重症喘息におけるBENRALIZUMABの肯定的な第IIb相試験結果がTHE LANCET RESPIRATORY MEDICINEに掲載

本資料はアストラゼネカ英国本社が2014年10月9日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


アストラゼネカは、The Lancet Respiratory Medicineが、重症、コントロール不良かつ炎症性白血球のひとつである好酸球レベルの高い喘息患者における、開発中の新規モノクローナル抗体で、協和発酵キリンによって創製されたbenralizumabを評価する第IIb相試験の肯定的な安全性および有効性データを掲載したことを、10月9日、発表しました。

本試験は、1年を超える期間において、プラセボ投与群との比較で、benralizumab投与群が、喘息増悪率において統計的に有意な減少を示すという主要評価項目を達成しました。また、本試験は、肺機能およびAsthma Control Questionnaire (ACQ-6) で測定される喘息コントロールの改善という副次的評価項目も達成しました。

この用量設定・プラセボ対照試験は、当社のグローバルバイオ医薬品研究開発部門であるメディミューンにより実施されました。本試験は、最低1年間、中~低用量の吸入ステロイドおよび長時間作用型β刺激薬を使用したにも関わらずコントロール不良の状態が継続し、かつ過去1年間に最低2回の増悪を経験した成人重症好酸球性喘息患者を対象に実施されました。

あらかじめ計画された解析の結果、benralizumabは、血中好酸球のベースラインが高いサブグループにおいて喘息増悪をより多く減少させることが示されました。具体的には、本試験により、benralizumabは用量依存的かつベースライン血中好酸球レベルによって、喘息増悪を約40~70% 減少させることが示されました。また、本試験によりbenralizumabは初回投与後血中好酸球値を低レベルに減少させることが示されました。

全般的に、重篤な有害事象を含む有害事象の頻度は、benralizumab群とプラセボ群では同程度でした。プラセボとの比較で、benralizumabにおいて感冒や注射部位の皮膚反応がより頻繁に発現しました。

好酸球レベルの上昇は喘息の原因・重症度および喘息増悪、ならびに、慢性閉塞性肺疾患 (COPD) の増悪に関連しています。世界中の喘息に罹患している3億人の推定5~10% が重症患者であり、好酸球性気道炎症を発症している人は、重症喘息患者全体の約40~60% を占めています。

「私たちは、好酸球が増加した患者のIL-5経路を標的とすることにより、喘息増悪の減少および肺機能と喘息コントロールの改善を示したbenralizumabの第IIb相試験の結果に勇気づけられています」とワシントン大学医学部肺・クリティカルケア医療部門医療・小児科のMario Castro教授は述べました。「この作用はbenralizumabが、IL-5のリガンドではなく受容体を特異的な標的とするため、喘息の症状の主要因である好酸球を効率的に減少させる事実と関連している可能性があります。これらのデータはbenralizumabのような新規バイオ医薬品がいかに患者のケアに貢献できるかについて解明されつつある中、我々の理解をさらに深めるものです。」

「喘息は非常に患者さんによって異なる疾患で、これらのデータは、最善の治療効果を達成するために、患者さんのサブタイプ、可能性のあるバイオマーカーおよび標的治療に関する当社の理解を進化させるものです」とメディミューンのシニアバイスプレジデント兼呼吸器・炎症・自己免疫疾患領域の研究・早期開発部門の責任者であるBing Yaoは述べました。「この第II相試験から得られた知見は、当社の第III相喘息プログラムの設計に重要な役割を果たしました。当社は、重症喘息およびCOPD患者さんにとっての新薬としてのbenralizumabの開発の進展に期待しています。」

本試験の結果の詳細および安全性データが The Lancet Respiratory Medicine に掲載され、その内容はこちらでご覧になれます。

Benralizumabは、現在、重症、コントロール不良の喘息およびCOPDの適応で第III相開発段階にあります。個別化医療戦略が試験デザインに組み込まれており、最も高い治療効果を示すと考えられる血中好酸球値の高い患者を特定するために簡便な血液検査が行われます。至適用法用量は第III相試験で評価されています。
 

Benralizumabについて
Benralizumab は開発中のヒト化モノクローナル抗体であり、インターロイキン-5 受容体のαサブユニットに直接作用することで炎症性呼吸器疾患の主な標的細胞である好酸球を枯渇させます。Benralizumab は、当社が、協和発酵キリン株式会社の完全出資子会社であるBioWa社から導入した開発品であり、日本およびアジアの一部地域を除く、全世界において開発中です。

メディミューンについて
メディミューンは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業として、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しているアストラゼネカのグローバルバイオ医薬品研究開発部門です。メディミューンは、革新的な研究を先駆的に進めており、呼吸器、炎症、自己免疫疾患、循環器および代謝性疾患、がん、ニューロサイエンスならびに感染症、ワクチン等の主要疾患領域において新規パスウェイの検討に取り組んでいます。メディミューン社の本社は、アストラゼネカ社の3つのグローバル研究開発拠点の一つとして、米国メリーランド州ゲイザースバーグにあります。詳細についてはwww.medimmune.comをご覧ください。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。