アストラゼネカ 2016年第3四半期業績発表のお知らせ

11月10日にアストラゼネカ英国本社が発表しました、2016年第3四半期業績発表プレスリリースのハイライトの日本語訳をお送りします。この資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。


AstraZeneca PLC
2016年第3四半期・9ヶ月累積業績

AstraZeneca PLC 2016年第3四半期・9カ月累計業績
予想通りの業績を達成



2016年第3四半期の報告ベースおよび中核EPSは0.36ドルの臨時税控除を含みます。これは複数の税務当局との移転価格の取り決めに関する契約から派生したものです。

  • 9カ月累計の総売上は、米国における複数のクレストール後発品の参入に影響を受けた製品売上の減少を反映し3%減の174億ドル1,700万ドル。
  • コスト管理においては引き続き良好に進捗:
  • 第3四半期の報告ベースおよび中核研究開発費はそれぞれ4%増の14億200万ドルおよび横ばいの13億3,700万ドル。
  • 第3四半期の報告ベースおよび中核販売・一般管理費はそれぞれ8%減の24億300万ドルおよび12%減の18億9,200万ドル。
  • 9カ月累計の報告ベースEPSは、製品売上の減少を反映し26%減。中核EPSはその他営業利益を第4四半期に繰り延べたことを反映し10%減。
  • 通年財務ガイダンスは変更なし。

9ヶ月累計営業ハイライト

  • 成長基盤は9カ月累計で6%成長 (2016年第3四半期:3%増):
  • 新興市場:中国 (10%増) に支えられ6%成長。南米の売上は、ベネズエラでの活動縮小の影響を受け11%減。
  • 糖尿病:13%成長。Farxiga が当社最大の糖尿病治療薬に成長。想定されたオングリザの売上減少を反映し、第3四半期には糖尿病の成長は鈍化。
  • 呼吸器:2%減。競合環境及び米国のリベート増を反映しシムビコートが米国および欧州で顕著に減少。
  • ブリリンタ:39%成長。第3四半期は減速。前年同期比での卸業者の在庫増による。
  • New Oncology:2016年第3四半期売上は、タグリッソおよびオラパリブ(olaparib)にけん引され、堅調な1億9,700万ドル (上半期:2億5,100万ドル)。 

最高経営責任者(CEO)パスカル・ソリオの業績に関するコメント:

「第3四半期の業績は、米国におけるクレストールの後発品競合の影響を初めて全四半期に亘って受け、その過度的な影響が反映された予想通りの結果でした。当社は、社外提携ならびに売却を通じ当社ポートフォリオの優先順位を明確にすることで、当社の3つの重点治療領域への焦点を有意に鮮明化しました。生産性向上の取り組みに支えられたこの焦点により、販売・一般管理費の迅速な削減を達成しました。これにより、オンコロジーならびに中国、および主要市場で上市した新製品への投資の増加が可能になりました」。

「肺がん治療薬のタグリッソ、卵巣がんにおけるオラパリブ(olaparib)および当社初の呼吸器疾患領域のバイオ医薬品であるコントロール不良の重症気管支喘息治療薬ベンラリズマブの最近の良好な結果にみられるように、当社の後期開発パイプラインは3年前には想像できなかったスピードで引き続き進捗しています」。

「重要なことは、特にがん免疫療法および標的医薬品の可能性の解明において、今後12カ月間は当社からのニュース発信が継続する集中期間を迎えます。優れたサイエンスへの集中的な取り組みにより、当社および患者さんの人生を変革することを目的とするパイプラインの転換点に近づきつつ、目標に向けて順調に推移しています」。

2016年度 ガイダンス

上記ガイダンスは2015 年度に発表したAcerta Pharma B.D. (Acerta Pharma) およびZS Pharma, Inc. (ZS Pharma) との取引案件による希釈化効果を織り込んでいます。

現在、中核研究開発費用は2015年度の経費を上回ると予想されます。また、当社は2016年度、前年比での中核販売・一般管理費を大幅に削減します。これらの取り組みは恒常為替ベースに基づくものです。

当社は中核EPSベースでガイダンスを提示します。買収関連債務により生じる公正価格調整、無形資産減損費用および訴訟和解引当金を含む報告・GAAPベースの結果の重要な要素を正確に予測することはできませんので、報告・GAAPベースのガイダンスを提供することは不可能です。

2016年度為替の影響
2016年9カ月累計の平均為替レートおよび当社が発表した為替感度に基づき、2016年度の総売上高に対する為替変動のマイナス影響は最小限であると予想されます。中核EPSは為替変動により前年度比1桁台前半から半ばのパーセンテージのプラス影響をうけると予想されます。為替感度の更なる詳細は営業・ファイナンシャルレビューの項に示されています。

注:

1. 特段の記載がない限り、伸び率およびガイダンスはすべて恒常為替レート (CER) ベース

2. 中核財務指標および中核ベースから報告ベースへの財務指標の調整の定義は、営業・ファイナンシャルレビューを参照ください。

パイプライン:予定されている主なニュース

イノベーションはアンメット・メディカルニーズへの対応に不可欠であり、当社の成長戦略の中心にあります。研究開発への集中はパイプラインの強い結果を生み出すことを目的としています。

https://www.astrazeneca.com/investor-relations.htmlからアクセス可能です。

業績発表カレンダー

当社は2017年2月2日に2016年度通年および第4四半期の財務業績を発表する予定です。

製品売上高

主要医薬品の業績を以下に示します。地域別業績は次ページに示しています。

米国 (9カ月累計売上は17%減の57億4,700万ドル)

9カ月累計の米国売上の減少は2016年5月以降のクレストール後発品の競合を反映しており、特に、2016年7月に参入した複数の後発品の競合を反映しています。不利なマネジドケアの価格設定および継続する熾烈な競合によりシムビコートの売上も影響を受けました。

ヨーロッパ (9カ月累計売上は2%減の37億3,200万ドル)

ヨーロッパの9カ月累計売上は、フォシーガ (58%増の1億3,600万ドル) およびBrilique(15%増の1億9,200 万ドル) が力強い売上成長を遂げましたが、シムビコートの売上減少 (15%減の6億7,900万ドル) がそれを上回り減少しました。しかし、シムビコートはアナログ製剤の競合にもかかわらず、数量ベースでISC/LABA(吸入ステロイド・長時間作動型β刺激薬) のトップブランドとしての地位を維持しました。オラパリブ(olaparib)およびタグリッソの売上は、力強い上市後それぞれ5,600万ドル、4,900万ドルに伸長しました。

ROWの既成市場 (9カ月累計売上は3%減の22億7,200万ドル)

米国以外  (ROW) の既成市場におけるフォシーガの9カ月累計売上は82%増の4,100万ドルでした。ネキシウムの売上は12%減少し3億8,900万ドルでした。

日本の売上は、2%減の15億9,300万ドルで、4月の薬価改定の影響による売上減6%は、9カ月累計で6%増の3億9,200万ドルとなったクレストールの売上増により一部相殺されました。日本のタグリッソの売上は2016年5月の発売以降4,300万ドルに達しました。

新興市場 (9カ月累計売上は6%増の43億800万ドル)

新興市場の売上成長は、継続する南米のマクロ経済の困難な状況の影響により同地域の9カ月累計売上が3億6,400万ドルへと11%減少したことに影響を受けました。さらに、サウジアラビア政府による大幅な医療費削減およびベネズエラにおけるアストラゼネカの事業活動の減少により売上へのマイナス影響がありました。しかし、中国の売上は10%増加し20億2,700万ドルを計上し、9カ月累計の新興市場売上の47%を占めました。

ブラジルの売上は、フォシーガ (58%増の1,900万ドル)、オンコロジー製品 (3%増の5,900万ドル) およびセロケン (9%増の4,700万ドル) の力強い業績により、5%増の2億6,600万ドルでした。ロシアの売上は、循環器・代謝疾患治療薬の堅調な売上 (35 %増の5,400万ドル) にけん引され、13%増の1億5,500万ドルでした。

※日本でのベンラリズマブについて

2016年10月28日、当社はコントロール不良の重症気管支喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬として開発中のベンラリズマブについて、日本国内の販売に関する独占的オプションを行使しました。本件は、2015年7月に協和発酵キリン社と締結したオプション契約に基づくものです。これまで、協和発酵キリン社は日本およびアジア諸国の一部でベンラリズマブの開発・販売権を保有し、アストラゼネカは米国及び欧州を含むその他すべての国で、独占権を保有していました。オプション行使によってアストラゼネカは、日本でのベンラリズマブの気管支喘息・COPD領域におけるあらゆる販売・マーケティング活動を行います。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に呼吸器・自己免疫疾患、循環器・代謝疾患、オンコロジーの3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、炎症、感染症およびニューロサイエンスの領域においても、他社との提携を通じて積極的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。

日本においては、主にオンコロジー、循環器・代謝疾患、呼吸器・自己免疫疾患を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。当社についてはhttp://www.astrazeneca.co.jpをご覧ください。