アストラゼネカ ブリリンタ®錠による長期治療が心筋梗塞の既往歴がある患者さんの心血管死リスクを29%減少

 
本資料はアストラゼネカ英国本社が2017年8月24日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

PEGASUS-TIMI54試験の新たなサブ解析によって得られたブリリンタの長期使用に伴う
心血管イベント抑制の追加エビデンスを、欧州心臓病学会(ESC)において発表
 

アストラゼネカ(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は8月24日、第III相PEGASUS-TIMI 54試験の新たなサブ解析結果として、心血管死の主な原因であるアテローム血栓性イベントの再発リスクが高く、低用量アスピリンでの治療中の患者さんにおける、ブリリンタ®錠(一般名:チカグレロル、以下、ブリリンタ)60mgの1日2回投与が、プラセボ投与との比較で、心血管死のリスクを29%減少(p=0.0041)したことを示したと発表しました。

今回のサブ解析の対象は、心筋梗塞(MI)の発症から2年以内、あるいはアデノシン二リン酸(ADP)阻害剤による抗血小板治療を中止してから1年以内にブリリンタを投与された患者さんでした。今回の結果から、イベント後12カ月という標準的な治療期間よりも長期間ブリリンタ60mgを投与することで、心血管イベント抑制に対するベネフィットが示されました。本データの詳細は、スペイン・バルセロナで開催されるESCにおいて発表される予定です。

ブリリンタ60mgによる長期DAPT(抗血小板薬2剤併用療法)の良好なベネフィット・リスク比は、すでにPEGASUS試験の結果において示されており、そのデータは欧州医薬品庁へブリリンタの心筋梗塞既往に対する適応承認のために提出されました。

ヨーテボリ大学心臓病学教授でありPEGASUS-TIMI54試験の運営委員会のメンバーであるMikael Dellborg氏は、「臨床医にとっても、心筋梗塞既往歴のある心血管死リスクの高い患者さんにとっても結論は明らかで、ブリリンタ60mgによる治療をイベント発症から12カ月後以降も継続すること、もしくは、出来る限り休薬期間を短くすることによる、明確かつ良好なリスク・ベネフィット比が示されました。毎年心筋梗塞を発症する人は世界中で700万人以上いる中、心血管イベント再発リスクを減少する適切な長期治療を受けているのはその半数以下であることが知られているため、この新たな知見によって従来の治療法が変わっていく可能性があります。」と述べました。

また、PEGASUS-TIMI 54試験データのサブ解析により、総死亡リスクを20%減少、心血管死、心筋梗塞あるいは脳梗塞の複合リスクを20%減少することが示されました。重度の出血発症率はブリリンタの既知の安全性プロファイルと同様でした。

アストラゼネカのバイスプレジデント兼グローバル医薬品開発部門循環器・代謝疾患(CVMD)領域の責任者である Elisabeth Björkは、「第III相PEGASUS-TIMI 54試験は、貴重なデータおよび知見とともに、医療関係者と患者さん双方にもたらしうる恩恵を提供し続けています。世界で死因第1位1である循環器疾患をもつ何百万人もの患者さんに、ブリリンタをはじめとする当社の医薬品がもたらしうる特徴的な心血管ベネフィットや死亡率の減少効果について、さらに理解を深めるためサイエンスへの投資を継続することが重要であることがあらためて強調されました」と述べました。

1. World Health Organization. Cardiovascular diseases (CVDs) Fact Sheet. Accessed 17 August 2017
  http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs317/en

以上

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ブリリンタ®錠(一般名:チカグレロル)について
ブリリンタは、シクロペンチルトリアゾロピリミジン群(cyclo-pentyl-triazolo-pyrimidines:CPTPs)に分類される、P2Y12受容体に直接作用するP2Y12受容体阻害剤です。ブリリンタは血小板活性を阻害することで効果を発揮し、急性冠症候群(ACS)患者さんにおいて心筋梗塞あるいは心血管死を含むアテローム血栓性心血管イベントの発生率を減少させることが示されています。
ブリリンタは欧米では、アセチルサリチル酸(ASA)としても知られるアスピリンとの併用で、ASC患者さん、もしくは心筋梗塞(MI)の既往歴を有するアテローム血栓性心血管イベント発症リスクの高い患者さんにおけるアテローム血栓性イベント再発抑制を適応症としています。
日本におけるブリリンタの適応は、以下のとおりとなっています。
ブリリンタ錠90mg:経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)(ただし、アスピリンを含む抗血小板剤2剤併用療法が適切である場合で、かつ、アスピリンと併用する他の抗血小板剤の投与が困難な場合に限る)
ブリリンタ錠60mg:以下のリスク因子を1つ以上有する陳旧性心筋梗塞のうち、アテローム血栓症の発現リスクが特に高い場合65歳以上、薬物療法を必要とする糖尿病、2回以上の心筋梗塞の既往、血管造影で確認された多枝病変を有する冠動脈疾患、又は末期でない慢性の腎機能障害

アストラゼネカの循環器・代謝疾患領域について 
アストラゼネカは、循環器・腎・代謝疾患領域を将来の成長の基盤となる主要な治療領域としています。心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基礎的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。世界中の何百万人もの循環器・代謝疾患患者さんの健康と、治療法の進歩に貢献する革新的なサイエンスを継続的に提供し、疾患の治療・進行抑制、さらには臓器の再生および機能回復の実現を目指しています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、炎症、感染症およびニューロサイエンスの領域においても、他社との提携を通じて積極的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comまたは、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。