アストラゼネカ 2型糖尿病治療における ダパグリフロジン、サキサグリプチン、メトホルミンを使用した 3剤併用療法の新たな肯定的第III相データを発表

本資料はアストラゼネカ英国本社が2015年6月6日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


サキサグリプチンとメトホルミンでコントロール不良な患者さんにおいて
開発中のダパグリフロジン、サキサグリプチンおよびメトホルミンの3剤療法が
HbA1cを統計学的に有意に低下させたデータが口頭発表されました

アストラゼネカは、6月6日、血糖コントロールが不十分な(ベースラインHbA1c 7% - 10.5%)1成人2型糖尿病患者さんに対する、サキサグリプチンと即効型(IR)メトホルミン併用における追加療法としてのダパグリフロジンの有効性および安全性をプラセボと比較した第III相試験の肯定的な結果を発表しました。開発中であるダパグリフロジン10mg*、サキサグリプチン5mg、およびメトホルミンの3剤を併用して投与した患者さんは、プラセボ、サキサグリプチン5mg、およびメトホルミンを投与した患者さんとの比較で、24週時点で有意差をもって平均HbA1c値を低下させ(-0.82% 、-0.10%; p値<0.0001)1主要評価項目を達成しました。本結果はボストンで開催された第75回米国糖尿病協会学術集会において口頭発表(#105-OR)されました。

治験調整医師であるベルギーのガストゥイスベルグ・ルーバン大学病院の内分泌学主任教授Chantal Mathieu, MD, PhDは次のように述べました。「本試験において、ダパグリフロジンをサキサグリプチンとメトホルミンの併用に追加した患者さんは、プラセボ・サキサグリプチン・メトホルミン群の患者さんと比較して、より有意なHbA1cの低下を示しました。2型糖尿病患者さんの約50%がメトホルミンによる治療ではコントロール不良であると推定されているため、新たな治療アプローチが必要とされています。本結果は併用療法に関する知見をさらに広げるものです」。

副次的評価項目においては、ダパグリフロジン併用群は、プラセボ群との比較で、平均食後2時間血糖値(-74 mg/dL 、-38 mg/dL; p値<0.0001)1および平均空腹時血糖値(-33 mg/dL、-5 mg/dL; p-値<0.0001) 1を、ベースラインから有意差をもって低下させました。また、24週時点で、ダパグリフロジン併用群のより多くの患者さんが、プラセボ群と比較して、HbA1c値7%未満を達成しました(38% 、12%; p値<0.0001)1。加えて、ダパグリフロジン併用群の患者さんはプラセボ群の患者さんと比較して、より有意な平均体重減少を示しました(-1.9 kg、 -0.4 kg; p値<0.0001)1。有害事象は治療群全体で同様でした。最も多く見られた有害事象(≥ 5%)は、頭痛、尿路感染、インフルエンザおよび性器感染でした。低血糖の発現率はダパグリフロジン併用群において1.3%、プラセボ群において0.0%でした1

アストラゼネカのバイスプレジデント兼グローバル医薬品開発部門循環器・代謝疾患領域の統括部長であるElisabeth Björkは次のように述べました。「当社は、相互補完的な作用機序を有する薬剤の併用療法の検討に注力しており、当社の広範な糖尿病ポートフォリオを活かして、本領域でのポジションを築いています。これらの肯定的な結果が得られたことで、2型糖尿病患者さんの治療目標達成を助けるために、併用療法が早期追加療法として導入される可能性があるという当社の信念が裏付けされました」。

本試験には非盲検導入期間が含まれています。メトホルミン投与中だった患者さん(ベースラインのHbA1c 8%-11.5%)は、非盲検サキサグリプチン5mgとメトホルミンを16週間投与されました。一方、メトホルミンといずれかのDPP-4阻害剤を投与中だった患者さん(ベースラインのHbA1c 7.5%-10.5%)は、非盲検サキサグリプチン5mgとメトホルミンを8週間投与されました。非盲検期間終了後、血糖コントロールが不十分な患者さん(HbA1c 7%-10.5%)が、非盲検サキサグリプチンとメトホルミンにプラセボあるいはダパグリフロジン10mgを加える併用群に無作為に割り付けられました。

本試験導入期間のさらなる詳細を示すデータは、米国東部標準時6月7日(日)正午から午後2時までポスターホールBにおける展示用late-breakerポスター(#133-LB)として発表されました2

アストラゼネカは、米国食品医薬品局(FDA)に対し2型糖尿病治療薬として開発中のサキサグリプチン・ダパグリフロジンの固定用量配合剤の承認申請をしています。処方箋医薬品ユーザーフィー法(PDUFA)は2015年第4四半期を審査終了目標としています。

* 日本での開始用量は5mgです
1 Mathieu, C., et al. “A Randomized Double-Blind Phase 3 Trial of Dapagliflozin Add-On to Saxagliptin + Metformin in Type 2 Diabetes.” American Diabetes Association Scientific Sessions 2015. Abstract #105-OR.
2 Mathieu, C., et al. “Triple Therapy with Dapagliflozin Add-on to Saxagliptin Plus Metformin: Characterization of the Open-Label Saxagliptin + Metformin Lead-in Period of a Phase 3 Trial.” American Diabetes Association Scientific Sessions 2015. Abstract #133-LB.

試験について
本試験は、320例の18歳以上の2型糖尿病患者さんを対象とする、24週にわたる第III相無作為化二重盲検試験です。サキサグリプチンとメトホルミンの併用療法では、血糖コントロール不良な成人2型糖尿病患者さんにおいて、サキサグリプチン・メトホルミン併用療法への追加療法としてのダパグリフロジンの有効性および安全性を、プラセボと比較することを目的としています。主要評価項目は、24週時点でのベースラインからの平均HbA1c値の変化でした。副次的評価項目には空腹時血糖値、食後2時間の血糖値、体重およびHbA1cが7%未満達成率が含まれました。

DPP-4阻害剤およびSGLT2阻害剤について
サキサグリプチン(製品名:オングリザ®) は、インクレチンホルモンの活性を増強させることで、血糖上昇時のインスリン分泌を高め、同時にグルカゴン分泌を抑制することで肝臓での糖新生を抑制し、血糖低下作用を持つDPP-4阻害剤と呼ばれる医薬品のクラスに属します。ダパグリフロジン(製品名:フォシーガ®、米国での製品名:Farxiga®)はナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤と呼ばれる新しい医薬品のクラスに属します。なお日本では、オングリザ®は協和発酵キリンが製造販売元です。また、フォシーガ®は、アストラゼネカが製造販売元として小野薬品工業とのコ・プロ契約により販売を行っており、開始用量は5mgです。

2型糖尿病について
糖尿病は米国では2,910万人、世界中では3億8,700万人が罹患していると推定されます。糖尿病の罹患者は2035年までに世界中で5億9,200万人超に達すると予測されています。米国で糖尿病と診断された全症例の約90-95%は2型糖尿病です。2型糖尿病は病態生理学的欠陥による血糖値上昇を特徴とする慢性疾患です。既存の血糖降下治療法では多数の患者さんが不十分な血糖コントロール状態であることから、よりよい治療法が求められています。半数以上の2型糖尿病患者さんが、糖尿病学会ならびに支援組織により確立されたガイドラインに基づく推奨HbA1c目標値を達成していないと推測されます。

糖尿病領域におけるアストラゼネカ
アストラゼネカは世界中で糖尿病の負担と合併症を減少させることを目指し、人生を変えうる医薬品を創製するため、サイエンスの限界に挑戦しています。糖尿病患者さんにおける治療成果を再定義するため、当社の既存のポートフォリオは、個別化治療アプローチの後押しとなる非インスリン糖尿病治療薬の3つの最新クラス(SGLT-2阻害剤、GLP-1受容体作動剤、およびDPP-4阻害剤)により構成されています。糖尿病に対する当社のコミットメントは、当社のグローバル臨床研究プログラムの深さと広さに表れています。また、当社はより広範な患者層において当社の糖尿病治療薬の治療効果について理解を深めていくとともに、併用治療アプローチをさらに探求し、より多くの患者さんが治療の奏効を病勢進行のより早期で達成できるよう努めています。当社の目標は、長期間にわたる糖尿病による負担を軽減することです。糖尿病領域は当社の戦略の中核であり、心血管系疾患、心不全、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、および慢性腎疾患などの重大な合併症をもつ多様な患者さんに研究開発努力を傾けています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。