アストラゼネカは糖尿病治療薬SGLT2阻害剤フォシーガ®の慢性腎臓病および慢性心不全に関する2つの新規第IIIb相臨床試験の実施について発表

本資料はアストラゼネカ英国本社が2016年9月12日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

 

SGLT2阻害剤の心血管および腎臓に対する有用性の可能性を評価する初のプログラム

アストラゼネカ(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、現在2型糖尿病を適応とするSGLT2阻害剤フォシーガ®(一般名:ダパグリフロジン)の、2つの新たな無作為化プラセボ対照第IIIb相アウトカム試験の実施について、9月12日に発表しました。大規模アウトカム試験である両試験は、2型糖尿病合併の有無に関わらず、慢性腎臓病および慢性心不全の管理におけるフォシーガの有用性を見極めるうえで役立つものです。

現在、慢性腎臓病の治療選択肢は限られており、大きなアンメット・メディカルニーズが存在しますが、本試験はSGLT2阻害剤の有効性を評価する目的で実施される、初めての主要アウトカム試験です。1,2

さらに、アストラゼネカは、SGLT2阻害剤クラスに見られる心血管および腎保護作用の背景にある根本的な作用メカニズムを解明することを目的とした、新たな試験を開始することも発表しました。

これら新しい試験は、アストラゼネカが重点をおく疾患領域のひとつである循環器・代謝疾患領域と、フォシーガに対する同社のコミットメントを強化するものです。フォシーガのエビデンスは、80を越える完了済みおよび進行中の臨床試験があり、現在までに本剤による治療を受けた100万人を超える患者さんのデータが蓄積され続けています。

アストラゼネカのバイスプレジデント兼グローバル医薬品開発部門循環器・代謝疾患領域の責任者である Elisabeth Björk は「当社の革新的な臨床研究は、糖尿病、慢性心不全および慢性腎臓病を含む循環器系疾患の罹患率および死亡率に影響を及ぼす複数のリスク因子の解明を目的としています。そして、サイエンスを追い求め、世界中の何百万人もの循環器疾患患者さんの治療アウトカムを改善することを目指します。」と述べています。

また、グラスゴー大学循環器・医学研究所循環器教授で、慢性心不全および慢性腎臓病試験、両試験の実行委員会の委員であるJohn McMurray教授は「医学界とアストラゼネカのかつてない広範なパートナーシップによって、慢性心不全および慢性腎臓病治療におけるフォシーガの潜在的なベネフィットを調査することが可能になり、また、患者さんや医療制度にとって大きな負担となるこの2つの疾患を評価し管理する方法を変えられる可能性があるということは、大変意義のあることです。」と述べています。

なお慢性腎臓病腎臓病および慢性心不全に関する2つの新規第IIIb相臨床試験に関する日本の参加については現在検討中です。

1 Ojo A. “Addressing the Global Burden of Chronic Kidney Disease Through Clinical and Translation Research.” Transactions of the American Clinical And Climatological Association. 2014; 125:229-246.
2 Eugene Braunwald. The war against heart failure: the Lancet lecture. The Lancet. 2015; 385: 812–24.
 

SGLT2 阻害剤について 
フォシーガ®(一般名:ダパグリフロジン)は、ナトリウム・グルコース共輸送体2(sodium-glucose cotransporter 2: SGLT2)阻害剤と称される医薬品クラスに属する医薬品で、グルコースを腎臓経由で排出する2型糖尿病治療薬です。

循環器・代謝疾患領域におけるアストラゼネカについて 
循環器・腎・代謝疾患は、サイエンスのリーダーシップの実現および成長への回帰を目指すアストラゼネカの戦略の一環として注力する重点領域です。循環器・代謝疾患領域の全体で協働することで、循環器・代謝疾患における複数のリスク因子を検討し、革新的な治療薬によって罹患率、死亡率および臓器損傷を低減することを目指しています。世界中で複数の合併症を抱えて生活している何百万人もの患者さんが直面している困難や、拡大し続けるアンメットニーズを認識し、アストラゼネカは、より多くの患者さんの生命を救うために、合併症の相互作用や、同時治療に関する理解をより深めます。

アストラゼネカについて 
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に呼吸器・自己免疫疾患、循環器・代謝疾患、オンコロジーの3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、炎症、感染症およびニューロサイエンスの領域においても、他社との提携を通じて積極的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細については http://www.astrazeneca.comをご覧ください。