アストラゼネカ 週1回投与GLP-1受容体作動薬ビデュリオン®とSGLT2阻害剤フォシーガ®の併用試験である第III相DURATION-8試験において2型糖尿病患者さんに対する有用性を示したことを発表

本資料はアストラゼネカ英国本社が2016年9月16日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

 

GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害剤の併用治療を評価した初めての試験で主要評価項目および副次的評価項目を改善
単剤治療との比較で血糖値(HbA1c)、体重および収縮期血圧が有意に低下

アストラゼネカ(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、メトホルミンで血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者さんに、GLP-1受容体作動薬ビデュリオン®(一般名:エキセナチド)2mgの週1回投与と、SGLT2阻害剤フォシーガ®(一般名:ダパグリフロジン)10mgの1日1回投与の併用治療を、それぞれの単独治療と比較した第III相DURATION-8試験において、併用治療群が単独治療群に比べ、HbA1cを有意に低下させる良好な結果が示されたことを9月16日に発表しました。1

本試験は、GLP-1受容体作動薬およびSGLT2阻害剤、2つの異なるクラスの糖尿病治療薬を組み合わせた最初の臨床試験で、海外では標準とされるメトホルミン治療で血糖コントロールが不十分な糖尿病患者さんに対する追加治療としての有用性を評価しました。本試験の結果はドイツのミュンヘンで開催された第52回欧州糖尿病学会 (EASD)年次集会において9月16日に発表され、同時にThe Lancet Diabetes & Endocrinologyに掲載されました。1

本試験では、28週時点でのエキセナチドとダパグリフロジンの併用と、それぞれの単独治療との比較で、プライマリーエンドポイントであるベースラインからのHbA1cの変化量において、有意に低下を認めました(1.95% 対それぞれ 1.58% , 1.37% , 両群とも P<0.01)1。また、メトホルミン治療で血糖コントロール目標が達成できていない患者さんにおけるダパグリフロジンの有効性も証明しました。

フィラデルフィアのトーマス・ジェファーソン大学内科学教授、内分泌部長、Sidney Kimmel メディカルカレッジ糖尿病センター所長であるSerge A. Jabbour, MD, FACP, FACEは、「2型糖尿病は進行性疾患であることから、患者さんは血糖コントロールを達成し維持するために、複数の糖尿病治療薬の使用を余儀なくされます。DURATION-8試験の結果は、異なる作用機序を持つ治療薬の併用により、HbA1cや体重、収縮期血圧を有意に低下させることが示されました。」と述べました。

アストラゼネカのバイスプレジデント兼グローバル医薬品開発部門循環器・代謝疾患領域の責任者であるElisabeth Björkは、「アストラゼネカは、DURATION-8試験により、GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害剤との併用治療が、インスリン導入前で既存の治療を受けているにも拘らず血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者さんに対して、非常に有効な代替治療になる可能性を示しました。さらに、この試験は世界中で推定4億1,500万人の成人に影響を及ぼしている糖尿病の治療に関して、サイエンスの限界に挑戦する当社のコミットメントを強化するものです2。」と述べました。

本試験の副次的評価項目には、体重および収縮期血圧の変化が含まれていました。エキセナチドとダパグリフロジンの併用治療群は、それぞれの単独治療群との比較で、以下の結果を示しました。

  • 統計的に有意な体重減少(併用治療–3.4 kg vsエキセナチド単剤–1.5 kg およびダパグリフロジン単剤–2.2 kg; 両群とも P<0.01); 併用治療による体重減少は、ベースラインHbA1cが8.0〜9.0%の患者群(–4.5 kg)が、ベースラインHbA1cが9.0%超の患者群(-2.6 kg)に比べてより大きな減少がみられた。
  • 統計的に有意な収縮期血圧の低下(併用治療–4.2 mmHg vsエキセナチド単剤 –1.3 mmHg、ダパグリフロジン単剤 –1.8 mmHg; 両群とも P<0.05)1

有害事象ならびに重篤な有害事象は、エキセナチドとダパグリフロジンの併用治療と、それぞれの単独投与群で、同様の発現率を示しました。主な有害事象(治療群に関わらず5%以上の患者さんに発現)は、下痢、注射部位の結節、悪心および尿路感染でした。1

  1. Frias J, Guja C, Hardy E, et al. Exenatide once weekly plus dapagliflozin once daily versus exenatide or dapagliflozin alone in patients with type 2 diabetes inadequately controlled with metformin monotherapy (DURATION-8): a 28 week, multicentre, double-blind, phase 3, randomised controlled trial. Lancet Diabetes Endocrinol 2016; published online Sept 16. http://dx.doi.org/10.1016/S2213-8587(16)30267-4
  2. International Diabetes Federation. IDF Diabetes Atlas, 7th ed. Brussels, Belgium: International Diabetes Federation, 2015. 
     

DURATION-8試験について 
DURATION-8試験は、メトホルミンで血糖コントロール不十分な成人2型糖尿病患者さんにおける週1回投与のエキセナチド(ビデュリオン®)とダパグリフロジン(フォシーガ®)1日1回投与の併用治療の安全性と有効性を、それぞれの単剤治療との比較で評価した、第III相無作為化、多施設共同、二重盲検、実薬対照試験です。 
本試験は6カ国約700例の患者さんが登録され、28週の治療期間の後、今後2年間まで延長されます。対象患者さんは、ベースラインHbA1cが8.0%から12.0%の血糖コントロール不十分な成人2型糖尿病患者さんです。主要評価項目は、28週後のHbA1c値のベースラインからの変化でした。副次的評価項目は、体重、収縮期血圧、空腹時血糖値、食後2時間血糖値の変化、および28週の治療期間中にHbA1c値7%未満を達成した患者さんの割合でした。

糖尿病領域におけるアストラゼネカについて 
アストラゼネカは、世界中の糖尿病患者さんの負担と合併症を減少させ、人生を変えうる医薬品を開発するため、サイエンスの限界に挑戦しています。重点治療領域である糖尿病領域においては、循環器疾患、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、慢性腎臓病などの重大な合併症を有する、さまざまな患者さんを対象にした研究開発に注力しています。 
専門的かつ広範に及ぶ当社のグローバル臨床研究プログラムは、糖尿病に対するコミットメントの表れです。また、当社の糖尿病治療薬が多くの患者さんにもたらす治療効果についての理解を深めていくとともに、併用治療アプローチをさらに探求し、より多くの患者さんが病状が悪化する前のより早い段階で治療の奏効を達成できるよう手助けをすることで、長期間にわたる糖尿病の影響の軽減に尽力しています。

アストラゼネカについて 
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に呼吸器・自己免疫疾患、循環器・代謝疾患、オンコロジーの3つの重点治療領域において医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。当社はまた多くの提携を通じ炎症、感染症およびニューロサイエンスの領域において活動しています。当社は100ヵ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。