アストラゼネカの新デバイスでのエキセナチド週1回投与懸濁液、 成人2型糖尿病患者において1日2回投与エキセナチド(バイエッタ®)との比較で、より優れたHbA1c低下効果が示される

本資料はアストラゼネカ英国本社が2014年9月19日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。


  • 本試験は開発中の新型デバイスで自己注射する週1回投与エキセナチド(Autoinjector製剤)を評価する最初のDURATION-NEO試験の結果をハイライトしています。
  • 空腹時血糖値および体重の低下は治療群間で同様でした。
  • Autoinjector製剤による治療を受けた患者において、1日2回投与エキセナチド(バイエッタ®)との比較で、より高い全体的な治療満足度および同様の消化器系忍容性と有害事象が報告されました。

アストラゼネカは、19日、Autoinjector製剤と1日2回投与エキセナチド(バイエッタ®)の血糖コントロールが不十分な成人2型糖尿病患者における第III相比較試験であるDURATION-NEO-1の28週の結果を発表しました。Autoinjector製剤がバイエッタと比較して、28週で、有意なHbA1c(血糖値)中央値の低下を示したことにより、本試験の主要評価項目である非劣性が達成されました(それぞれ、-1.4%、-1.0%; p値 = 0.007)1,2。本結果は、オーストリアのウィーンで開催されている第50回欧州糖尿病学会年次集会において19日に発表されました。

「本試験において、Autoinjector製剤は、バイエッタとの比較で、優れたHbA1cの低下ならびに体重およびその他の血糖値指標の低下を示しました」とワシントン州スポケーンのロックウッドクリニック内分泌科所属かつ本試験の主任治験医師であるCarol H. Wysham医学博士は述べました。「この結果は、開発中の新型デバイスで単回使用にて自己注射を行うAutoinjector製剤の忍容性および有効性の根拠を提供するものです。」

副次的評価項目においては、Autoinjector製剤群とバイエッタ群のほぼ同数の患者が28週でHbA1c目標値< 7% に到達しました(それぞれ49% 、43%; p値 = 0.22)1,2。しかし、より多くのAutoinjector製剤群の患者が更なるHbA1c低下(≤ 6.5%)を達成しました。(36% 対 バイエッタ群26%; p値= 0.05)2。Autoinjector製剤群とバイエッタ群の患者は28週で体重中央値において同様の低下(それぞれ-1.5 kg 、 -1.9 kg; p値 = 0.4)1,2および空腹時血糖値においても同様の低下(それぞれ-32.4mmol/L 、-23.4mmol/L,; p値 = 0.17)を示しました2。また、Autoinjector製剤群、バイエッタ群双方の患者において、16週で、食後血糖値の改善も示されました(2時間グルコース可動域; それぞれ30.6mmol/L、70.2mmol/L)2

Autoinjector製剤群における薬剤関連有害事象が発現した患者の比率は、バイエッタ群との比較で同様でした (それぞれ70.7%、74%)2。吐き気、嘔吐および下痢を含む消化器系有害事象についても、Autoinjector製剤群は、バイエッタ群との比較で、同様でした(それぞれ、9.6% 対21.2%; 3.5% 対6.2%; および5.2% 対11.6%)2。一方、Autoinjector製剤群の患者は、バイエッタ群との比較で、より多くの注射部位の小瘤を発現しました(それぞれ12.7%、0.7%)1,2。いずれの治療群においても、重度の低血糖症例はみられませんでしたが、軽度の低血糖が主にスルホニル尿素剤との併用患者において発現しました1,2。重篤な有害事象を発現した患者の比率および重篤な有害事象により試験を中止した患者の比率は両方の治療群において低率でした(Autoinjector製剤群ではそれぞれ2.6%、2.2%、バイエッタ群では両方の指標で4.8%)1,2

Autoinjector製剤群の患者はまた、バイエッタ群の患者と比較して、大幅に高い全体的な治療満足度も報告しました。これは、糖尿病治療満足度質問表(Diabetes Treatment Satisfaction Questionnaire, DTSQ)における治療の利便性と融通性に対する患者スコアの平均値が上昇したことにより示されています2

「アストラゼネカは、治療薬の提供方法改善へのニーズを含む、糖尿病患者さんの多様なニーズをよりよく理解することに注力しています」とアストラゼネカの循環器代謝領域グローバル医薬品開発部門の責任者であるElisabeth Björkは述べました。「DURATION-NEO-1の結果により、Autoinjector製剤の開発および新規デバイスの検討による糖尿病患者さんへの当社の継続的な取り組みが支持されました。」

※日本国内では、2014年4月に、薬剤(粉末)及び懸濁用液を含有するカートリッジが予め組み込まれた専用注射針を取り付けて使用する単回使用のペン型製剤を承認申請いたしました。本リリースで紹介するAutoinjector製剤については、国内では開発を検討中の段階です。

試験デザインについて
DURATION-NEO-1試験は28週、無作為化、オープン試験で、59カ国において実施されました1。本試験では、377人の食事・運動療法あるいは他の経口糖尿病治療薬による治療を行っているにもかかわらず十分なHbA1cコントロールを達成していない2型糖尿病患者がAutoinjector製剤2mgあるいはバイエッタ10mgの群に無作為に割り付けられました1

本試験の主要評価項目はベースラインから投与開始後28週時点のHbA1cの変化でした1,4。副次的評価項目は空腹時血糖値と体重のベースラインから投与開始後28週時点の変化、食後血糖2時間のベースラインから16週時点の変化、および28週時点のHbA1c< 7% および ≤ 6.5%を達成した患者の比率でした4。非劣性は両側95%信頼区間の上限が0.4%未満のデータにおいて結論づけられました。優越性は上限が0未満のときと定義されました。加えて、主要評価項目の主要副次的分析として、同じ95%信頼区間からの上限が0.3%のときと比較されました。非劣性が最初に検証され、優越性および主要評価項目の主要副次的分析は、非劣性が確認された場合のみ、検証されました3

糖尿病について
糖尿病の罹患患者は世界中で3億8,200万人を超えると推定され、2035年までには世界中で5億9,200万人に達すると予測されています5。2型糖尿病は糖尿病と診断されたすべての症例の90-95%を占めています6。2型糖尿病は血糖値の上昇を引き起こす病態生理学的欠陥を特徴8とする慢性疾患7です。現在の血糖降下療法では多くの患者においてコントロールが不十分であるため、依然として大きなアンメットニーズが存在しています9

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comにてご覧ください。
 

1 Wysham CH, Rosenstock J, Malloy J, et al. DURATION-NEO-1: Greater HbA1c reductions with exenatide suspension once-weekly by autoinjector pen vs exenatide twice-daily in inadequately controlled type 2 diabetes. European Associated for the Study of Diabetes (EASD) Abstract. Accessed 29 July 2014.
2 DURATION-NEO-1: Greater HbA1c reductions with exenatide suspension once weekly by autoinjector pen vs exenatide twice-daily in inadequately controlled type 2 diabetes. EASD draft presentation. Accessed 29 July 2014.
3 DURATION-NEO-1 Study Protocol. Accessed 14 August 2014.
4Clinicaltrials.gov. Efficacy and Safety of Exenatide Once Weekly Suspension in Subjects With Type 2 Diabetes (DURATION-NEO-1). Available at: http://clinicaltrials.gov/show/NCT01652716. Accessed 29 July 2014.
5 International Diabetes Federation. IDF Diabetes Atlas, 6th edn., 2013. Available at: http://www.idf.org/diabetesatlas. Accessed 1 May 2014.
6 Centers for Disease Control and Prevention. National Diabetes Factsheet 2011. Available at: http://www.cdc.gov/diabetes/pubs/pdf/ndfs_2011.pdf. Accessed 1 May 2014.
7 World Health Organization. Media Centre – Diabetes. 2011. Available at: http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs312/en/ . Accessed 1 May 2014.
8 Kahn SE. The relative contributions of insulin resistance and beta-cell dysfunction to the pathophysiology of type 2 diabetes. Diabetologia. 2003;46:3-19.
9 Cheung B, Lond, Edin et al. Diabetes Prevalence and Therapeutic Target Achievement in the United States, 1999-2006. American Journal of Medicine. 2009;122:443-453.