「インデラル®錠10mg」右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制に対する効能・効果及び用法・用量の追加承認を取得

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ガブリエル・ベルチ 以下、アストラゼネカ)は、「インデラル®錠10mg」(一般名:プロプラノロール塩酸塩、以下インデラル®錠)に関し、公知申請※1を行っていた、右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制に対する効能・効果及び用法・用量の追加について、2014年11月18日付で承認を取得したことを発表します。今回、乳幼児の右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制に対し、1日0.5~2mg/kgを低用量から開始し、1日3~4回に分割経口投与することが追加承認されました。

右心室流出路狭窄による低酸素発作は、ファロー四徴症に代表される疾患によって、右心室流出路が強く収縮し、肺への血液流出が阻害され引き起こされる症状です。ファロー四徴症の低酸素発作は致死的であるため、早晩の外科的処置が必要とされ、手術待機中に発作を予防することが極めて重要となります。本邦においては、ファロー四徴症に伴う低酸素発作の予防に関して、β-遮断薬であるカルテオロール塩酸塩が承認されているほかは治療薬の選択肢がなく、治療に制限があるため、海外で長期投与の有効性が示されているインデラル®錠の効能・効果および用法・用量の追加が、日本小児循環器学会より要請されていました。その要請を受け「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」※2においても医療上の必要性が高いという評価がされていました。

インデラル®錠は、1964年に英国で開発され、世界で初めて臨床的に応用された交感神経β受容体遮断剤です。1966年に狭心症、各種不整脈の治療剤として日本で承認され、その後高血圧や片頭痛発作の発症抑制等の承認を取得しました。小児の各種不整脈に対する承認も取得しています。ファロー四徴症の効能・効果および用法・用量に対する承認は、1986年にオーストラリア、1988年にイギリスで取得しており、医療における使用実績があります。

アストラゼネカは、最も長い臨床経験を有する代表的な交感神経β受容体遮断剤であるインデラル®錠を通じて、新たな低酸素発作抑制の選択肢を提供し、引き続き医療の発展に貢献して参ります。

※1:公知申請:医薬品(効能追加等)の承認申請において、当該医薬品の有効性・安全性が医学的、薬学的に公知であるとして、臨床試験の全部又は一部を新たに実施することなく承認申請を行うことができる制度。

※2:医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議:欧米では使用が認められているが、国内では承認されていない医薬品について、製薬企業による未承認薬・適応外薬の開発を促進することを目的として設置された会議。厚生労働省が主催し、医学的・薬学的な学識経験者で構成されている。
 

公知申請に至った経緯
日本小児循環器学会によるインデラル®錠のファロー四徴症の効能・効果追加要望に基づき、2012年7月24日開催の第12回「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、医療上の必要性が高いという評価がなされ、2013年1月31日に厚生労働省から発出された通知(医政研発0131第1号/薬食審査発0131第11号)によりアストラゼネカに対し、未承認薬・適応外薬の開発要請が出されました。本要請に基づいて、2013年2月14日、アストラゼネカは公知申請への該当性に係る企業見解を提出しました。2014年5月30日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会において、公知申請が妥当であるとの事前評価を受け、同日に厚生労働省から通知(薬食審査発0530第2号)が発出され、その際、適応症は「右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制」とすることとされました。本通知を受け、本剤の右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制の新効能・効果および新用法・用量追加に係わる医薬品製造販売承認一部変更承認申請を行うに至りました。申請区分は新効能医薬品及び新用量医薬品に該当します。

インデラル®錠について
インデラル®(一般名:プロプラノロール塩酸塩)錠は、1964年に英国で開発され、世界で初めて臨床的に応用された交感神経β受容体遮断剤です。日本では住友化学工業株式会社により開発が進められ、狭心症ならびに期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防の治療剤として、1966年8月(10mg)及び同年12月(20mg)に承認を取得し、その後1978年8月に本態性高血圧症(軽症~中等症)の承認を取得しています。1984年10月に住友化学工業株式会社から住友製薬株式会社へ、2005年10月に住友製薬株式会社から大日本住友製薬株式会社へ、2011年7月に大日本住友製薬株式会社からアストラゼネカ株式会社へ承継されました。2012年5月には、用法・用量変更の一部変更が承認され、小児に対し、期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防の目的で使用する場合の用法・用量が設定されました。また、2013年2月には、片頭痛発作の発症抑制の承認を取得しています。なお、インデラル®錠20mgについても、同10mg錠と同様に右心室流出路狭窄による低酸素発作に対する新効能・効果および新用法・用量の医薬品製造販売承認を取得しましたが、需要が限定されてきたため、2013年9月に販売終了、2014年3月には薬価削除となっています。

アストラゼネカ株式会社について
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細はこちらでご覧ください。http://www.astrazeneca.com日本においては、主にがん、循環器、消化器、呼吸器、糖尿病、ニューロサイエンスを重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。当社についてはこちらでご覧ください。http://www.astrazeneca.co.jp