アストラゼネカ、マンチェスター大学との新規がん薬物療法のバイオインフォマティクスに関する提携に1,150万ポンドを投資

本資料はアストラゼネカ英国本社が2015年9月8日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


アストラゼネカ(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、がん個別化医療のための臨床バイオインフォマティクスの強化のため、マンチェスター大学(所在地:英国マンチェスター)と提携することを9月8日に発表しました。本契約は5年間にわたり、両者は、適切な患者さんに対する適切ながん薬物療法をより正確に特定するために、適時、臨床研究バイオインフォマティクスを応用していきます。

本提携の一環として、アストラゼネカは、マンチェスターがん研究センターに最近設立された、がんバイオマーカーサイエンスセンターの研究者の専任チームによる臨床バイオインフォマティクスの研究を支援するため、総額1,150万ポンドを提供します。本研究は英国において、がんの薬物療法の最前線にいるChristie NHS Foundation Trustの最先端の臨床試験部門と協働で実施されます。

本プロジェクトには、臨床試験の安全性、有効性、バイオマーカーおよび薬剤分布データをリアルタイムで取り込み、統合する新しいバイオインフォマティクスシステムの構築が含まれます。それらの情報は臨床医が患者さんの状態に応じた個別の治療を工夫しやすいよう、簡単に解釈可能なグラフの形で提供されます。また本提携は治験担当医師が体内での薬剤の分布や臨床効果を理解するための臨床研究、薬物動態および薬物力学的モデリングに関する新しい研修プログラムも支援します。

アストラゼネカの研究・早期開発担当の上級副社長であるMene Pangalosは次のように述べました。「本提携がもたらす機会は大変有意義なものです。最終的には、臨床試験の重要なデータをフォーマットに組み込み、医療従事者がそれをリアルタイムで確認し、がん治療薬に関する情報とマッチさせることが可能となります。当社はそれに従い臨床試験プログラムを修正し、患者さんの治療薬に関するより正確で個別化された、臨床医による迅速な意思決定を支援することが可能になります」。

同大学のInstitute of Caner Sciences、Experimental Cancer MedicineのAndrew Hughes教授は次のように述べました。「患者さんに関する詳細な情報は新たながん治療薬を理解するうえで重要です。患者さんからの新薬服用の経験に関する情報は私たちのリスク・ベネフィット評価を形成する鍵となります。アストラゼネカは英国のサイエンスの基盤を長期間支援してきましたが、当マンチェスターがん研究センターとの最新の提携は、患者さんが自身の洞察を治験担当医や治験実施機関と、現状よりも効果的かつ効率的に共有することを可能にし、より詳細な情報に基づく評価を可能にするでしょう」。

本共同研究は、肺がん治療の進捗、炎症研究の進展、および新規ドラッグデリバリーシステムの開発を含む新規がん治療薬の研究に関わるアストラゼネカとマンチェスター大学の進行中の科学的提携を更に発展させるものです。
 

マンチェスター大学について
英国の一流大学により構成されるラッセル・グループの加盟校であるマンチェスター大学は英国における最大かつ最も人気のある大学です。同校は世界的に意義のある先駆的かつ学際的な教育ならびに研究を実施する20の学究的大学院と数百の専門研究グループを有しています。

マンチェスター大学は英国の主要研究施設のひとつであり、“研究力”において英国で第5位にランクされています (2014年Research Excellence Framework)。同校はその教員あるいは学生から25名以上のノーベル賞受賞者を輩出しています。2013年~2014年に同校は年間8億8,600万ポンドの資金を集めました。

がんはマンチェスター大学の研究指標の一つです。同大学では、研究指標を地球規模で直面する最大の課題を解決する先駆的発見、学際的協働およびセクター間パートナーシップと定めています。詳細についてはhttp://www.manchester.ac.uk/research/beacons/cancer/をご覧ください。

The Christieについて
The Christie臨床試験ユニットは、専門がん病院の敷地内に拠点をもち、個々の患者さんの特性に対しより大幅に焦点を絞った新規がん治療薬および臨床試験を推進するユニークな立場にあります。The Christieは世界的に名高いがんセンターで、毎年約4万4千例の患者さんを治療しています。乳がん治療薬であるタモキシフェンおよびジエチルスチルベストロールの世界初の臨床試験がThe Christieにおいて、それぞれ1970年、1944年に実施されました。また、2009年には先駆的放射線免疫治療の欧州で最初の臨床試験がThe Christieにおいて実施されました。詳細についてはwww.christie.nhs.uk/researchをご覧ください。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。