アストラゼネカ、VOLUNTIS社と米国立がん研究所との卵巣がん試験における診断モバイルアプリを検証

本資料はアストラゼネカ英国本社が2015年12月7日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


アストラゼネカ(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ [Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、2015年12月7日、cediranibとオラパリブとの併用治療中の再発プラチナ感受性高悪性度卵巣がん患者さんに対するデジタルサポートサービスを検証する計画を発表しました。本サービスは、アストラゼネカと米国立がん研究所 (NCI) との緊密な連携のもと、Voluntis社(本社:仏国パリ、最高経営責任者(CEO):Pierre Leurent、以下、Voluntis)がシステムを開発しました。 本サービスは、臨床医および患者さんの、cediranib・オラパリブ併用治療に伴う副作用である高血圧および下痢の管理を支援することを目的としており、ウェブポータルと一対のスマートフォンのアプリにより提供されます。これらの副作用は、従来はデジタル化されていない手書きの情報として医療チームへ説明されていました。このため、説明に多くの時間を要していました。

本アプリは、アストラゼネカとNCIのCooperative Research and Development Agreement (協力的研究開発契約) のもと、2016年第1四半期に開始されるNCI主導の3本の個別の臨床試験におけるコンパニオン機器として検証されます。これは、新たな治療法を開発する際に、発病から受診・治療開始・退院後の生活等の一連の患者さん体験を理解することに焦点を置いた取り組みです。本サービスはまた、アストラゼネカの広範な戦略の中において、デジタル技術を活用することで治療を補完し、患者さんのアウトカムを改善することを目的としたパイロットとしても機能します。

アストラゼネカのグローバル医薬品開発部門オンコロジー領域の責任者であるAntoine Yverは次のように述べました。「このスマートフォンベースのアプリを使用することにより患者さんが自身の治療および治療薬の効果をよりよく管理できるようになります。また、本サポートにより薬剤の用量変更および中止率を更に低減させ、患者さんが自身の治療アウトカムを改善するための治療を維持することにも寄与します」。

Voluntisの最高経営責任者であるPierre Leurentは次のように述べました。「本プロジェクトにおいてアストラゼネカと提携することを非常に嬉しく思います。医薬品開発においてコンパニオン機器の使用に強い焦点を当てるアストラゼネカの取り組みに、当社の技術的、医学的および薬事的専門性を組み合わせることで、患者さんおよび医療従事者のニーズに最善の形で応えることができます。また、薬剤の提供だけでなく個別化治療における最善の解決法を見出すための絶好の相乗効果をもたらします」。
 

Cediranibについて
Cediranibは活性および選択性の高い経口投与VEGF-1, 2および3受容体阻害剤です。プラチナ製剤感受性腫瘍型の血管新生における血管形成およびリンパ管形成を阻害することが示されています。2015年7月、プラチナ製剤感受性再発卵巣がんの治療薬としてのcediranibの承認申請が欧州医薬品庁により受理され、希少疾病用医薬品のステータスを付与されました。Cediranibはまたオラパリブ との併用においてプラチナ製剤感受性再発卵巣がんおよびプラチナ製剤抵抗性再発卵巣がんの適応で開発中です。

オラパリブについて
オラパリブは、革新的なファースト・イン・クラスの経口ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤で、DNA修復経路に異常をきたした細胞に特異的に作用し、細胞死を誘導します。この作用機序により、オラパリブがDNA修復に異常をきたした一連の腫瘍型に作用する可能性が示されています。オラパリブは生殖細胞系列BRCA遺伝子変異陽性進行卵巣がんの治療薬として承認された最初のPARP阻害剤であり、米国ならびに欧州において発売されましたが、その他複数の市場において承認審査中です。卵巣がんに加えて、アストラゼネカは複数の腫瘍型におけるオラパリブのすべての可能性を検討しており、胃がんの2次治療、BRCA遺伝子変異陽性膵がん、乳がんの術後補助療法および転移BRCA遺伝子変異陽性乳がんの第III相試験を実施中です。

Voluntisについて
治療用コンパニオンソフトウェアの先駆者であるVoluntisはソフトウェアに治療薬とメディカルインテリジェンス (医療情報)の接続性を組み入れることにより医療を革新します。慢性的な病状の管理に特化し、Voluntisのコンパニオンソフトウェアは、チーム治療の調整を支援し、実地医療のアウトカムを改善することを目的とし、治療の個別化を可能にすることを目指します。当社の独自の技術を強化し、Voluntisは糖尿病、呼吸器疾患、がん、抗凝固治療および血友病のデジタルソリューションを開発しました。Voluntisはフランス・パリに本社を置き、米国・ボストンに支社を置いています。詳細についてはwww.voluntis.com.をご覧ください。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。