アストラゼネカ、イーライリリーとのがん免疫治療の新規併用療法における研究提携を拡大

本資料はアストラゼネカ英国本社が2015年10月22日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


アストラゼネカ(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、10月22日、イーライリリー・アンド・カンパニー(本社:米国インディアナ州、最高経営責任者(CEO):ジョン・C・レックライター、以下、リリー)と、固形がん治療における新規併用療法探索のため、既存のがん免疫治療における研究提携を拡大することを発表しました。

拡大された契約に基づき、アストラゼネカとリリーは、両社の補完的なポートフォリオ全体にわたる新たな併用療法の安全性と有効性を評価します。リリーが試験実施を主導し、リソースは両社から提供されます。試験の対象であるがん種ならびに財務的条件を含む本提携の詳細は開示されていません。

アストラゼネカの抗PD-L1免疫チェックポイント阻害剤であるdurvalumab(MEDI4736)は、リリーの免疫システムを標的とする下記化合物との併用が検討されます。

  • TGF-βキナーゼ阻害剤、galunisertib
  • CXCR4ペプチド拮抗剤
  • 抗CSF-1Rモノクローナル抗体(アストラゼネカの抗CTLA-4 モノクローナル抗体である tremelimumabとの評価も実施予定)

さらに両社は、下記を含む腫瘍ドライバー遺伝子や薬剤耐性メカニズムを標的とする組み合わせについても検討します。

  • リリーのabemaciclib (CDK4および 6低分子阻害剤)とアストラゼネカの選択的エストロゲン受容体ダウンレギュレータ(SERD)であるフェソロデックス®
  • リリーの抗血管内皮増殖因子受容体 (VEGFR) モノクローナル抗体である血管内皮増殖因子受容体サイラムザ® (一般名:ラムシルマブ) および抗上皮成長因子受容体 (EGFR) モノクローナル抗体であるnecitumumabの両剤と、アストラゼネカが開発中の第3世代EGFR阻害剤であるAZD9291

アストラゼネカのグローバル製品戦略部門オンコロジー領域担当シニアバイスプレジデントであるMondher Mahjoubiは次のように述べました。「リリー社との提携の拡大は当社の併用療法に特化したオンコロジー戦略を更に後押しするとともに、低分子化合物と免疫療法に及ぶ当社の広範なプログラムを拡大するものです」。

リリー・オンコロジーの製品開発・メディカルアフェアーズ担当シニアバイスプレジデントであるRichard Gaynor、M.D.は次のように述べました。「アストラゼネカとリリーの研究提携の拡大により、新規標的治療薬の併用における限りない可能性を探求していきます。両社のパイプラインは、がん免疫治療およびその先の治療において、革新的な併用療法を創出するための複数の標的を提供します。当社はこの提携が、将来のがん治療における選択肢の拡大につながることを期待しています」。

本件に先立ち、本年リリーとアストラゼネカはdurvalumabとラムシルバムの併用療法の進行固形がん治療薬としての安全性及び初期の有効性を検討する第I相臨床試験における提携を発表しました。(日本での発表:http://www.astrazeneca.co.jp/media/pressrelease/Article/20150603

自社のがん免疫治療および開発中の低分子化合物薬剤のパイプラインに加えて、アストラゼネカおよびそのバイオ医薬品研究開発部門であるメディミューンは、一連のパートナーとの併用療法臨床試験の広範なプログラムを実施中です。
 

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
オンコロジーはアストラゼネカが歴史的に深い経験を有する治療領域です。本領域は当社の6番目の成長基盤となり、当社の将来を変革することが期待されています。当社は、がん治療のパラダイムを再定義することで患者さんを助け、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げ、2020年までに6つの新しいがん治療薬を患者さんにお届けすることを目指しています。当社の次世代医薬品の広範なパイプラインは、がん免疫治療、腫瘍ドライバー遺伝子と耐性、DNA損傷修復および抗体薬物複合体の4つの主要な基盤のもと、卵巣がん、肺がん、乳がんおよび血液がんの4つの主な疾病領域に焦点を当てた開発を進めていきます。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。

ラムシルマブ (サイラムザ®)について
ラムシルマブ は、EUにおいて、化学療法実施後の成人進行胃腺がんあるいは胃食道接合部腺がん患者さんにおけるパクリタキセルとの併用療法として、また、パクリタキセルとの併用が適切でない患者さんにおける単剤療法として販売承認を取得しています。

米国では、ラムシルマブはフッ化ピリミジン系薬剤またはプラチナ製剤を含む化学療法実施中または実施後に増悪が認められた進行もしくは転移胃がん、または 胃食道接合部腺がん患者さんに対する単剤療法あるいはパクリタキセルとの併用療法として承認されています。また、ドセタキセルとの併用でプラチナ製剤をベースとする化学療法実施中または実施後に増悪が認められた転移非小細胞肺がんの治療薬としても承認されています。さらに、FOLFIRI療法とともにベバシズマブ、オキサリプラチンおよびフルオロピリミジンによる治療中あるいは治療後に増悪が認められた転移大腸がんの治療薬としても承認されています。

日本では、「治癒切除不能な進行・再発胃癌」に対する治療薬として、2015年3月26日に厚生労働省より製造販売承認を取得しています。

さらに、複数のがん種におけるラムシルマブの単剤あるいは他の抗がん剤との併用を検討する数本の試験が進行中あるいは計画されています。

リリー・オンコロジーについて
リリーは50年以上にわたり、がんとともに生きる患者さんおよびそのケアにあたる人々に対し、人生を変えるような医薬品およびサポートを提供するため尽力しています。
リリーはこの伝統を礎として、世界中のすべてのがん患者さんの生活を改善するために尽力し続けていきます。

イーライリリー・アンド・カンパニーについて
イーライリリー社は、世界中の人々のより豊かな人生のために、革新的な製品に思いやりを込めてお届けすることを目指すグローバルなヘルスケアリーダーです。イーライリリー社は、真のニーズを満たすべく質の高い医薬品の創造に献身した1人の男性により100年以上前に創立され、現在でも当社のすべての事業においてそのミッションに忠実であり続けています。世界中で、イーライリリー社の従業員は人々の人生にインパクトを与えるような医薬品を発見し、それを必要とする人々に提供し、疾患についての理解や管理を向上させ、慈善活動やボランティア活動を通じて地域社会へ還元しています。イーライリリー社の詳細についてはwww.lilly.com および http://newsroom.lilly.com/social-channels.をご覧ください。