アストラゼネカ、Neogene Therapeutics社を買収し、オンコロジー細胞療法への取り組みを加速

本資料はアストラゼネカ英国本社(AstraZeneca PLC)が2022年11月29日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

買収により、固形がんを標的とした有望な治療法となり得る
次世代T細胞受容体療法へのアクセス提供へ

AstraZeneca PLC(本社:英国ケンブリッジ、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、本日、グローバルの臨床バイオテクノロジー企業であるNeogene Therapeutics社(以下、Neogene社)の買収に合意したことを発表しました。Neogene社は、がんを標的とした新たな細胞療法のアプローチを提供する、次世代T細胞受容体療法(TCR-T)の創薬、開発および製造のパイオニア企業です。

固形がん患者さんに細胞療法を届けるという共通の目標を掲げるNeogene社のTCR-Tの創薬、開発および製造における専門知識は、患者さんの転帰を改善させたいというアストラゼネカの取り組みを強化します。

TCR-Tは、有望ながんの治療法として注目されています。オンコロジー領域における現在の細胞療法のアプローチのほとんどは、がん細胞の表面に発現したタンパク質を認識するよう、免疫系のT細胞を改変することに重点を置いています。これに対してTCR-Tは、がん特異的な変異に由来する細胞内の標的タンパク質などを認識することができるため、これまでの細胞療法では狙うことができなかった対象を標的にできる可能性があります。

アストラゼネカのエグゼクティブバイスプレジデント兼オンコロジーR&Dの責任者であるSusan Galbraithは次のように述べています。 「今回の買収は、革新的なサイエンスとT細胞受容体生物学および細胞療法の製造における優れた専門知識を有する方々を当社のオンコロジー細胞療法チームにお迎えし、がんを標的とする新たな道を切り拓くまたとない機会です。Neogene社のTCRを用いた創薬や製造における豊富な経験は、当社が過去3年間で構築してきた細胞療法におけるを開発力を補完し、患者さんのベネフィットとなる根治的な細胞療法の開発を加速させてくれると期待しています」。

Neogene社の最高経営責任者であるCarsten Linnemann氏は次のように述べています。「次世代T細胞受容体療法を用いて、固形がん患者さんの治療選択肢を一変させるという共通のミッションに向けて、アストラゼネカと共に取り組めることを非常に嬉しく思います。この分野における当社の専門知識、臨床ポートフォリオおよびプラットフォーム技術を、アストラゼネカのオンコロジー領域におけるリーダーシップとグローバルな事業展開と組み合わせることで、我々は先駆的なサイエンスを治療困難ながんの新たな治療薬に転換することのできるようになるでしょう」。

Neogene社はアストラゼネカの全額出資子会社となり、オランダのアムステルダムと米国のカリフォルニアを拠点に事業展開していきます。

財務上の留意事項
アストラゼネカはNeogene社の全発行済株式を、Neogene社の負債を考慮しないベースで最大3億2,000万ドルで現金買収で取得します。これには、契約締結時の2億ドルの初回支払い、さらに条件付きマイルストーンベースおよび非条件付きの取得対価の両方での最大1億2,000万ドルが含まれます。

買収手続きは、慣習的な取引取引完了条件を満たし、規制当局の認可を取得する必要であり、2023年の第1四半期に完了予定です。今回の買収によるアストラゼネカの2022年財務ガイダンスへの影響はありません。

以上

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Neogene Therapeutics社について
Neogene Therapeutics社は固形がんにおけるネオアンチゲン(がん細胞に生じた遺伝子変異によって生成されるがん特異的な抗原)を標的とした革新的な次世代TCR療法の創薬、開発および製造に注力するグローバルのバイオテクノロジー企業です。Neogene社は完全個別化TCR療法、KRAS変異(mKRAS)やTP53変異(mTP53)などの共通のネオアンチゲンを標的としたTCR療法のパイプラインを展開しています。

Neogene社は、同社の最高経営責任者であるCarsten Linnemann.、オランダがん研究所およびTwo River社と提携する Oncode Instituteの主任研究員であるTon Schumacher、Kite Pharma社の創設者でありAllogene Therapeutics社の共同創設者兼エグゼクティブチェアマンでもある細胞療法業界のベテランArie Belldegrunによって設立されました。主にVida Ventures、TPG、EcoR1 Capital、Jeito Capital、Syncona、Polaris PartnersおよびPontifaxから投資を受けています。

Neogene社はアムステルダムにEU本社を、サンタモニカに米国本社を置いています。チームは遺伝子および細胞療法に深い専門知識を有しており、世界中の固形がん患者さんに革新的な次世代TCR療法を届けるというミッションを共有しています。詳しくは、Neogene社のホームページ(www.neogene.com)から、あるいはLinkedInをフォローしてください。

アストラゼネカにおけるオンコロジーの細胞療法について
アストラゼネカでは、免疫系のT細胞を強化し、より効果的にがん細胞を制御できるようにすることを目的とした細胞療法ポートフォリオを構築しています。当社のポートフォリオは、一部の血液学的悪性疾患の治療に使用されているキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法 (患者から分離したT細胞に特定の腫瘍を標的とするように改変することによって作られる生物医薬の一種)など、血液腫瘍ですでに行われている研究を基盤に構築されています。CAR-T療法の研究チームは、免疫抑制状態の腫瘍微小環境を克服して固形がんにおけるCAR-Tの有効性を高めるために、CAR-Tを対象として武装化する新たな方法を探索しています。アストラゼネカは次世代の細胞療法の開発に取り組んでおり、将来的には、医師は健康なドナー細胞から開発された使用可能な患者対応型治療薬のライブラリから治療薬を選択できるようになる可能性があります。

当社は、細胞療法の精度や有効性を向上させるための革新的な戦略を活用して、様々ながんに苦しむ患者さんの命に革新をもたらす新たな医薬品を提供することを最終的な目標としています。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカは、あらゆる種類のがんに対して治療法を提供するという高い目標を掲げ、がんとその発見にいたるまでの複雑さを科学に基づいて理解し、患者さんの人生を変革する医薬品の開発および提供を通じて、オンコロジー領域の変革をけん引していきます。
アストラゼネカは治療困難ながん種に注力しています。当社は持続的なイノベーションにより、医療活動および患者さんの医療経験を一変させる可能性のある、製薬業界でもっとも多様なポートフォリオと開発パイプラインを構築しています。

アストラゼネカはがん治療のパラダイムを再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、希少疾患、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオ・医薬品において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

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