アストラゼネカ HEPTARES THERAPEUTICSと新規がん免疫治療の開発に関する契約を締結

本資料はアストラゼネカ英国本社が2015年8月6日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


アストラゼネカは、8月6日、そーせいグループ株式会社の完全出資子会社であるHeptares Therapeutics社(本社:英国、以下、Heptares社)とライセンス契約を締結したことを発表しました。同契約のもと、アストラゼネカはがん免疫治療候補の低分子化合物であるアデノシンA2A受容体拮抗剤HTL-1071およびその他の可能性のあるアデノシンA2A受容体拮抗剤化合物について、全世界における開発・製造・商業化の独占権利を取得します。アストラゼネカは本アセットについて、自社の既存の免疫治療ポートフォリオとの併用も含め、一連のがん腫を対象に研究を進めていきます。

腫瘍細胞は、アデノシンと称される天然物質を分泌させることで、免疫系を回避するメカニズムを構築します。アデノシンは、A2A受容体を刺激することで免疫系内のT細胞増殖を抑制し、T細胞によるがん細胞破壊能力を低下させます。したがって、A2A受容体を阻害することは、腫瘍微小環境におけるT細胞の抗腫瘍作用を促進することを可能にします。

本契約に基づき、Heptares社はアストラゼネカに対しHTL-107の研究、開発、製造および商業化に関する独占的ライセンスを供与します。また、両社はがん免疫治療開発における新たなA2A受容体阻害剤の探索についても共同研究を行います。

Heptares社は1,000万ドルの契約一時金に加え、合意された前臨床および・または臨床イベントに基づき、さらに相当額の短期マイルストーンを受領します。また、同社は、開発および商業化マイルストーン達成に応じて、5億ドル超の受領、および正味売上高に応じた最大2桁の段階的ロイヤリティを得る権利も有します。

アストラゼネカのバイスプレジデント兼研究・早期開発部門オンコロジー領域の責任者であるSusan Galbraithは次のように述べました。「当社は、期待されるがん免疫治療の分野において、成果を上げてきたHeptares社との提携を拡大できることを喜ばしく思います。先駆的なA2A受容体プログラムとアストラゼネカのオンコロジーパイプラインがもつ強みを組み合わせることで、患者さんの生活を変革し得る新しい治療薬を開発することを期待しています」。

Heptares社の最高経営責任者であるMalcolm Weirは次のように述べました。「Heptares社におけるA2A受容体プログラムは、当社の構造ベースのドラッグデザインアプローチの傑出した事例であり、非常に有望なプロファイルをもつ新規臨床候補物質HTL-1071を生み出しました。Heptares社は、がん生物学において重要な役割を果たすGタンパク共役受容体(GPCR)を標的とし、抗体と低分子化合物治療薬の両方を同定することを目指しています。当社は、がん免疫治療領域の革新的なリーダーであるアストラゼネカと協働することで、この拡大する領域に参入することを大変喜ばしく思います。今回の契約により、両社の良好な既存の共同研究をさらに発展させていきます」。

本取引はハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法による慣例の認可を条件としています。


Heptares Therapeuticsについて

Heptares社は、広範囲のヒト疾患に関連する375個の受容体のスーパーファミリーであるGタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とした斬新な医薬品を創出する医薬品開発企業です。同社独自の構造ベースドラッグデザイン技術を利用することにより、臨床的な有用性は証明されているものの、これまで創薬が困難であったGPCRを標的とした医薬品の創出が可能となります。このアプローチを使用して、同社はアルツハイマー病、統合失調症、ADHD(注意欠陥多動性障害)、片頭痛、依存症、代謝疾患等の治療法を革新する可能性を有する画期的なパイプラインを構築しています。なお、Heptares社の医薬品に関す提携先にはアストラゼネカ社、メディミューン社、Cubist社、MorphoSys社、武田薬品工業株式会社が含まれます。Heptares社はそーせいグループ株式会社の完全出資子会社です。詳細はwww.heptares.com および www.sosei.comをご覧ください。

オンコロジー領域におけるアストラゼネカについて
オンコロジーはアストラゼネカが歴史的に深い経験を有する治療領域です。本領域は当社の6番目の成長基盤となり、当社の将来を変革することが期待されています。当社は、がん治療のパラダイムを再定義することで患者さんを助け、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げ、2020年までに6つの新しいがん治療薬を患者さんにお届けすることを目指しています。

当社の次世代医薬品の広範なパイプラインは、がん免疫治療、腫瘍ドライバー遺伝子と耐性、DNA損傷修復および抗体薬物複合体の4つの主要な基盤のもと、卵巣がん、肺がん、乳がんおよび血液がんの4つの主な疾病領域に焦点を当てた開発を進めていきます。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。