アストラゼネカ MONTREAL HEART INSTITUTEと8万件の循環器疾患および糖尿病の遺伝形質検体の共同研究を実施

本資料はアストラゼネカ英国本社が2015年5月13日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


アストラゼネカは5月13日、Montreal Heart Institute (カナダ・ケベック州、以下、MHI)と循環器疾患および糖尿病、ならびにそれらの合併症と治療アウトカムにかかわる遺伝子について、最大8万人の患者さんのゲノム探索の共同研究を行うことを発表しました。本研究はこの種において過去最大級の検査であり、これらの疾患およびその合併症の根底にある生物学的メカニズムの解明を促進するものです。また、本解析は、どの遺伝形質がより良い治療結果と関連するのかも明らかにします。

本共同研究において、MHIはアストラゼネカの広範なバイオバンクから最大8万件のDNA検体の遺伝子型を解析します。検体には、循環器疾患および糖尿病治療薬の臨床試験に参加して頂いた患者さんから、インフォームドコンセントのもと12年間にわたり採取した組織と血液の両方が含まれます。

MHIの薬理ゲノミクスセンター(Beaulieu-Saucier Pharmacogenomics Centre)では、まずゲノムワイドSNP(一塩基多型)解析とよばれる手法を用いて、循環器疾患および糖尿病の素因あるいは疾患を引き起こす領域、もしくは治療薬への反応にかかわる領域を同定します。その後、次世代シークエンシング等の他の技術を応用し、対象領域の全ゲノムシークエンシングを行い、疾患、合併症(心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病性の腎症や網膜症等)、薬剤反応性における治療結果にかかわる新たな遺伝子を同定します。

検体の遺伝子型(判定)から得た知見は、特定の遺伝子プロファイルを有する患者群を治療するために特別に設計された新薬の開発に活用されます。また、その知見によって既存の治療薬の使用における個別化医療アプローチも可能です。これは、反応する可能性が最も高い患者群の治療に特定の薬剤を用いるという意味です。現在、アストラゼネカの開発パイプラインの約8割は個別化医療アプローチのコンセプトに基づくものです。

アストラゼネカの個別化医療・バイオマーカー部門担当バイスプレジデントであるRuth Marchは次のように述べました。「当社は、前例のない膨大な循環器疾患および糖尿病に関する遺伝子情報を解き明かすこの変革プログラムを達成するために、専門性ならびに技術的ノウハウを持つMontreal Heart Instituteと協働できることを大変喜ばしいと感じています。同時に、バイオマーカーと診断検査を利用して、個別化医療を、オンコロジー領域における当社の優れた実績に加えて、循環器疾患および糖尿病患者のみなさんにも提供していきます」。

Montreal Heart Institute Research Centerのディレクターであり、個別化・トランスレーショナル医療のカナダリサーチ教授 兼 モントリオール大学アテローム性動脈硬化寄付講座担当教授のDr. Jean-Claude Tardifは次のように述べました。「このアストラゼネカとMontreal Heart Instituteの大規模パートナーシップにおいて、薬剤を遺伝子プロファイルに基づいて反応性の高い患者さんのために特別に設計することで、循環器疾患および糖尿病の個別化医療を画期的に進展させる可能性があります。MHIの薬剤ゲノミクスセンターには、この重要な研究プログラムを順調かつ効率的に実施するための専門性と高処理ゲノム基盤が備わっています」。

アストラゼネカは、自社が掲げる研究開発における「オープンイノベーション」のアプローチに沿って、MHIと協力して研究結果を論文化し、これらの病状のより広範な科学的理解に貢献します。
 

Montreal Heart Instituteについて
Dr. Paul Davidにより1954年に創設されたMontreal Heart Instituteは、モントリオール大学の付属機関で、臨床ならびに基礎研究、個別化医療、専門家研修および予防の領域を牽引し、循環器領域における最高水準の卓越性を追求し続けています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。