クレストール®、EUにおいて心血管イベント発症の一次予防適応を取得 ~心血管イベント高リスク患者を対象に~

この資料は英国アストラゼネカ社が4月27日に発表したプレスリリースを日本語再編集し、報道関係の皆様にご提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。この資料には日本における適応外の情報が含まれています。
 


2010年4月27日-英国  アストラゼネカは、EU19カ国においてクレストール®が心血管イベントに対して高リスクを有する患者を対象に、心血管イベント発症の一次予防適応を取得したことを発表しました。

この適応追加はクレストール®20mgによる心血管イベント発症の一次予防効果を検討したJUPITER試験のサブグループ解析結果に基づくものです。高リスク患者群における事後解析の結果、心筋梗塞、脳卒中および心血管死の複合エンドポイントの有意な減少が示されました。

クレストール®のクリニカル・リサーチ エグゼクティブ・ディレクターのMichael Cressmanは「この適応追加は非常に重要です。これにより今後、高リスク患者さんに対して、心筋梗塞と脳卒中を含めた心血管イベント発症予防のためにクレストール®を処方できるようなります」と述べ「これまでの臨床試験において、クレストール®はLDLコレステロールを低下させる最も有効なスタチンであり、HDLコレステロールの優れた上昇効果をあわせ持ち、心血管疾患の原因である動脈硬化進展を遅らせることを示してきました」と続けました。

JUPITER試験においてクレストール®20mgは約9,000例の患者において良好な忍容性を示しました。また主要な有害事象発現においてプラセボ群と同様の安全性プロファイルを示しました。糖尿病に関して医師報告が若干増加傾向にあったものの、他スタチン製剤のプラセボ対照試験での報告と異なるものではありませんでした。この知見は最新の欧州製品概要(SmPC)に反映されています。

* 高リスク患者:SCOREリスク≧5%またはFraminghamリスク>20%の患者

<参考資料>

SCOREリスク:欧州の標準的なリスク層別化チャートであるSCORE (性別、年齢、喫煙の有無、収縮期血圧、総コレステロールあるいは総コレステロール/HDLコレステロール比)より算出される10年間の心血管疾患による死亡リスク。10年間心血管疾患の死亡リスク5%以上が高リスク患者と定義される。

Framinghamリスク:米国のFramingham Heart Studyのデータに基づくリスク評価ツール。年齢、総コレステロール、HDL-C、収縮期血圧、高血圧治療の有無、喫煙の有無といった危険因子より算出される10年間の冠動脈疾患による死亡リスクをもとにリスク層別化が行われる。10年間の冠動脈疾患死リスクが20%超を高リスク患者と定義している。

JUPITER試験について
患者数17,802人を対象とした大規模な無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験。心血管イベントの既往がなく、LDL-Cは正常か低値であるものの、高感度CRP高値および加齢に基づく心血管疾患リスクを有する患者を対象に、クレストール®の一次予防効果を検討した試験です。クレストール®20mg/日投与群ではプラセボ投与群に比べて、1.9年(中央値)で、一次エンドポイントの心血管イベント(心筋梗塞、脳卒中、血行再建術施行、入院を要する不安定狭心症および心血管死の複合リスク)の発症リスクを44%軽減する(p<0.00001)という大幅な減少を示しました。また、心筋梗塞、脳卒中、心血管死の複合リスク減少は47%(p<0.00001)であり、約半数まで低下させました。これらの結果はクレストール®投与によってLDL-Cが55mg/dL(中央値)まで50%(p<0.001)も低下したことが大きく寄与しているものと考えられます。また、クレストール®20mg/日投与群は、プラセボ群と同様の安全性と優れた忍容性を示しました。

この適応追加は欧州製品概要セクション5.1に記載されたデータに基づくものです。
欧州製品概要セクション5.1の記載
「Framinghamリスク>20%(1558例)の心血管イベント高リスク患者群を対象とした事後解析において、クレストール®はプラセボに比べ有意に心筋梗塞、脳卒中、心血管死の複合イベントを減少させました(p=0.028)。1,000患者・年あたりにおいて8.8件のイベントの絶対リスク減少を認めました。心血管イベント高リスク患者群における総死亡は不変でした(p=0.193)。SCOREリスク≧5%の心血管イベント高リスク患者9,302例を対象とした事後解析においてクレストール®はプラセボに比べ有意に心筋梗塞、脳卒中、心血管死の複合イベントを減少させました(p=0.0003)。1,000患者・年あたりにおいて5.1件のイベントの絶対リスク減少を認めました。心血管イベント高リスク患者群における総死亡は不変でした(p=0.076)」

JUPITER試験はスタチン研究における未解明の重要な問題に取り組むために計画されたアストラゼネカの世界的研究であるGALAXYプログラムのひとつです。これまでGALAXYプログラムには世界55カ国から65,000例を超える患者が登録されています。

クレストール®について
クレストール®は世界100カ国以上で承認され、1,900万人以上の患者さんに服用されています。臨床試験および、市販後のデータからクレストール®の安全性プロファイルは他のスタチンと同様であることが示されています。クレストール®の日本における適応症は、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症です。日本での通常開始用量は2.5mg/日ですが、早期にLDL-コレステロール値を低下させる必要がある場合は5mg/日より投与可能で1日最大用量は20mgです。