アストラゼネカ、がん免疫治療における戦略的提携契約をセルジーンコーポレーションと締結 ~重症血液がん治療に関するPD-L1阻害剤開発で提携~

本資料はアストラゼネカ英国本社が2015年4月24日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


アストラゼネカと同社のグローバル医薬品研究開発部門であるメディミューン(本社:米国メリーランド州、 以下、メディミューン)は、4月24日、血液がんのグローバルリーダーであるセルジーン・コーポレーション(本社:米国ニュージャージー州、以下、セルジーン社)と、非ホジキンリンパ腫、骨髄異形成症候群、および多発性骨髄腫を含む一連の血液がんにおけるMEDI4736の開発および商業化に関する独占的提携契約を締結したことを発表しました。

MEDI4736は、プログラム細胞死リガンド1 (PD-L1) に直接作用する、開発中の免疫チェックポイント阻害剤です。PD-L1を介するシグナルにより、腫瘍は免疫システムから探知されるのを回避していますが、MEDI4736はこれらのシグナルを阻害することで、腫瘍の免疫からの逃避機構が働かないよう作用します。本提携では、MEDI4736の単剤療法ならびに、アストラゼネカおよびセルジーン社の開発中あるいは既存のがん治療薬との併用療法の両方が検討評価されます。また、本提携によって、今後新薬候補が追加され拡大する可能性があります。

本契約のもと、セルジーン社はMEDI4736関連で、アストラゼネカに4億5,000万ドルの契約一時金を支払います。セルジーン社は提携期間中の全臨床試験における開発を主導します。また、2016年末までは全研究開発費用を、それ以降は研究開発費用の75%を負担します。更に、セルジーン社は承認された治療薬の全世界における商業化の責任も負います。アストラゼネカはMEDI4736の製造を継続、その売上を計上し、血液学的適応症における全世界の売上に対するロイヤリティをセルジーン社に対して支払います。当初のロイヤリティ料率は70%ですが、4年間では血液学適応症におけるMEDI4736の売上の約50%まで減少します。

メディミューンのエグゼクティブバイスプレジデントであるDr. Bahija Jallalは次のように述べました。「当社は血液がん治療薬の世界的に認知されたリーダーであるセルジーン社との戦略的提携に大きな期待を寄せています。本契約は、当社ポートフォリオ上の革新的な医薬品開発を、社外専門家と協働していかに加速させているかを示す素晴らしい事例であり、患者さんの生活の質の向上に寄与する新薬をより迅速にお届けするための取り組みです。当社はセルジーン社と共に、アンメット・ニーズが高い本領域において、血液がんと闘いその治療に改革をもたらすために、患者さんの免疫システムを活性化する画期的な治療薬候補である抗PD-L1のポテンシャルを最大化するよう抗PD-L1プログラムを設計しています」。

セルジーン社のグローバル血液学・オンコロジー部門のプレジデントであるJacqualyn A. Fouse, Ph.D.は次のように述べました。「MEDI4736等の免疫治療剤と既存および新規血液学化合物を合理的に併用することで、血液がん患者さんの延命とより良い人生に寄与する新たな機会を創造できる可能性があります。本戦略的提携はアストラゼネカとメディミューンのがん免疫治療における深い専門性と、セルジーン社の血液がんの研究および治療における経験を活用するものです。本提携により、血液学において非常に有望な領域である、チェックポイント阻害剤を含むセルジーン社の経験豊富で多様な研究基盤を更に進展させることができます」。

本提携は、該当するすべての反トラスト法のもとで、待機期間の満了あるいは終了後速やかに有効となり、2015年第2四半期に実施される予定です。本発表によるアストラゼネカの2015年財務ガイダンスへの影響はありません。
 

MEDI4736について
MEDI4736はプログラム細胞死リガンド1(PD-L1)に直接作用する開発中のヒトモノクローナル抗体製剤です。PD-L1を介するシグナルにより、腫瘍は免疫システムから探知されるのを回避します。MEDI4736はこれらのシグナルを阻害することで、がんの免疫逃避機構が働かないよう作用します。MEDI4736は、非小細胞肺がんと頭頸部がんを対象とする第III相試験がすでに実施されています。OCEANS臨床開発プログラムは、肺がん領域全体における単剤療法およびCTLA-4 (tremelimumab)との併用療法の両方を評価します。頭頸部がんにおいては、MEDI4736は、化学療法が奏効しなかった患者さんにおける単剤療法およびtremelimumabとの併用療法の両方が、PD-L1発現状況別に検討されています。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
オンコロジーはアストラゼネカが歴史的に深い経験を有する治療領域です。本領域は当社の6番目の成長基盤となり、当社の将来を変革することが期待されています。当社は、がん治療のパラダイムを再構築することで患者さんに役立つこと、将来的にはがんを死亡原因ではなくすことをビジョンに掲げ、2020年までに6つの新しいがん治療薬を患者さんにお届けすることを目指しています。当社の次世代医薬品の広範なパイプラインは、がん免疫治療、腫瘍ドライバー遺伝子と耐性、DNA損傷修復および抗体薬物複合体の4つの主要な基盤のもと、卵巣がん、肺がん、乳がんおよび血液がんの4つの主な疾病領域に焦点を当てた開発を進めていきます。

セルジーン社について:
セルジーンコーポレーションは、米国ニュージャージー州サミットに本社を置く、主に遺伝子およびタンパク制御によるがんや炎症疾患の革新的治療薬の創薬、開発および商業化に従事する総合的グローバル医薬品企業です。詳細はhttps://www.celgene.com/をご覧ください。またTwitter @Celgene、 Pinterest、 LinkedInもご覧ください。

メディミューンについて
メディミューンはアストラゼネカのグローバルバイオ医薬品研究開発部門です。メディミューンは、革新的な研究を先駆的に進めており、呼吸器、炎症、自己免疫疾患、心血管および代謝性疾患、がん、ニューロサイエンスならびに感染症、ワクチン等の注力疾患領域において新規治療経路の検討に取り組んでいます。メディミューンの本社は、アストラゼネカの3つのグローバル研究開発拠点の一つとして、米国メリーランド州ゲイザースバーグにあります。詳細はhttps://www.medimmune.com/ をご覧ください。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。