Fusion社の買収完了

本資料は、投資家/ビジネスパートナーの皆様からのご要望に応えるため、アストラゼネカ英国本社(AstraZeneca PLC)が2024年6月4日に発信したプレスリリースを抜粋して日本語に翻訳し、参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。本リリースで記載するFPI-2265は、本邦未承認です。

アストラゼネカは、次世代放射性コンジュゲート(RCs)を開発する臨床試験段階の開発を行うバイオ医薬品企業、Fusion Pharmaceuticals Inc.を買収するための正式な契約を完了しました。今回の買収は、化学療法や放射線療法といった従来のレジメンを、より標的を絞った治療に置き換えることでがん治療や患者さんの転帰を変革する、というアストラゼネカの志を実現させるうえで大きな一歩となりました。

今回の買収により、遠隔転移を伴う去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)の患者さんにとって新たな治療法となる可能性のある、もっとも進んだプログラムのFPI-2265を含むFusion社のRCsパイプラインが追加され、アストラゼネカの主要なオンコロジー製品ポートフォリオが補完される予定です。そして、アクチニウムベースのRCsに関する新たな専門知識と先駆的な研究開発力、製造能力、サプライチェーン能力がアストラゼネカにもたらされます。また、カナダにおける当社の存在感と同国に対するコミットメントを強めます。

本買収を踏まえ、Fusion社は、アストラゼネカの完全子会社としてカナダと米国で事業を展開します。

財務上の考慮事項
最終契約の条件に基づき、アストラゼネカは、子会社を介して、合意計画にしたがってFusion社の発行済株式のすべてを取得し、取引完了時に現金で普通株式1株当たり21.00ドルに加え、2029年8月31日までに特定の規制マイルストーンを達成した場合、現金で支払われる普通株式1株当たり3.00ドルの譲渡不可能な成功対価受領権を付与します。前払い金と潜在的な条件付き支払額の最大値を合計すると、実現された場合の取引額は約24億ドルに相当します。本取引の一環として、アストラゼネカはFusion社の貸借対照表に記載されている現金、現金同等物および短期投資を取得し、その総額は2024年3月31日時点で2億1,100万ドルでした。Fusion社の株式は、ナスダック株式市場から上場廃止となり、Fusion社は1934年米国証券取引法の規定に基づく登録を抹消し、カナダの証券取引法に基づく報告義務者としての登録削除を申請しました。

注釈
がん領域における放射性コンジュゲート
次世代放射性コンジュゲート(RCs)は、強力な医療用放射性同位元素と、抗体、低分子またはペプチドと組み合わせることで正確に標的を定めることにより、がん細胞に直接放射線を照射します。有効性の向上と健康な細胞に対する毒性を最小限に抑えることを目標に掲げ、RCsはがん細胞を探し出して、従来の放射線療法よりも正確ながん細胞殺傷機序をもたらします。RCsは全身送達により投与されるため、外部照射では到達できないタイプの腫瘍や、主な腫瘍から体内の他の部位に転移したがん細胞を標的として使用することが可能になります。

FPI-2265について
FPI-2265は、mCRPCを対象とするアクチニウム-225を用いたPSMAを標的とするRCで、現在第II相試験が行われています。

クチニウム-225はアルファ粒子を放出し、がん治療における次世代の放射性同位元素となる可能性を秘めています。アクチニウム-225のようなアルファ粒子は、より短い距離でより大きな放射線量を送達することで、より強力ながん細胞殺傷能力をもたらす可能性があります。また、標的を絞って照射することで、周囲の健康な組織への損傷を最小限に抑えることができます。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカは、あらゆる種類のがんに対して治療法を提供するという高い目標を掲げ、がんとその発見にいたるまでの複雑さを科学に基づいて理解し、患者さんの人生を変革する医薬品の開発および提供を通じて、オンコロジー領域の変革をけん引していきます。

アストラゼネカは治療困難ながん種に注力しています。当社は持続的なイノベーションにより、医療活動および患者さんの医療経験を一変させる可能性のある、製薬業界でもっとも多様なポートフォリオと開発パイプラインを構築しています。

アストラゼネカは、がん治療を再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。

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