アストラゼネカ、前臨床にある新規の脂質低下療法を開発する、ライセンス契約により心血管系パイプラインを強化

本資料は、投資家/ビジネスパートナーの皆様からのご要望に応えるため、アストラゼネカ英国本社(AstraZeneca PLC)が2024年10月7日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。本リリースで記載するYS2302018は、本邦未承認です。

アストラゼネカは、石薬集団有限公司(CSPC)との独占ライセンス契約を締結し、脂質異常症を持つ患者さんにさらなる利益をもたらす可能性のある、初期段階の新規低分子リポ蛋白(a)(Lp(a))阻害剤の開発を推進します。このライセンス契約により、当社の心血管系ポートフォリオがさらに強化され、慢性心血管疾患を引き起こす主要なリスク因子への対処が可能となります。

本契約の条件において、アストラゼネカは、CSPCの前臨床候補低分子であり、経口投与可能なLp(a)阻害剤であるYS2302018を用いて、単剤または経口低分子PCSK9阻害剤であるAZD0780との併用を含む、様々な心血管疾患の適応の可能性がある、新たな脂質低下療法として開発することを目指します。

YS2302018はCSPCによって発見され、Lp(a)の形成を効果的に抑制することが示されています1。Lp(a)は、血液中でのコレステロール輸送において重要な役割を果たす低比重リポ蛋白質(LDL)の一形態です。 Lp(a)値の上昇は、LDLコレステロール値の上昇同様、冠動脈疾患や脳卒中を含む心血管疾患のリスク因子として知られています2

アストラゼネカのエグゼクティブバイスプレジデント兼バイオファーマ研究開発部門の責任者であるSharon Barrは次のように述べています。「この度のライセンス契約は当社の循環器パイプラインにおける重要な追加要素であり、患者さんが脂質異常症および関連する心代謝性疾患をより効果的に管理することを支援できる可能性があります。心血管疾患が世界的に主要な死因であるという、アンメットニーズの大きさを考えると、既知のリスク因子に効果的に対処し、患者さんのケアの質を向上させるために単独または併用できる新しい治療法の開発は特に重要であり、当社の戦略の重要な部分です」。

CSPC取締役会長である、Dongchen Cai氏は次のように述べています。「リポ蛋白(a)は脂質異常症の非常に重要な標的であり、複数の循環器代謝疾患に関与しています。アストラゼネカとの契約により、彼らの世界的な臨床開発および商業化における能力を通じて、YS2302018という新規の低分子Lp(a)阻害剤の開発を加速し、これらの疾患で苦しむ世界中の数多くの患者さんに利益をもたらすことを期待しています」。

財務上の留意事項
CSPCはアストラゼネカから 1 億ドルの前払い金を受け取ります。また、CSPC は、さらなる開発および商業化の目標達成と段階的ロイヤルティとして最大 19 億 2,000 万ドルを受け取ることができます。

注釈

脂質異常症と心血管疾患について
血漿中のLp(a)およびLDL-C値の上昇は、心血管疾患の主なリスク因子であり、世界中で年間260万人の死因と推定されています2,3。現在様々な治療選択肢があるにもかかわらず、脂質異常症の世界的な疾病負荷は増加しています4。アテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)患者さんの70%以上は依然としてLDL-Cの管理目標値を達成しておらず、高リスク患者さんでは、より多様で効果的な治療法に対する大きなアンメットニーズが残されています5,6。アストラゼネカは、脂質異常症の治療薬として開発中の経口低分子PCSK9阻害剤であるAZD0780を含む、リスク因子に対処し慢性心血管疾患への進行を遅らせるための医薬品のパイプラインに投資しています7

アストラゼネカの循環器・腎・代謝(CVRM)領域について
バイオファーマの一部である循環器・腎・代謝(CVRM)は、アストラゼネカの主要治療領域の一つであり、当社にとって重要な成長ドライバーです。心臓、腎臓、肝臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制や防止、さらに最終的には再生治療への道を拓くことで臓器保護をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。また、当社は、CVRM疾患の相互連関への理解を深め、疾患を引き起こす機序を標的とし、より早期かつ効果的に発見し、診断し、そして治療することの実現によって、世界の多くの患者さんの転帰を改善し、命を救うことを目指しています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。

References

  1. Saeedi R, Frohlich J. Lipoprotein (a), an independent cardiovascular risk marker. Clin Diabetes Endocrinol. 2016;2:7. Published 2016 Mar 31. doi:10.1186/s40842-016-0024-x.
  2. Vinci P, Di Girolamo FG, Panizon E, et al. Lipoprotein(a) as a Risk Factor for Cardiovascular Diseases: Pathophysiology and Treatment Perspectives. Int J Environ Res Public Health. 2023;20(18):6721. Published 2023 Sep 6. doi:10.3390/ijerph20186721.
  3. World Health Organization (WHO) [Internet]. Raised cholesterol; [cited 2024 October 02. Available from: https://www.who.int/data/gho/indicator-metadata-registry/imr-details/3236.
  4. Pirillo A, et al. Global epidemiology of dyslipidaemias. Nat Rev Cardiol. 2021;18(10):689-700.
  5. Cannon CP, et al. Use of Lipid-Lowering Therapies Over 2 Years in GOULD, a Registry of Patients With Atherosclerotic Cardiovascular Disease in the US. JAMA Cardiol. 2021;6(9):1-9.
  6. Krahenbuhl S, et al. Unmet Needs in LDL-C Lowering: When Statins Won't Do! Drugs. 2016;76(12):1175-90.
  7. Vega RB, et al. AZD0780, the first oral small molecule PCSK9 inhibitor for the treatment of hypercholesterolemia: Results from a randomized, single-blind, placebo-controlled phase 1 trial European Atherosclerosis Society Congress; May 26-29; Lyon, France 2024.

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