アストラゼネカ、ケンブリッジ大学との提携関係を強化

本資料はアストラゼネカ英国本社が2014年10月16日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


英国に本社を置くアストラゼネカと、そのグローバルバイオ医薬品研究開発部門であるメディミューンは、英国ケンブリッジ大学とのこれまでのパートナーシップを更に強化し、新たに4つの共同プロジェクトを実施すると発表しました。アストラゼネカは既に、世界3カ所にある研究開発拠点のうちの1つとグローバルの本社機能を、過去25年間メディミューンのバイオ医薬品研究の本拠地であったケンブリッジに構えることを決定していますが、今回の提携により、同部門のケンブリッジに根づいた研究活動のインフラ整備が更に強化されると期待されます。

アストラゼネカ、メディミューン、およびケンブリッジ大学の3者の間では、充実したオンコロジー研究プログラムおよびケンブリッジ大学にある単体では最大規模のがん研究施設(the Cancer Research UK Cambridge Institute)でアストラゼネカの科学者が勤務する制度など、既に戦略的パートナーシップ契約を締結していますが、今回はそれらをベースに下記4つの契約を締結します;

神経科学分野の研究
アストラゼネカ、メディミューン、ケンブリッジ大学の3年間の提携では、多くのアンメットニーズが残る神経変性疾患における研究開発の促進に焦点を当てます。3者の科学者は共同でアルツハイマー病、パーキンソン病、および多発性硬化症のような疾患に対する創薬、トランスレーショナルバイオマーカーおよび個別化医療のアプローチの進展に取り組みます。ケンブリッジ大学は疾患のバイオロジー、実験モデル、組織検体における世界を牽引する専門性、アストラゼネカとメディミューンは分子ツール、スクリーニング技術および薬剤開発に関する優れた専門性を提供し、新規ターゲットおよびバイオマーカーの発見と検証を行います。研究作業はメディミューンおよびケンブリッジ大学の研究所で行われ、研究者はお互いの施設間を往来し、知識を共有します。

ケンブリッジ大学ケンブリッジニューロサイエンス部門を代表し、同大学神経学教授のAlastair Compstonは次のように述べています。「この戦略的パートナーシップにより、疾患機序の解明が促進され、数々の重篤な神経変性疾患における治療上のアンメットニーズを解決するための神経科学の基礎研究を行うことができます。脳機能の理解を深め、一般的な神経疾患に応用できるよう、メディミューンやアストラゼネカの科学者と共に研究することを楽しみにしています。」

アストラゼネカのパイプライン化合物へのアクセス
主要な物質譲渡契約(A pivotal Material Transfer Agreement;MTA)のもと、ケンブリッジ大学の研究者は非小細胞肺がん治療薬であるEGFR阻害剤AZD9291、PARP阻害剤olaparib、mTOR 阻害剤AZD2014、およびAKT阻害剤 AZD5363等、アストラゼネカの開発パイプラインにある主要化合物へのアクセスが可能となります。

科学界の未来を担うリーダーをサポートする博士課程プログラム
メディミューンおよびケンブリッジ大学の共同プロジェクトには両者共催の博士課程研修プログラムが含まれます。これは、4年間の学生生活の間、両者の共同監督のもと、博士課程の学生がケンブリッジ大学とメディミューンの研究所で学ぶものです。

学内起業家プログラム
これは、自らの研究プログラムの汎用・商業化の可能性を検討しているケンブリッジ大学の研究者に対し、メンターシップや指導を提供するプログラムで、メディミューンが薬剤、技術開発、事業計画、知的所有権、市場性、提携、投資の確保など、個々の研究者のニーズに応じた主要な課題に対し、助言とサポートを行います。

「高度な科学研究推進のため、このような素晴らしい戦略提携関係をアストラゼネカ、メディミューン、ケンブリッジ大学間で締結できることを喜ばしく思います。神経変性疾患およびがん患者さんの健康に大きく寄与できる新薬の探索と開発を目指して協力していきます」とメディミューンのエグゼクティブバイスプレジデントであるバヒータ・ジャラルは述べています。

「パートナーシップや共同研究が医療の革新を推進する世界において活気あふれるケンブリッジのライフサイエンスコミュニティーに深く根を下ろすことで、アストラゼネカは非常に強力な利点を得ることができます。今回の提携により、我々のチームとケンブリッジ大学の国際的に著名な研究者達との距離が近くなるだけではなく、当地英国の将来を担う次世代の有望な科学者の育成に対しても、積極的に支援することが可能になります」とアストラゼネカの低分子化合物研究・早期開発担当エグゼクティブバイスプレジデントであるメネ・バンガローは述べています。
 
 

ケンブリッジ大学について
ケンブリッジ大学は、世界最高水準の教育・学習・研究を通じ、社会に貢献することをその使命とし、これまでに90名のノーベル賞受賞者を輩出しています。1209年に創設され、少人数制で学部生の授業を行う31の自治的なカレッジおよび、150の学科・学部・施設から構成されています。
ケンブリッジは世界に開かれた大学で、19,000名の学生のうち、海外留学生は120カ国3,700名に上ります。ケンブリッジの研究者たちは世界各国からの同僚と共同研究に励み、アジア・アフリカ・アメリカにおいてはより規模を拡大したパートナーシップ関係も結んでいます。
同大学はテクノロジー関連企業の集まるクラスターとして世界最大級の、ケンブリッジの心臓部にあり、時価総額100億ドル超の2社を筆頭に、10億ドル超の12社を含むハイテク企業1,500社が集積する様子は、「ケンブリッジ現象」と称されています。学術研究機関と企業間の学際的な交流を推進するケンブリッジは、イノベーションの生まれる地として国際的にも高く評価されています。( www.cam.ac.ukより抜粋)
ケンブリッジ大学では、30以上の学部に所属する研究者たちが6つのカレッジでニューロサイエンス分野の研究を行っています。ケンブリッジに本拠地を構える、世界有数の複数の施設との提携により成果を上げるとともに、科学をビジネスに繋げる点においても実績と定評があります。

メディミューンについて
メディミューンは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業として、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事している英国アストラゼネカ社のグローバルバイオ医薬品研究開発部門ですメディミューンは、革新的な研究を先駆的に進めており、呼吸器、炎症、自己免疫疾患、心血管および代謝性疾患、がん、ニューロサイエンスならびに感染症、ワクチン等の注力疾患領域において新規治療経路の検討に取り組んでいます。メディミューンの本社は、アストラゼネカ社の3つのグローバル研究開発拠点の一つとして、米国メリーランド州ゲイザースバーグにあります。詳細はwww.medimmune.comをご覧ください。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細はhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。