アストラゼネカ、細胞療法の推進に向けてEsoBiotec社を買収

本資料はアストラゼネカ英国本社(AstraZeneca PLC)が、投資家/ビジネスパートナーの皆様からのご要望に応えるため、2025年3月17日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。なお、本リリースには、本邦未承認の情報を含みます。

細胞療法を変革しうる世界有数の生体内送達プラットフォームを含む買収

アストラゼネカは、生体内細胞療法の先駆けであるバイオテクノロジー企業、EsoBiotec社を買収する最終契約を締結しました。EsoBiotec社のEngineered NanoBody Lentiviral(ENaBL)プラットフォームは、免疫システムによるがんの攻撃を増強するもので、数週間かかる従来のプロセスに対しわずか数分で送達される革新的な細胞療法の治療をより多くの患者さんに提供できる可能性があります。

ENaBLは、高度に標的を絞ったレンチウイルスを使用してT細胞などの特定の免疫細胞に遺伝子命令を送達し、がん治療における腫瘍細胞や、免疫介在性疾患での使用の可能性として自己反応性細胞を、認識し破壊するようプログラムします。このアプローチにより、細胞療法が単回の静脈注射による注入で可能になり、免疫細胞を枯渇させる必要はありません。

従来の細胞療法は、患者さんから細胞を取り出して体外で遺伝子を改変し、その後免疫細胞を枯渇させてから患者さんに再注入する必要があり、通常で数週間かかります。EsoBiotec社の生体内アプローチは、患者さんの体内で免疫細胞を直接操作することで、従来の細胞療法に伴う障壁の多くに対処する可能性があり、複雑さを低減するとともに製造タイムラインを短縮し、それによって患者さんのアクセスを拡大します。

アストラゼネカのオンコロジー・ヘマトロジー研究開発エグゼクティブ・バイスプレジデントであるSusan Galbraithは次のように述べています。「EsoBiotec社の買収と、その有望な生体内プラットフォームを迅速に展開する機会をとても楽しみにしています。これには細胞療法を変革する可能性があり、当社がこれらの革新的な治療を拡大させ、世界中のより多くの患者さんがアクセスできるようになると信じています。EsoBiotec社は、当社の近年の投資の効果を加速させ拡大させるとともに、細胞療法の可能性を最大限に引き出すという私たちの目標の実現に向けた重要な一歩となります」。

EsoBiotec社のCEOであるJean-Pierre Latere氏は、次のように述べています。「私たちは、医薬品開発の世界的リーダーであるアストラゼネカと協働し、革新的でコスト効率の高い細胞療法を世界中のより多くの患者さんに提供するという共通の目標を推進することを楽しみにしています。専門知識とリソースを結集させることで、私たちの生体内プラットフォームの開発を加速させることが可能です。これは、私たちが広範囲にわたる治療の適用性があるものと確信する新たな送達技術を備えています」。

EsoBiotec社はアストラゼネカの完全子会社となり、ベルギーで事業を展開します。

財務上の留意事項
アストラゼネカは、EsoBiotec社のすべての発行済株式を、現金および負債のない状態で最大10億ドルで取得します。これは、取引成立時の4億2,500万ドルの初期支払いと、開発および規制上のマイルストーンに基づく最大5億7,500万ドルの条件付き対価を含みます。

取引は、通常の締結条件および規制当局の承認を条件に、2025年第2四半期に終了する見込みです。この取引は、2025年におけるアストラゼネカの財務ガイダンスに影響を与えません。

注釈

EsoBiotec社について
EsoBiotec社は、革新的な治療をよりアクセスしやすく、効果的かつ手に届く価格にすることをミッションに掲げる、生体内細胞療法のリーディングカンパニーです。EsoBiotec社は、患者さんの体内で免疫細胞を直接操作することで、従来の細胞療法の障壁を取り除き、オンコロジーおよび免疫介在性疾患の新たな可能性を切り開いています。

EsoBiotec社独自のENaBLプラットフォームは、養子細胞療法を再定義し、単回の静脈注射、オフ・ザ・シェルフの治療を可能にします。これは、コストを削減し、患者さん体験を向上させ、免疫細胞の枯渇の必要性を取り除くとともに、高度なレンチウイルスベクター技術によって効果と安全性を向上させる可能性があります。このベクターはT細胞などの免疫細胞へ特異性を与える修飾が施されており、それによってベクターは患者さんの免疫システムによる迅速な排除を回避することが可能です。

アストラゼネカの細胞治療について
アストラゼネカの大きな目標は、細胞療法の可能性を最大限に引き出すことです。免疫システムががんを攻撃し、免疫介在性疾患の根本的な原因をリセットして患者さんの健康を取り戻し、希少疾患とともに生きる人々へ治癒の可能性がある革新的なソリューションを提供できるよう注力しています。これを達成するために、当社は世界クラスの細胞療法機能を構築しており、キメラ抗原受容体T細胞(CAR T)、T細胞受容体療法(TCR T)、CAR T制御性(CAR Tregs)細胞などの技術によって可能にした細胞療法の幅広いパイプラインを推進しています。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカは、あらゆる形態のがんに対して治療法を提供するという高い目標を掲げ、オンコロジー領域における変革をけん引しています。サイエンスに基づいてがんとそのすべての複雑さを理解し、患者さんの人生を変える医薬品を発見、開発、提供しています。

当社は、非常に治療が困難ないくつかのがんに注力しています。それは、アストラゼネカが業界でもっとも多様なポートフォリオとパイプラインの一端を構築している揺るぎないイノベーションによるもので、医療活動に変化を引き起こし患者さんの体験を革新させるポテンシャルがあります。

アストラゼネカはがん治療を再定義し、そしていつか死因としてのがんを撲滅することをビジョンに掲げています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。

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