アストラゼネカ 悪性中皮腫に対するTremelimumabの国内第I相臨床試験を開始

*本治験登録は終了しました。

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ガブリエル・ベルチ、以下、アストラゼネカ)は、この度、日本の悪性中皮腫患者さんに対するTremelimumabの国内第I相臨床試験を開始しましたのでお知らせいたします。

Tremelimumabは、アストラゼネカが開発中のヒト型抗ヒト細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)モノクローナル抗体であり、活性化T細胞における抑制的調節因子であるCTLA-4とそのリガンドである抗原提示細胞上のB7(CD80/CD86)分子との結合を阻害することにより、ヒトの免疫システムを掌るT細胞を活性化するよう設計されています。

悪性中皮腫は、そのほとんどが胸部および腹部の内膜(胸膜、腹膜)に発現する希少かつ悪性度の高いがんです。特に、病勢が進行している患者さんへの有効な治療法は非常に限られており、5年生存率は、適切な診断や治療を受けた場合でも5%未満とされています。国内においては、年間およそ1,400名の方が中皮腫で死亡しています*。

Tremelimumabは、海外では、悪性中皮腫患者さんに対する後期第II相試験(phase IIb)を実施中で、2015年4月には米国食品医薬品局(FDA)から悪性中皮腫治療薬として希少疾病用医薬品に指定されました。本邦では、固形がん一般を対象とした国内臨床試験が2014年5月に開始されていましたが、悪性中皮腫治療におけるアンメットニーズを鑑み、この度の国内第I相臨床試験を開始するに至りました。国内約13医療機関において約40症例登録を目標にTremelimumabを投与した際の安全性と忍容性の評価を行います。

[本試験の概要]2015.10.08
*出展:都道府県(21大都市再掲)別にみた中皮腫による死亡数の年次推移(平成7年~24年)http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/chuuhisyu12/dl/130905-1.pdf#search='%E5%8E%9A%E5%8A%B4%E7%9C%81+%E4%B8%AD%E7%9A%AE%E8%85%AB+2012%E5%B9%B4'

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
オンコロジーはアストラゼネカが歴史的に深い経験を有する治療領域です。本領域は当社の6番目の成長基盤となり、当社の将来を変革することが期待されています。当社のビジョンはがん治療のパラダイムを再定義することで患者さんを助け、将来的にはがんによる死亡をなくすことであり、2020年までに6つの新しいがん治療薬を患者さんにお届けすることを目指しています。当社の次世代医薬品の広範なパイプラインは、がん免疫治療、腫瘍ドライバー遺伝子と耐性、DNA損傷修復および抗体薬物複合体の4つの主要な基盤のもと、卵巣がん、肺がん、乳がんおよび血液がんの4つの主な疾病領域に焦点を当てた開発を進めていきます。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。