Ticagrelor、クロピドグレルとの比較において 冠動脈バイパス術施行後患者の心血管死を48%減少させる ―米国心臓病学会で発表のPLATO 試験サブ解析結果より―

この資料は、英国アストラゼネカ社が3月16日(米国現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・再編集し、皆様のご参考に供するものです。
この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。

 


2010 年3月16日 - 米国 アストラゼネカはPLATO 試験の新しいサブ解析結果を米国心 臓病学会にて発表しました。対象は、Ticagrelor またはクロピドグレル最終投与後から7日以内に冠動脈バイパス術(CABG)が施行された急性冠症候群患者です。この解析の結果、Ticagrelor 群ではクロピドグレル群に比べ死亡率の低下が認められました。

Uppsala Clinical Research Center and Department of Cardiology准教授で、サブ解析研究 主任のClaes Held氏は「このCABG サブ解析集団は、実際の急性冠症候群治療においてCABGが選択される患者集団と同等の集団と考えられます」と述べ、さらに「Ticagrelor はクロピドグレルに比べ全死亡率を51%、心血管死を48%減少させました1」とコメントしました。
解析の対象となったのは急性冠症候群発症後に本試験に参加した患者で、治験薬最終投与後7日以内にCABG が施行された患者1261名です。その結果、Ticagrelor 群に無作為割付された患者ではクロピドグレル群に比べ有意に低い全死亡率および心血管死が示されました。

 

  • 全死亡率はTicagrelor 群632 例中4.6%、クロピドグレル群629 例中9.2%で、 Ticagrelor はクロピドグレルに比べ全死亡率を51%減少させました(p<0.01)1
  • 心血管死はTicagrelor 群632 例中4.0%、クロピドグレル群629 例中7.5%で、 Ticagrelor はクロピドグレルに比べ心血管死を48%減少させました(p<0.01)1
  • 主要評価項目であるCABG 施行後の心血管イベント発症リスク(心血管死、心筋梗塞、脳梗塞の複合イベント)はTicagrelor 群10.5%(66/632 例)、クロピ ドグレル群12.6%(79/629 例)でした(HR 0.84、CI 0.60-1.16、p=0.29)1

なお、両群間で大出血リスクに有意差は認められませんでした1(PLATO 試験出血判定基準使用時:Ticagrelor 群81% 対クロピドグレル群80%、TIMI 試験出血判定基準使用 時:Ticagrelor 群59% 対クロピドグレル群58%)。Claes Held 氏は「これらの治療比較で得られた知見は、PLATO 試験全体で確認されている有効性と一致しています」とコメントしています1,2


References:

  1. Held. Ticagrelor Versus Clopidogrel In Patients With Acute Coronary Syndromes Treated With Coronary Artery Bypass Surgery: Results from The Plato Trial. Presented at 59th Annual Scientific Session, March 16, 2010; Atlanta Georgia. ACC Abstract Number 10-A-9909-ACC.
  2. Wallentin L, Becker R, et al. Ticagrelor versus Clopidogrel in Patients with Acute Coronary Syndromes.N Engl J Med 2009; 361: 1-13.