アストラゼネカと協和発酵キリン がん免疫療法における開発提携契約を締結

アストラゼネカPLC(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ、以下、アストラゼネカ)は、協和発酵キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:花井陳雄、以下、協和発酵キリン)と、がん免疫治療薬の開発において、臨床試験に関する提携契約を締結したことを発表致しましたのでお知らせします。本契約により、複数の固形がんを対象に3つの治験薬による2つの併用療法の有効性と安全性を検証する第I/Ib相抗がん剤試験が、両社によって実施されることになります。

本試験では、アストラゼネカの抗PD-L1抗体製剤であるMEDI4736と協和発酵キリンの抗CCR4ヒト化抗体製剤であるモガムリズマブの併用療法と、アストラゼネカの抗CTLA-4抗体製剤であるtremelimumabとモガムリズマブの併用療法を検証します。

MEDI4736、tremelimumabおよびモガムリズマブは、免疫療法として知られる新しいクラスのがん治療薬であり、自己免疫システムを利用して抗がん効果を示すことが期待されています。MEDI4736とtremelimumabは、がん細胞の免疫システムによる探知を回避するシグナルを阻害し、一方、モガムリズマブはがん細胞を保護する免疫細胞を抑制することが期待されています。

本契約により、アストラゼネカと協和発酵キリンは、協和発酵キリンが実施する本試験の費用を均等に負担します。本試験の第I相では、本試験の両併用療法の推奨用量レジメンを検証し、また、本試験第Ib相では、両併用療法の安全性と有効性を検証します。

アストラゼネカのグローバル医薬品開発担当エグゼクティブバイスプレジデント兼チーフメディカルオフィサーであるBriggs Morrisonは、「当社は免疫療法における併用療法はがん治療の最も効果的な方法のひとつである可能性があると信じています。協和発酵キリンとのパートナーシップは2つの新規かつ画期的な併用療法を探求する機会を提供してくれます」と述べました。

 

MEDI4736について
MEDI4736はPD-L1(プログラム細胞死リガンド1)を標的とする開発中のヒトモノクローナル抗体製剤です。PD-L1のシグナルはがんの免疫システムによる探知を回避します。MEDI4736はこれらのシグナルを阻害することで、がんの免疫回復に対処します。MEDI4736は、他の免疫療法と並行して、患者の免疫システムを活性化しがんを攻撃することを目的として開発されています。

Tremelimumabについて
Tremelimumabは開発中の活性T細胞の表面に発現するタンパクCTLA-4に結合する完全ヒトモノクローナルIgG2抗体製剤です。同製剤は、CTLA-4を阻害することで免疫反応を強化し、中皮腫を治療する目的で開発中の唯一の分子のひとつです。

モガムリズマブについて
モガムリズマブは、抗CCケモカイン受容体4ヒト化モノクローナル抗体です。本剤は、協和発酵キリン独自の強活性抗体作製技術「POTELLIGENT®(ポテリジェント)」を応用した抗体で、ADCC活性による抗腫瘍効果を示します。モガムリズマブは、「ポテリジオ®点滴静注20mg」という製品名で、再発又は難治性のCCR4陽性の成人T細胞性白血病リンパ腫(ATL)の治療薬として、2012年5月から国内で販売されています。また、2014年3月に再発又は難治性のCCR4陽性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)および皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)の適応追加承認を取得しています。

協和発酵キリンについて
協和発酵キリンは、がん、腎、免疫疾患を中心とした領域で、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジーを駆使して、画期的な新薬を継続的に創出し、開発・販売をグローバルに展開することにより、世界の人々の健康と豊かさに貢献する、日本発のグローバル・スペシャリティファーマとなることを事業ビジョンとしています。詳細はhttp://www.kyowa-kirin.co.jpをご覧ください。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に循環器、代謝、呼吸器、炎症、自己免疫、オンコロジー、感染症およびニューロサイエンスの領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comにてご覧ください。