Pharma for PRIDE:アストラゼネカ、アッヴィ、アレクシオンファーマ、サノフィ第6回LGBTQ+講座「誰一人取り残さない医療:LGBTQ+と健康格差の問題」~すべての人が安心して受けられる医療を実現するために~

4つの製薬会社からなるLGBTQ+の啓発アライアンス“Pharma for PRIDE”は12月19日、社員と医療業界の将来を担う大学生を対象に、LGBTQ+講座を開催しました。LGBTQ+の方々が抱える医療における課題について考え、公平な医療アクセスの実現に向けて理解を深める機会となりました。

Pharma for PRIDEに参画している製薬会社4社は、アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井貴史)、アッヴィ合同会社(本社:東京都港区、社長:ティアゴ・カンポス ロドリゲス)、アレクシオンファーマ合同会社(本社:東京都港区、社長:笠茂公弘)、サノフィ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岩屋孝彦)です。

最初に、宝塚大学 看護学部教授 日高庸晴先生より、26年にわたる国内最大規模の調査レポートを基にしたLGBTQ+の医療アクセスに関する課題についてご講演いただきました。LGBTQ+の方々は性的指向や性自認を理由に体調が悪くても医療機関を受診することを我慢したことがあるという現状が共有されました。また、厚生労働省のガイドラインなどを取り上げ、治療方針を決定するための医師から患者さんへの説明にあたり、法的な意味での親族関係に限らず、親しい友人やパートナーを含めることができることが説明されました。医療現場での具体的な対応策として、宝塚市立病院の取り組みも紹介されました。緊急連絡先や家族の扱いについて予め院内で議論と合意形成を行うこと、同性パートナーを家族同様に扱うことを事前に周知すること、診察券から性別欄を削除すること、手術の同意書は家族に限定する法的根拠はないので病院としての対応を考えることなどが提案されました。

その後のパネルディスカッションでは、認定特定非営利活動法人 ReBit 代表理事 藥師 実芳氏にもご登壇いただきLGBTQ+の医療アクセスにおける課題と解決策について議論が行われました。藥師氏よりLGBTQ+の方々の受診控えによる病状悪化といった事例や、トランスジェンダーや性別違和のある方が安心して相談できない現状が紹介されました。日高先生からは、受診控えの問題を解消するために、医療機関での患者受け入れ指針の作成や医療現場や大学での研修の実施の必要性が提起されました。また、同性婚が認められていないことに関連する困りごととして、医療機関で同性パートナーが家族として扱われないために、入院時の身元保証人や病状説明に参加できない、手術待合室での待機、集中治療室での面会等ができない、亡くなった時に立ち会えないといった状況が挙げられました。これに対する対策として、パートナーシップ制度を導入している自治体の医療機関から対応を実施していくことも重要であると提案されました。聴講している学生に向けて、「在学中に、LGBTQ+に関して知っていただくことは大事です。社会を変えるのは一人ひとりの声であり、おかしいと思ったことは勇気を出して口に出し続けてほしい。」「素晴らしい医療機関の事例も沢山あります。どのような対応をしているか医療機関側がウェブサイトに公開するなど見える化することで当事者の方々の安心にもつながります。」と話しかけました。

Pharma for PRIDEは、各社員がLGBTQ+に対し正しい知識をもって言動や行動を意識し誰もが安心して働ける心理的安全性の高い職場・業界を実現することを目的に結成されました。2022年より継続的に年2回の勉強会を実施しており、これまでに「LGBTQ+×ヘルスケアの現状と課題」をテーマとして、医療機関内の制度や医療保険制度、医療従事者の理解不足などにより、LGBTQ+当事者が医療へのアクセスが困難な現状を学ぶとともに(2023年6月)、医療従事者を対象とした勉強会も開催しました(2023年12月)。さらに、アライネットワークの拡大を目的に、参加者全員で意見交換を行い、理解を深める勉強会も開催しました(2024年6月)。



演者プロフィール

日高 庸晴(ひだか やすはる)先生

宝塚大学看護学部教授/博士(社会健康医学)/専門社会調査士
京都大学大学院医学研究科博士後期課程修了。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部エイズ予防研究センター研究員、公益財団法人エイズ予防財団リサーチレジデントなどを経て現職。文部科学省が2016年4月に発表した性的指向と性自認に関する教職員向け資料の作成協力、法務省企画の人権啓発映像の監修を務める。
これまでに文部科学省・厚生労働省・法務省・警察庁や、最高裁判所に設置されている司法研修所、地方公共団体の研修に講師として従事。2023年には内閣府「性的指向・ジェンダーアイデンティティ理解増進連絡会議」における初回の有識者ヒアリングの場で、これまでの調査結果を報告した。
学校現場を舞台にしたDVD教材「LGBTs(エル・ジー・ビー・ティーズ)の子どもの命を守る学校の取組 当事者に寄り添うために~教育現場での落とし穴」は文部科学省特選を受賞。NHK「ハートネットTV」「視点・論点」等のテレビや新聞など、マスコミ出演多数。

パネリストプロフィール

藥師 実芳(やくし みか)氏

認定NPO法人ReBit代表理事/社会福祉士/精神保健福祉士/国家資格キャリアコンサルティング技能士2級
1989年、神奈川出身。早稲田大学大学院教育学研究科修了。
自身もトランスジェンダーであることから、LGBTQ含めた全ての人がありのままで未来を選べる社会を目指し、20歳でReBitを設立。行政/学校/企業等でLGBTやダイバーシティに関する研修実施、LGBTQへキャリア支援提供、国内最大級のダイバーシティと就労に関するキャリアフォーラム”DIVERSITY CAREER FORUM”の開催等を行う。また、日本初となるLGBTQかつ精神・発達障害がある人たちを主対象とした障害福祉サービス”DIVERSITY CAREER CENTER”を設立。また、世田谷区、新宿をはじめ行政で検討委員を務め、山形大学、九州大学で非常勤講師を経験。
青少年版国民栄誉賞と言われる「人間力大賞」受賞、世界経済フォーラム(ダボス会議)が選ぶ世界の若手リーダー、グローバル・シェーパーズ・コミュニティ選出、オバマ財団が選ぶアジア・パシフィックのリーダー選出。共著に「LGBTってなんだろう?」「教育とLGBTIをつなぐ」「トランスジェンダーと職場環境ハンドブック」等がある。

以上

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“Pharma for PRIDE”について
LGBTQ+をはじめ、誰もが安心して働ける心理的安全性の高い職場・業界を実現するため、より多くの社員への啓発に加え製薬業界全体での啓発を目指すことを目的に2022年に発足した啓発アライアンスです。2023年8月のアッヴィ合同会社とアラガン・ジャパン株式会社の合併により、現在は4社となっています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.com/または、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。

日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患およびワクチン・免疫療法を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/をご覧ください。アストラゼネカのFacebookInstagramYouTubeもフォローしてご覧ください。

アッヴィについて
アッヴィのミッションは現在の深刻な健康課題を解決する革新的な医薬品の創製とソリューションの提供、そして未来に向けて医療上の困難な課題に挑むことです。一人ひとりの人生を豊かなものにするため次の主要領域に取り組んでいます。免疫疾患、がん、精神・神経疾患、アイケア、さらに美容医療関連のアラガン・エステティクスポートフォリオの製品・サービスです。アッヴィの詳細については、www.abbvie.comをご覧ください。X(旧Twitter)@abbvieFacebookLinkedInInstagramでも情報を公開しています。
日本においては主に、免疫疾患、肝疾患、精神・神経疾患、がん、アイケアの領域、さらに美容医療関連のアラガン・エステティックスのポートフォリオで、製品の開発と提供に取り組んでいます。アッヴィの詳細については、www.abbvie.co.jpをご覧ください。FacebookYouTubeでも情報を公開しています。

アレクシオンファーマ合同会社について
アレクシオンファーマ合同会社は、2021年のアストラゼネカとアレクシオン・ファーマシューティカルズとの統合により生まれた、アストラゼネカグループの希少疾患部門アレクシオン・アス トラゼネカ・レアディジーズ(本部:米国マサチューセッツ州ボストン)の日本法人です。アレ クシオンは30年以上 にわたり、希少疾患のリーダーとして、患者さんの生活を一変させるような 治療薬を発見、開発、販売することで、希少疾患ならびに深刻な症状の患者さんとご家族への貢 献に注力しています。アレクシオンは、補体カスケードの新規分子と標的を対象に研究を行って おり、血液、腎臓、神経、代謝性疾患、心臓、眼科、および急性期の治療薬を開発し、世界 50 ヵ国以上で患者さんに提供しています。 アレクシオンファーマ合同会社に関する詳細については www.alexionpharma.jp をご覧ください。同社のサステナビリティ活動についてはhttps://alexionpharma.jp/sustainabilityをご参照ください。

サノフィ株式会社について
サノフィは、人々の暮らしをより良くするため、科学のもたらす奇跡を追求する、というゆるぎない使命を原動力に進み続ける革新 的でグローバルなヘルスケア企業です。約 100 ヵ国の社員は、医療を変革し、不可能を可能に変えるため、日々研鑽に努めています。私たちは、社会的責任と持続可能性を企業の本質とし、画期的な医薬品や生命を守るワクチンを開発し、世界何百万もの 人々に届けていきます。日本法人であるサノフィ株式会社の詳細は、http://www.sanofi.co.jp をご参照ください。

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