閉経前乳がん患者に対し、アリミデックス抗腫瘍効果を示す


本日、アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:加藤益弘)は、閉経前乳がん患者を対象とした第Ⅲ相並行群間比較試験STAGE (Study of Tamoxifen or Arimidex given with Goserelin to compare Efficacy and Safety) において、アリミデックス(一般名:アナストロゾール)はタモキシフェンよりも、主要評価項目である術前投与24週間の抗腫瘍効果(最良総合効果奏効率)が有意に高かったと発表しました。

STAGE試験は、国内の閉経前乳がん患者197人を対象に、アリミデックスとタモキシフェンの有効性及び安全性を直接比較した試験です。アリミデックスは、ホルモン感受性閉経後乳がん患者に対する標準治療薬と位置付けられており、本邦のみならず全世界でも有効性と安全性が確立している薬剤です。今回の結果から、アリミデックスは閉経後乳がんだけでなく、LH - RHアゴニストであるゾラデックス(一般名:ゴセレリン)によって卵巣機能を抑制した状態下の閉経前乳がんに対しても有効であることが示されました。本試験の詳細は、年内に開催される国際学会で発表する予定です。

STAGE試験の治験調整委員会委員長 大阪大学大学院医学系研究科乳腺・内分泌外科教授の野口眞三郎氏は「閉経後乳がんにおけるアリミデックスの有用性は既に確立しているが、閉経前乳がんにおける有用性は長らく不明であった。今回の臨床試験によって、閉経前乳がんにおいてもゾラデックスによって卵巣機能を抑制しホルモン環境を閉経後と同様にすることによってアリミデックスがタモキシフェンに優る抗腫瘍効果を発揮することが明らかとなった。閉経前乳がんにおけるアリミデックスの有用性を明確に示した本研究は世界的にも高く評価されるべき研究であり、その成果が今後、Total Estrogen Blockade療法(アリミデックス+ゾラデックス療法)の確立と普及に貢献することが期待される」と述べました。

アストラゼネカは今後、STAGE試験のデータベースをもとにさらなる解析を進め、得られた知見を公表していきます。

閉経前乳がんを適応としたアリミデックス開発状況
閉経前乳がんを対象としたアリミデックスの投与は、世界中のいずれの規制当局でも販売承認を取得していません。