アストラゼネカ、内分泌療法抵抗性前立腺癌の最新治療薬 ZD4054の第III相試験を開始

この資料は、英国アストラゼネカ社が7月26日(英国現地時間)に発表しましたプレスリリースを日本語に翻訳再編集し、8月6日、皆様のご参考に供するものです。
この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。


2007年7月26日英国マックルズフィールド:
本日、アストラゼネカは2007年末までに内分泌療法抵抗性前立腺癌患者を対象に、新規経口治療薬ZD4054の第III相試験を開始すると発表しました。

特異的エンドセリンA(ETA)受容体拮抗薬であるZD4054の無作為化第II相試験EPOC(Endothelin A Proof Of Concept)からは、良好な生存データが得られており、今回第III相試験への移行が決定しました。なお第II相試験の結果に関しては第14回欧州臨床腫瘍学会(European Congress of Clinical Oncology:第14回ECCO、9月23~27日にバルセロナで開催)で発表する予定です。

アストラゼネカの開発担当エグゼクティブ・ディレクターであるJohn Pattersonは「内分泌療法は前立腺癌の中心的治療法であり極めて有用ではありますが、ほとんどの患者はいずれ内分泌療法抵抗性を示すようになります。このような内分泌療法抵抗性の前立腺癌患者に対する効果的な治療選択肢は幾つかの化学療法以外になく、全般に予後も不良です。こうした内分泌療法抵抗性患者にも効果が期待できるのが、新規治療薬のZD4054です」とコメントしています。

第III相試験では、骨転移を有するあるいは有さない内分泌療法抵抗性前立腺癌患者を対象に単剤療法としてのZD4054の効果に加え、ZD4054とドセタキセル(Taxotere)との併用療法についても評価する予定です。

ZD4054はETA受容体の特異的遮断によって、腫瘍細胞の増殖、腫瘍細胞の生存、血管新生及び骨転移の病態生理など、癌の多段階のプロセスを阻害します1。その一方でETB受容体を遮断しないため、異常細胞のアポトーシス(死滅)を促進することによって生物学的に有益に作用すると考えられます。

アストラゼネカは先行製品である、1991年発売*のゾラデックス®(一般名:酢酸ゴセレリン)及び1999年発売*のカソデックス®(一般名:ビカルタミド)の前立腺癌治療薬を販売しています。

*日本における発売年度

◇前立腺癌について
前立腺癌は主に50歳以上で発症する男性特有の疾病です2。米国内だけで毎年約6万人が新規に発症しています3。西欧諸国では診断率の高い癌のトップにあげられ、罹患率も増加傾向にあります。前立腺癌と診断された患者は、世界中で年間67万人を超え、全新規発症癌の9例に1例は前立腺癌です。前立腺癌の罹患率は男性のなかでは肺癌に次いで第2位4となっています。

◇アストラゼネカについて
アストラゼネカは、医療用医薬品の研究、開発、製造及び販売、並びにヘルスケアサービスの提供などのヘルスケア事業を世界的に展開している医薬品メーカーです。年間264億7,500万ドルのヘルスケア事業の売上高を有し、消化器、循環器、ニューロサイエンス、呼吸器、オンコロジー及び感染症製品の販売でリーディングポジションを確立しています。アストラゼネカは、Dow Jones Sustainability Index(Global)及びFTSE4Good Indexに選定されています。
 


  1. CD Morris et al - Specific inhibition of the endothelin A receptor with ZD4054: clinical and pre-clinical evidence, British Journal of Cancer (2005) 92(12):2148-52.
  2. Kirby RS et al. Prostate cancer and sexual function. Prostate Cancer and Prostatic Diseases 1998:1:179-184
  3. DaVinci Cancer!MPact 2006
  4. Cancer Research UK, Prostate Cancer Incidence statistics
    http://info.cancerresearchuk.org/cancerstats/types/prostate/incidence/