AstraZeneca PLC 2016年第1四半期

本資料はアストラゼネカ英国本社が2016年4月29日に配信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


AstraZeneca PLC 2016年第1四半期業績

ファイナンシャルサマリー
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  • 総売上高は社外提携収入の大幅な増加がけん引し5%増
  • 中核研究開発費は昨今の買収を反映して15%増。2015年第4四半期比で中核研究開発費は減少
  • 中核販売・一般管理費は6%減、対総収入比率35%(2015年第1四半期:39%)
  • 中核EPSはその他営業利益の大幅な減少を反映し7%減
  • 報告ベース営業利益は17%増の10億3,800万ドル。報告ベースEPSは26%増の0.51ドル。
  • 2016年度CERベースのガイダンスは変更なし

営業ハイライト
成長基盤は6%成長し、総売上の56%に相当

  1. 呼吸器:2%増。パルミコートおよび新規獲得医薬品の成長がシムビコートの売上減により一部相殺
  2. Brilinta/Brilique:46%増。良好な進捗が継続。陳旧性心筋梗塞の適応がEUで承認
  3. 糖尿病:23%増‐新興市場における65%増を含む力強い売上増
  4. 新興市場:6%増‐中国の売上増は11%で良好。その他地域では減速
  5. 日本:2016年4月の隔年薬価改定を控えた在庫調整を反映し7%減
  6. New Oncology:9,900万ドル貢献。主要市場におけるタグリッソ上市は順調に進展
     

サイエンスのリーダーシップを達成:前回業績発表からの進捗状況
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戦略の推進

  • 重点治療領域への集中の更なる鮮明化:オンコロジーへの追加投資
  • 機会を活用する領域での提携の加速
  • 業務の合理化、より鮮明な焦点の支持および販売・一般管理費の削減
  • 戦略目標達成能力の強化


最高経営責任者 (CEO)パスカル・ソリオの業績に関するコメント:

「当社は予想通りの本四半期の業績を達成しました。総売上高の伸長は成長基盤の業績により支持されました。特に、引き続き2桁成長を達成した中国の業績およびNew Oncology製品の上市の進捗を喜ばしく思っています。
Bevespi AerosphereのCOPDでの米国承認、Briliqueの陳旧性心筋梗塞でのEU承認、タグリッソの肺がん領域での日本承認を取得した後期パイプラインは力強い進捗を果たしました。今後の見通しとして、多くの承認申請の結果およびデータreadoutを含む、パイプライン全体、特にオンコロジー領域における情報発信が増加すると予想しています。
引き続き優先事項において良好な進捗を遂げ、パイプラインが予想以上のスピードで拡大していることから、オンコロジー領域での取り組みに集中するとともに機会を活用する提携を加速し、重点治療領域への更なる集中を鮮明化しています。また、戦略遂行を支えるため全社的な効率化を推進しています」。

集中の明確化による戦略の推進

アストラゼネカは2023年までに総売上高450億ドルという目標に向け引き続き大幅な進捗を達成しています。当社はパイプラインの生産性を改善し、治療領域毎のリーダーシップを構築し、成長基盤を育成し、アストラゼネカのカルチャーを変革してきました。特にオンコロジー領域におけるスペシャリティケア医薬品が増加しており、ビジネスの形状は急速に進化しつつあります。

患者さまへのベネフィットおよび株主のみなさまへの価値を提供することを目的とした本戦略に沿って、当社は組織全体の生産性向上を推進するため、重点治療領域に更に集中することを本日発表しました。投資の優先事項を明確化し、オンコロジーへの追加投資を可能にします。これと並行し、感染症、ニューロサイエンスおよび呼吸器以外の炎症疾患等の機会主導部分のポートフォリオにおいて他社との協働を継続します。

この集中により、主に営業および製造部門における当社の業務を更に合理化します。効率化への取り組みと共に、これにより2016年度および2017年度の中核販売・一般管理費の大幅な削減を達成します。

これらの変革が業務の有効性を改善し、2017年末までに実施された場合、主に中核販売・一般管理費に反映される年間11億ドルの費用削減を生み出すと予想されます。これらの変革に伴い、大部分が現金支出である15億ドルを特別事業再構築費用として計上する予定です。このプログラムの費用、効果および社員への影響に関する最終的な見積もりは協議後に決定されます。
 

2016年度 ガイダンス
2016年度のすべてのガイダンスは変更なくCER1ベースで表示
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上記ガイダンスは2015 年度に発表したAcerta Pharma B.D. (Acerta Pharma)およびZS Pharma, Inc. (ZS Pharma)との取引案件による希釈効果を織り込んでいます。また、本ガイダンスは2016年5月の米国におけるクレストールの独占権失効を前提としています

社外提携収入は、以前の契約から生じる定期的収入の要素が増大していることから、2015年度との比較で増加すると予想されます。これは、社外提携をポートフォリオ管理戦略の一環に位置付けている当社の長期ビジネスモデルに沿ったものです。

研究開発生産性の改善および重点治療領域への集中の結果、社外提携活動は特定のリスク・報酬分担提携に関連する活動となっています。本活動は当社の多くの医薬品の開発・商業化に対する可能性を拡大・加速するとともに最大化します。社外提携活動から派生する契約一時金およびマイルストーンの収入は売上関連収入と共に当社の財務諸表には社外提携収入として計上されています。

中核研究開発費用は2015年度と同等の水準であると予想されます。また、当社は2016年度、前年比での中核販売・一般管理費の大幅削減に注力しています。これらの取り組みは恒常為替ベースに基づくものです。

2016年度為替の影響
2016年第1四半期の平均為替レートおよび当社が発表した為替感受性に基づき、2016年度の総売上高に対する為替変動のマイナス影響は約2%と予想されます。同様の影響が通年中核EPSに対しても予想されます。為替感受性の更なる詳細は営業・ファイナンシャルレビューの項に示されています。

パイプライン:予定されている主なニュース
イノベーションはアンメット・メディカルニーズへの対応に不可欠であり、当社の成長戦略の中心にあります。研究開発への集中はパイプラインの強い結果を生み出すことを目的としています。

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注:

  1. 特段の記載がない限り、伸び率およびガイダンスはすべて恒常為替レート (CER) ベース
  2. 総売上高とは、製品の売上高と社外提携からの収入であると定義しています。
  3. 中核財務指標および中核ベースから報告ベースへの財務指標の調整 の定義は、営業・ファイナンシャルレビューを参照ください。

本プレスリリースに示されている業績は2015年3月31日までの3カ月間 (前年同期) との比較における2016年3月31日までの3カ月間 (第1四半期) を対象としています。

業績発表日程
当社は2016年7月28日に上半期財務業績を発表する予定です。

製品別売上高
選択された主要医薬品の業績を以下に示します。地域別業績は次のページに示されています。
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地域別売上高
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米国

米国の売上は一部の成長基盤の業績にけん引され第1四半期4%増の22億4,600万ドルでした。この成長はFarxiga(154%増の9,400万ドル), Brilinta (52%増の7,000万ドル) およびオングリザ(27%増の1億2,400万ドル)の好調な業績により支持されました。クレストールの売上は前年第1四半期比で4%増の6億3,600万ドルでした。2016年5月の独占権失効を控え、在庫調整が継続しました。

ヨーロッパ
ヨーロッパの売上は主に継続する価格下落により4%減の12億1,800万ドルでした。フォシーガ(72%増の4,100万ドル) およびBrilique (19%増の6,000万ドル) の高成長をアナログ薬の競合による不利な価格および数量減によるシムビコートの2億3,100万ドルへの売上減が上回りました。Duaklirの売上は、ドイツと英国の強力なマーケットシェアの伸長を反映し、1,200万ドルに増加しました。

ROWの既成市場
米国・ヨーロッパ以外の既成市場(ROW既成市)の売上は7%減の6億3,600万ドルでした。日本の売上は、2016年4月実施の隔年薬価改定を控えた在庫調整の影響をうけて7%減の4億2,900万ドルでした。クレストールの売上は2%増の1億800万ドルでした。ネキシウムの売上は24%減の6,900万ドルでしたが、数量ベースのマーケットシェアおよび新規患者シェアにおいてトップの地位を堅持しました。カナダの売上は1%減の1億1,600万ドルでした。

新興市場
新興市場の売上は、南米のマクロ経済上の下方圧力および中東の政府による価格政策にも拘わらず、6%増の14億6,500万ドルでした。中国の売上は11%増の7億7,400万ドルで新興市場売上の53%を占めました。ブラジルの売上は19%増の8,300万ドルでした。ブラジルの循環器・代謝疾患領域の売上 (3,700万ドル) およびオンコロジー領域の売上 (1,700万ドル) は、多くの革新的医薬品が医師及び患者さんに提供されたことにより、ブラジルの総売上高の65%に貢献しました。ロシアの売上は5%増の4,800万ドルでした。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に呼吸器・炎症・自己免疫疾患 (RIA) 、 循環器・代謝疾患 (CVMD) 、オンコロジーの3つの重点治療領域ならびに感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。