アリミデックス®(アナストロゾール)、タモキシフェンに替わり早期乳がん治療の新たなゴールドスタンダードに

この資料は、英国アストラゼネカ社が12月7日(英国現地時間)に発表しましたプレスリリースを日本語に翻訳再編集し、皆様のご参考に供するものです。
この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。


‘アリミデックス’のエビデンス蓄積により、早期乳がん患者ベネフィットを享受
 


2006年12月7日木曜日、英国マックルズフィールド:アメリカ・ヨーロッパの数ヵ国および日本で‘アリミデックス’(一般名:アナストロゾール)がこれまで標準治療であったタモキシフェンの処方数を超え、20年ぶりに最も閉経後早期乳がん新規患者に処方された内分泌療法薬となりました。

乳がんの治療法に変化をもたらしたと言われるATAC*試験1以前は、タモキシフェンが早期乳がん内分泌療法の標準治療として広く認知されていました。その後、ATAC試験の初回結果2や以降の追跡データ3,4から、効果・忍容性の両面で‘アリミデックス’がタモキシフェンを上回ることが示唆されました。医師の‘アリミデックス’支持により、タモキシフェンの処方患者数は着実に減ってきています。

過去10~20年にわたってタモキシフェンは早期乳がんの生存率を改善すること、または内分泌療法を受けなかった場合と比較して、再発のリスクを50%減少させる5ことで幅広く信頼を得てきました。しかし昨今では、‘アリミデックス’のもたらすベネフィットによってさらなる予後の改善が見込めるようになると専門医は期待しています。

「乳がん治療における新しい時代の訪れと私は考えています」とATAC試験の調整医師の一人でUniversity College(ロンドン)癌治療部のJeffrey Tobias教授は述べています。「多くのがん専門家はアナストロゾールのさらなるベネフィットを既に認識しており、信頼できる臨床的エビデンスに基づいて以前から処方しています。今や多くの患者にとって最良の治療選択肢であると一層認識されるようになりました」。

2001年のATAC試験初期結果以降1、‘アリミデックス’の蓄積されたエビデンスによって、タモキシフェン治療に比べ重篤な副作用が少ないことや、がん再発リスクをより抑えることが示されました。5年を越えるATAC試験追跡データで示された重要な所見として、‘アリミデックス’が下記のようにタモキシフェンを超える十分な効果と優れた忍容性をもたらすことが報告されています4,6
 

  • 乳がん再発リスクを26%減少(ハザード比=0.74、P値=0.0002)
  • 対側乳がん発生リスクを53%減少(ハザード比=0.47、P値=0.001)
  • 遠隔転移のリスクを16%減少(ハザード比=0.84、P値=0.06)
  • 乳がんによる死亡リスクを13%減少(ハザード比=0.87、P値=0.2)
  • 子宮体がん、血栓性疾患、虚血性脳血管障害の発症リスクを有意に減少

一方、骨折や関節痛の発症リスクが‘アリミデックス’の服用で増すことは事実ですが、タモキシフェン投与による重篤な有害事象6,7と比較した場合、これらの症状は予測可能でかつ管理可能であると考えられます。

ATAC試験以降の臨床的エビデンスは、十分に検討された出版物、国際的もしくは各国のガイドラインでの推奨、永きにわたる使用経験による確証と共に、閉経後早期乳がん新規患者の標準治療を変える結果となりました。新たなゴールドスタンダードとしての‘アリミデックス’選択は、患者により芳しい結果をもたらすであろうこと、また、医師が自信を持って治療を変えるためには強固なデータが重要であることを示しています。

「標準治療と新しい治療法を比較検討する際に良質なデータは不可欠です。医師らが常に最新の知識を得るために学会、出版物、ガイドラインといったコミュニケーションルートがありますが、データは、‘アリミデックス’による治療で確実にがん再発や副作用を抑えられることを強く示しています。日々の面談で無再発の続く患者と医者が明るい表情で話し合える姿を見られるようになる、それほど素晴らしいことはありません。」と、 ATAC治験責任医師でMD Anderson Cancer Centre(テキサス)のAman Buzdar医師は述べています。

References

  1. Baum M. The ATAC (Arimidex, Tamoxifen, Alone or in Combination) adjuvant breast cancer trial in postmenopausal (PM) women. Breast Cancer Res Treat 2001; 69 (3): 210, Abs 8.
  2. ATAC Trialists’ Group. Anastrozole alone or in combination with tamoxifen versus tamoxifen alone for adjuvant treatment of postmenopausal women with early breast cancer: first results of the ATAC randomised trial. Lancet 2002; 359 (9324): 2131-2139.
  3. ATAC Trialists’ Group. Anastrozole alone or in combination with tamoxifen versus tamoxifen alone for adjuvant treatment of postmenopausal women with early-stage breast cancer - Results of the ATAC (Arimidex, Tamoxifen Alone or in Combination) trial efficacy and safety update analyses. Cancer 2003; 98 (9):1802-1810.
  4. ATAC Trialists' Group. Results of the ATAC (Arimidex, Tamoxifen, Alone or in Combination) trial after completion of 5 years' adjuvant treatment for breast cancer. Lancet 2005; 365 (9453): 60-62.
  5. Early Breast Cancer Trialists’ Collaborative Group. Effects of chemotherapy and hormonal therapy for early breast cancer on recurrence and 15-year survival: an overview of the randomised trials. Lancet 2005; 365:1687-171.
  6. ATAC Trialists' Group Comprehensive side-effect profile of anastrozole and tamoxifen as adjuvant treatment for early-stage breast cancer: long-term safety analysis of the ATAC trial. Lancet Oncology 2006; 7 (8): 633-643.
  7. Perez EA. The balance between risks and benefits: Long-term use of aromatase inhibitors. Eur J Cancer Supplements 2006; S4: 16-25.

Note to Editors
*ATAC:'Arimidex', Tamoxifen, Alone or in Combination

アストラゼネカは、医療用医薬品の研究、開発、製造、販売、並びにヘルスケアサービスの提供などのヘルスケア事業を世界的に展開している医薬品メーカーです。年間239億5000万ドルのヘルスケア事業の売上高を有し、消化器、循環器、ニューロサイエンス、呼吸器、オンコロジー、および感染症領域の製品の売上でリーディングポジションを確立しています。アストラゼネカは、Dow Jones Sustainability Index (Global)およびFTSE4Good Indexに選定されています。

「アリミデックス®」は登録商標であり、アストラゼネカグループ各社がその所有権を有しています。