類の2剤配合治療薬としてPT009(エアロスフィア吸入器)およびシムビコート®加圧噴霧式定量吸入器(pMDI)と比較評価することを目的とした試験です1,2。KALOS試験およびLOGOS試験には、無作為割り付けされた約4,400名の患者さんが対象となりました。

試験デザインは、ブデソニド320μg/グリコピロニウム臭化物28.8μg/ホルモテロールフマル酸塩水和物9.6μgを評価するために最適化されました。これら2本の試験の有効性の主要評価項目は、24週時における1秒量(FEV1)の0~3時間後の曲線下面積(AUC0-3)ならびに12~24週間および24週間にわたるトラフFEV1のベースラインからの変化量でした1,2
これら2本の承認申請試験(KALOS試験およびLOGOS試験)に加え、2件の適格試験(qualifying trial)であるLITHOS試験およびVATHOS試験も主要評価項目を達成しました8,9。LITHOS試験およびVATHOS試験には、無作為割り付けされた約1,000名の患者さんが対象となりました。

ビレーズトリ/Trixeoエアロスフィアについて
ブデソニド/グリコピロニウム臭化物/ホルモテロールフマル酸塩水和物(BGF)は、日本、中国および米国ではビレーズトリエアロスフィア、EUではTrixeo Aerosphereの商品名で承認されており、LABAであるホルモテロールフマル酸塩水和物、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)であるグリコピロニウム臭化物とICSであるブデソニドの3剤配合剤であり、単一の吸入器としてエアロスフィア加圧噴霧式定量吸入器で送達します。ビレーズトリ/Trixeoエアロスフィアは、成人のCOPD患者さんの治療薬として米国、EU、中国、日本を含む世界80カ国以上で承認されており、2024年には世界で550万人を超える患者さんに処方されました10

アストラゼネカの呼吸器・免疫疾患領域について
バイオ医薬品領域の一環である呼吸器・免疫疾患はアストラゼネカが注力する疾患領域のひとつで、当社にとって重要な今後の成長の原動力です。
50年の歴史の基盤として、また、免疫介在性疾患における医薬品ポートフォリオの拡大により、アストラゼネカは呼吸器疾患治療の確固たるリーダーの地位を築きました。アストラゼネカは、吸入薬、生物学的製剤やこれまで手の届かなかった生物学的標的を対象とした新たな治療法のパイプラインとポートフォリオにより、これらの消耗性の高い慢性疾患に存在する非常に高いアンメットニーズに応えられるよう全力で取り組んでいます。アストラゼネカは、主な死因からCOPDや喘息をなくし、免疫介在性疾患における臨床的寛解を達成することを目指し、患者さんの人生を変える医薬品をお届けすることを目標としています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。

References

  1. Clinicaltrials.gov. Study to Assess PT010 in Adult and Adolescent Participants with Inadequately Controlled Asthma (KALOS) [Online]. Available at: https://clinicaltrials.gov/study/NCT04609878?limit=25&term=KALOS&rank=1. [Last accessed: May 2025].
  2. Clinicaltrials.gov. Study to Assess PT010 in Adult and Adolescent Participants with Inadequately Controlled Asthma (LOGOS) [Online]. Available at: https://clinicaltrials.gov/study/NCT04609904?limit=25&term=LOGOS&rank=4. [Last accessed: Mayl 2025].
  3. Global Asthma Network. The Global Asthma Report 2022. [Online]. Available at: http://globalasthmareport.org/resources/Global_Asthma_Report_2022.pdf. [Last accessed: May 2025].
  4. Davis J, et al. Burden of asthma among patients adherent to ICS/LABA: A real-world study. J Asthma. 2019 Mar;56(3):332-340.
  5. Buhl R, et al. One-year follow up of asthmatic patients newly initiated on treatment with medium- or high-dose inhaled corticosteroid-long-acting β2-agonist in UK primary care settings. Respir Med. 2020 Feb: 162:105859.
  6. U.S. Centers for Disease Control and Prevention (CDC). Most Recent National Asthma Data. [Online]. Available at: https://www.cdc.gov/asthma/most_recent_national_asthma_data.htm. [Last accessed: May 2025].  
  7. Fernandes AG, et al. Risk factors for death in patients with severe asthma. J Bras Pneumol. 2014; 40 (4): 364-372.
  8. Clinicaltrials.gov. A 12-week Study to Assess the Efficacy and Safety of Budesonide and Formoterol Fumarate Metered Dose Inhaler Relative to Budesonide Metered Dose Inhaler in Participants with Inadequately Controlled Asthma (LITHOS) [Online]. Available at: https://clinicaltrials.gov/study/NCT05755906?limit=25&term=LITHOS&rank=1. [Last Accessed: May 2025].
  9. Clinicaltrials.gov. A 24-Week Efficacy and Safety Study to Assess Budesonide and Formoterol Fumarate Metered Dose Inhaler in Adult and Adolescent Participants with Inadequately Controlled Asthma (VATHOS) [Online]. Available at: https://clinicaltrials.gov/study/NCT05202262?limit=25&term=VATHOS&rank=1. [Last Accessed: May 2025].
  10. AstraZeneca Data on File. 2025. REF-270910.

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