本資料はアストラゼネカ英国本社(AstraZeneca PLC)が2023年3月30日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。
AstraZeneca PLC(本社:英国ケンブリッジ、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、胃がんの有望な治療ターゲットであるClaudin 18.2を標的とするファースト・イン・クラスの抗体薬物複合体(ADC)CMG901について、KYM Biosciences社*と独占的なグローバルライセンス契約の締結を完了しました。
CMG901については現在、胃がんを含むClaudin 18.2陽性固形がんの治療薬として、第I相臨床試験で評価を行っています。第I相試験の予備結果では、すべての用量で抗腫瘍活性の早期徴候が認められ、CMG901の有望な臨床プロファイルが示されました。
財務上の留意事項
アストラゼネカは、CMG901の研究、開発、製造、商業化について前払金として6,300万ドルを、また、追加の開発および販売関連のマイルストーン支払いとして最大11億ドル、さらに最大2桁台前半の段階的ロイヤルティを支払います。
本取引は、2023年のアストラゼネカの財務ガイダンスに影響はありません。
(* KYM Biosciencesは、Keymed Biosciences社とLepu Biopharma社の関連会社が設立したジョイントベンチャーです。)
以上
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CMG901について
CMG901はClaudin 18.2を標的とする新規の抗体薬物複合体であり、抗Claudin 18.2モノクローナル抗体、プロテアーゼ切断可能なリンカー、および細胞毒性を有する低分子モノメチルアウリスタチンE(MMAE)で構成されています。CMG901は、細胞表面にタンパク質Claudin 18.2を発現する胃がんなどの固形腫瘍の治療薬として開発中です。CMG901は、KYM Biosciences社(KYM)が所有しており、同社はKeymed Biosciences社(KYMの所有権70%)とLepu Biopharma社(KYMの所有権30%)の関連会社が設立したジョイントベンチャーです。
消化器がん領域におけるアストラゼネカ
アストラゼネカは、様々な腫瘍タイプや病期における消化器がんの治療に対して、複数の医薬品による広範な開発プログラムを展開しています。2020年、約510万人が新規に消化器がんと診断され、約360万人が死亡しました1。
このプログラムにおいて、当社は胃がん、肝がん、胆道がん、食道がん、膵がんおよび結腸直腸がんの転帰の改善にコミットしています。
イミフィンジ(一般名:デュルバルマブ)は、化学療法(ゲムシタビンおよびシスプラチン)との併用療法が進行胆道がんの治療薬として、イジュドとの併用療法が切除不能な肝細胞癌の治療薬として、米国などで承認されています。イミフィンジは、イジュドなどとの併用療法で、現在、早期から後期がんまでを対象とした広範な開発プログラムにおいて、肝がん、食道がんおよび胃がんの治療薬として評価が行われています。
エンハーツ(一般名:トラスツズマブ デルクステカン)はHER2を標的とした抗体薬物複合体であり、HER2陽性の進行胃がんの治療薬として承認されており、現在、結腸直腸がんで試験を実施しています。エンハーツは、アストラゼネカと第一三共株式会社が共同で開発を行っています。
リムパーザ(一般名:オラパリブ)はファースト・イン・クラスのPARP阻害剤であり、BRCA遺伝子変異陽性転移性膵がんの治療薬として承認されています。リムパーザは、アストラゼネカとMSD(米国およびカナダではMerck&Co., Inc.)が共同開発と商業化を行っています。
アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカは、あらゆる種類のがんに対して治療法を提供するという高い目標を掲げ、がんとその発見にいたるまでの複雑さを科学に基づいて理解し、患者さんの人生を変革する医薬品の開発および提供を通じて、オンコロジー領域の変革をけん引していきます。
アストラゼネカは治療困難ながん種に注力しています。当社は持続的なイノベーションにより、医療活動および患者さんの医療経験を一変させる可能性のある、製薬業界でもっとも多様なポートフォリオと開発パイプラインを構築しています。
アストラゼネカはがん治療のパラダイムを再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。
アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、希少疾患、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオ・医薬品において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。
References
1. World Health Organization. World Cancer Fact Sheet. Available at:
https://gco.iarc.fr/today/data/factsheets/populations/900-world-fact-sheets.pdf. Accessed March 2023