アストラゼネカのSGLT2阻害剤フォシーガ、2型糖尿病治療における心血管アウトカムへの影響を示すDECLARE-TIMI 58試験の最初のサブ解析結果を発表

本資料はアストラゼネカ英国本社が2019年3月18日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


心筋梗塞の既往歴を有する患者さんの主要心血管イベントを16%低下

駆出率の値に関わらず心不全による入院を低減

アストラゼネカ(本社:英国ケンブリッジ、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、SGLT2阻害剤フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン、米国での製品名:Farxiga、以下、フォシーガ)の第III相DECLARE-TIMI 58試験で、事前に規定したサブ解析の結果として、心筋梗塞の既往歴を有する2型糖尿病患者さんにおいて、フォシーガはプラセボと比較して主要心血管イベント(MACE)の相対リスクを16%低下させたことを発表しました。

さらに別の事前に規定したサブ解析では、駆出率(心拍ごとに心臓が送り出す血液量の割合)の値に関わらず、フォシーガがプラセボと比較して2型糖尿病患者さんにおける心不全による入院の相対リスクを低下させたことが発表されました。

本データは、2019年3月18日、米ニューオリンズで開催中の米国心臓病学会(ACC)第68回学術集会において発表されると同時にCirculationに掲載されました1,2

研究開発バイオ医薬品部門後期循環器・腎・代謝領域責任者であるシニアバイスプレジデントのElisabeth Björkは次のように述べました。「これらのデータは、心不全とMACEに関するフォシーガの新しい重要なエビデンスで、心・腎に対する影響を示すこれまでのエビデンスをさらに堅固にするものです。心不全は、2型糖尿病患者さんが早期に発症する心血管合併症のうち最も発症率が高い合併症の一つです。医療が発展した現在でも、4大悪性腫瘍に匹敵するほど患者数が多いこと、および生死にかかわる重篤な疾患であることから、高い医療ニーズが存在します」。

TIMI(Thrombolysis in Myocardial Infarction)試験グループの上級治験医師で、同試験の共同治験責任医師である、ブリガム・アンド・ウイメンズ病院およびハーバード大学医学部のDr. Stephan Wiviottは次のように述べました。「事前に規定したサブ解析のデータは、循環器専門医とその患者さんにとって重要かつ臨床的に意義の高い情報を提供します。DECLARE-TIMI 58試験の結果から、フォシーガが、心筋梗塞または心不全を含む心血管疾患の既往歴の有無に関わらず、2型糖尿病患者において心不全による入院のリスクを一貫して低下させることを示す新たなエビデンスが得られました」。

DECLARE-TIMI 58試験の事前に規定したサブ解析の結果は、2018年11月に発表された本試験の良好な主要結果を裏付けるものです。主要結果では、フォシーガがプラセボとの比較で、心不全による入院または心血管死の複合リスクを、試験におけるすべての対象患者において一貫して有意に低下させたことを示しました。また、フォシーガによるMACE事象の発現頻度はプラセボと比較して数値上少なかったものの、統計学的な有意差は認められませんでした。

フォシーガは、ナトリウム・グルコース共輸送体2に作用する選択的阻害剤(SGLT2阻害剤)で、単剤療法および併用療法の一環として、成人2型糖尿病患者さんの血糖コントロールの改善を適応としています。心血管イベント、心不全あるいは死亡のリスク低下を効能とした承認は取得していません。

以上

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DECLARE-TIMI58試験について
DECLARE(Dapagliflozin Effect on Cardiovascular Events[心血管系イベントに及ぼすダパグリフロジンの影響])-TIMI58試験は、アストラゼネカが実施する無作為化二重盲検プラセボ対照多施設共同試験で、複数の心血管リスク因子、あるいは、心血管疾患の既往歴を有する患者さんを含む、CVイベントリスクが高い成人2型糖尿病患者さんを対象に、フォシーガによる治療が及ぼす影響をプラセボとの比較で評価しました。DECLARE試験には、日本を含む世界33カ国882施設から17,000例超の患者さんが登録され、TIMI試験グループ(米・マサチューセッツ州ボストン)がHadassah Hebrew大学メディカルセンター(イスラエル・エルサレム)と協力し、独立して実施されました。

DapaCareについて
フォシーガのDapaCare臨床プログラムは、DECLARE試験や、様々な作用機序に関する試験を含む無作為化臨床試験に患者さんを登録しています。また、複数国で実施したリアルワールドエビデンス研究(CVD-REAL研究)によって裏付けられています。DapaCare臨床プログラムでは、2型糖尿病合併・非合併の、心血管リスク因子を有する患者さん、心血管疾患の既往歴を有する患者さん、およびさまざまなステージの腎疾患を有する患者さんなど、広範にわたるデータを創出します。DECLARE試験に続く第III相試験は、Dapa-HF、DELIVER、Dapa-CKDの3つです。なお、フォシーガの適応は2型糖尿病治療で、心血管イベント、心不全あるいは死亡のリスク低下を効能とした承認は取得していません。

フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)について
フォシーガは、ナトリウム・グルコース共輸送体2に作用する選択的阻害剤(SGLT2阻害剤)で、世界で最初に承認されました。成人2型糖尿病患者さんの食事、運動療法の補助治療としての血糖コントロールの改善を適応として、経口1日1回投与で単剤療法または併用療法の一環として使用されます。フォシーガの強固な臨床試験プログラムは、35,000例以上の患者さんを対象とする終了済みおよび進行中の試験を含む35件以上の第IIb/III相試験から構成されています。フォシーガは、現在までに180万患者年以上に処方されました。なお、フォシーガは、心血管イベント、心不全あるいは死亡のリスク低下を効能とした承認は取得していません。

アストラゼネカの循環器・腎・代謝領域(CVRM)について
循環器・腎・代謝疾患はアストラゼネカの主要治療領域のひとつであり、重要な成長ドライバーです。心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後の改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。当社は、CVRM 疾患をもつ世界中の何百万人もの患者さんの健康と、治療法の進歩に貢献する革新的なサイエンスを継続的に提供し、疾患の治療・進展抑制、さらには臓器及びその機能の再生の実現を目指しています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

References
1. Kato ET, Silverman MG, Mosenzon O, et al. Effect of dapagliflozin on heart failure and mortality in type 2 diabetes mellitus. Circulation.
2. Furtado RHM, Bonaca MP, Raz I, et al. Dapagliflozin and cardiovascular outcomes in patients with type 2 diabetes and prior myocardial infarction - a sub-analysis from DECLARE TIMI-58 trial. Circulation.