アストラゼネカ、帝京大学大田教授と共同で気管支喘息の診断・治療に関する患者・医師意識調査を実施 理想と現実のギャップが浮き彫りに ~ 満足度向上の要因は?


アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:加藤益弘)は、帝京大学医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科 大田 健教授と共同で、気管支喘息のコントロール像(管理のあり方)と喘息治療薬に対する理想と現実のギャップについて検討するため、以下の方々を対象にインターネット調査を2009年3月25日~31日に実施しました。

患者向け調査: 過去一年以内に気管支喘息で医療機関を受診した患者1,200人
医師向け調査: 月15人以上の気管支喘息患者を診察する医師150人

これまでも、日本における吸入ステロイド普及率が低いことや吸入量が重症度に比較して不十分であるなどの問題点が示唆されており、喘息治療や管理の現状、患者のQOLに関する疫学調査は多数実施されています。 しかし、患者の満足度に関する調査研究は報告されていません。今回の調査は喘息管理の理想と現実のギャップや吸入薬に求められる特性について、患者の満足度の観点からも検討した大規模な調査研究です。また、患者と医師の双方に対して同じ質問を用いて実施したものは本邦初です。

本調査の結果から、医師と患者の喘息に対する考え方の違い、及び患者満足度を高めるための要因が明らかにされました。

すなわち、喘息の病態の説明では、80%以上の医師が「気道の炎症」と説明しているとの回答に対して、そのように認識している患者は約半数でした。 95%の医師が治療内容を説明しているとの回答に対して、45%の患者が説明を受けていないと回答。 また、80%以上の医師が患者に治療目標を提示しているにも拘らず、患者のわずか4分の1しか目標を認識していませんでした。


また、本アンケートの結果を多変量解析した結果、次の項目が患者の治療満足度に影響する主な因子として挙げられました。

  1. 医師と患者のコミュニケション:「治療内容の説明」、「喘息の病態についての説明」
  2. 治療上の課題:「長期にわたって発作のない安定した生活」、「数分で症状が消失し、長時間安定した状態」

このことから、患者は、医師からの喘息の病態や治療内容をきちんと説明してもらったうえで症状が早期に消失し、かつ長期に喘息管理が行われる治療を求めていることが確認されました。このような結果を踏まえ、大田教授は「これは、現状の喘息治療の課題を患者と医師の双方の目から捉えた大変興味深い結果である。今回の調査では、アンケート対象患者と医師との間で直接診療行為が行なわれていないが、今後、診療を受けている患者と医師との間で同様のギャップがあるのか確認してみたい。」と述べています。