アストラゼネカと田辺三菱製薬株式会社糖尿病性腎症における共同研究契約を締結

英国のアストラゼネカPLC(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ、以下、アストラゼネカ)と田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:三津家正之、以下、田辺三菱製薬)は、糖尿病性腎症に関する3年間の共同研究契約を締結したことを本日発表しました。本共同研究は両社の強みとなる専門性や研究資産を有効活用し、有望な研究初期段階の低分子創薬を推進し、臨床開発に進めていくことを目的としています

本共同研究は、創薬ターゲットの選択から新薬候補となる低分子化合物の創製までの研究を実施します。両社の早期研究ポートフォリオから、共通の創薬ターゲットは同定されていますが、両社の合意により今後新たな創薬ターゲットやプログラムの追加あるいは変更を検討していきます。

本研究は、スウェーデンのムンダールに拠点を置くアストラゼネカの循環器・代謝性疾患領域の低分子化合物研究部門(Cardiovascular and Metabolic Disease Innovative Medicines Unit:CVMD iMeD) と田辺三菱製薬の研究所で並行して行われます。両社は、本共同研究契約により、単独で進めるよりも速く質の高い新薬候補となる化合物を創製できると確信しています。本共同研究に関する財務的な取り決めはなく、各社が担当する研究計画の費用をそれぞれ負担します。

慢性腎臓病の中心的な疾患である糖尿病性腎症(糖尿病に起因する腎機能障害)は、糖尿病を20年以上罹患している患者さんのうち、約半数が発症します。腎機能が低下し、最終的に末期腎不全に至ると、大幅に心不全の発症率や死亡率が高まります。

アストラゼネカの循環器・代謝性疾患領域の低分子化合物研究部門の責任者であるマーカス・シンドラーは次のように述べています。「糖尿病はアストラゼネカにとって中核治療領域であり、重要な成長基盤のひとつです。糖尿病性腎症に対する現在の治療法は、透析あるいは腎移植などの患者さんに高い対価を強いる選択肢しかなく、臨床上の大きな治療ニーズが存在します。本共同研究により、早期段階のプログラムにさらに注力し、意思決定の基になるデータ作成を各社単独で実施するよりも速くできるようになります。最終的には、慢性腎臓病治療への貢献をめざす当社の糖尿病性腎症のポートフォリオを、より迅速に拡大することができると考えています。」

「田辺三菱製薬は糖尿病・腎疾患を重点疾患領域として掲げており、京都大学大学院医学研究科メディカルイノベーションセンターにおけるTMKプロジェクトを中心に、京都大学大学院医学研究科と腎疾患の共同研究を行っております。今回の共同研究によりアストラゼネカとのグローバルな協業体制を構築していくことで、糖尿病性腎症治療薬の創製を一日でも早く実現し、世界の患者さんの健康に貢献してまいります」と、田辺三菱製薬の研究本部長である子林孝司は述べています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comをご覧ください。

田辺三菱製薬株式会社について
田辺三菱製薬株式会社は、日本に本社を置く研究志向の医薬品企業で、自己免疫疾患、糖尿病および腎臓病、中枢神経系疾患、およびワクチンを重点領域として、世界的に競争力のある医薬品の研究、開発および販売に特化しています。田辺三菱製薬株式会社は、アンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品の創製を通じて世界中の人々のより健康な生活に貢献します。
http://www.mt-pharma.co.jp/e