乳がんのケアは最初が重要 アリミデックス錠®(アナストロゾール)を術後に最初から投与を開始することで、より多くの女性が乳がん再発の危惧から長く開放されることを示す最新データが発表される

これは2005年5月16日に英国で発表されたプレスリリースの翻訳です。

アリミデックス錠®(アナストロゾール)を術後に最初から投与を開始することで、より多くの女性が乳がん再発の危惧から長く開放されることを示す最新データが発表される

2005年5月16日月曜日、英国 マクレスフィールド:

本日、閉経後乳がん女性において、アリミデックス錠®(アナストロゾール)投与により、乳がん再発の危惧から長く開放されるという重要なベネフィットを示すATAC*試験1の最新データが、フロリダ州オーランドで行われている米国臨床腫瘍学会(ASCO: American Society of Clinical Oncology)において発表されました。

本試験は、早期乳がんの術後5年間、アナストロゾールかタモキシフェンのいずれかを服用した閉経後乳がん女性において効果や安全性等を比較した試験です。その結果、アナストロゾールを術後に最初から投与開始することにより、タモキシフェンと比較し、乳がん再発の多くを予防することが示されました。また、血栓や脳梗塞、子宮癌などタモキシフェンに関連していると思われる副作用の幾つかを回避するというデータも示されました2

この試験結果について米国テキサス州のMDアンダーソンキャンサーセンターのBuzdar医師は以下のように述べています。
“乳がんは術後の2~3年の間に再発するリスクが最も高くなります。実際、ATAC試験においてタモキシフェンで治療された患者とアナストロゾールで治療された患者ともに再発した患者の半分以上は、最初の2年半の間に観察されました。このことから、もし閉経後乳がん女性が、最も有効な治療を最初から投与される機会を与えられなければ、乳がんの再発リスクが高まることになるということを明確に示しています。”

生命を脅かす副作用から女性を守る

乳がんの再発防止に汎用されいるタモキシフェン治療において、それ自体から起因すると考えられている憂慮すべき副作用は子宮体癌のリスクの増加です。ATAC試験から得られたデータが十分に検討された今、良性または悪性の子宮腫瘍と診断された症例は、アナストロゾール群と比較してタモキシフェン群では3~4倍高く、このことにより、タモキシフェン群では子宮摘出手術を受ける女性がアナストロゾール群と比較して4倍も高いという結果が示されています3。肺塞栓や脳梗塞を含む血栓も、アナストロゾール群と比較してタモキシフェン群では50%上昇しています。

一方、タモキシフェンと比較して、アナストロゾールでは骨折のリスクは増加します。この点に関してBudzer医師は、“骨折を起こしうる症例はある程度予測することができるので、積極的に管理することが可能です。”と解説しています。さらに医師は“しかしながら、タモキシフェン群における憂慮すべき生命を脅かす副作用を予測・予防することは、それよりもずっと困難なことです。”と付け加えています。

長期に目を向ける

ATACのデータから、乳がん再発の危惧から長く開放するという点においても、重篤な副作用を回避するという意味においても、アナストロゾールがもたらすベネフィットは、術後の初回治療からアナストロゾールの投与を始めることで得られるということが明らかにされました。しかしながら、治療初期から2~3年間タモキシフェンを投与し、その後アロマターゼ阻害剤に治療を切り替える治療法から得られるベネフィットについてははっきりしていません。ロンドンのWolfson予防医学研究所Cancer Research UKのJack Cuzick教授は、これらの治療戦略について術後10年間という長期間の効果を予測するためにあるモデルを用いて研究を行いました4

Cuzick教授は次のように述べています。“我々のモデルが示唆したことは、どのような場合においても、アナストロゾールを治療の最初から開始し、その治療を継続した方が、タモキシフェンによる治療を開始した後にアナストロゾールに変更するよりも良いということです。”さらに教授は、“再発の危険性をさらに低下させるには、タモキシフェンによる治療が2~3年経過してからアナストロゾールによる治療に変更する方法が考えられるが、このことは、アナストロゾールが治療開始時から使用されていたときにもたらされる最初の重要な期間におこる再発を回避できることを補うには不十分であるといえます。”と付け加えています。

しかし、既にタモキシフェンによる治療を開始している女性にとっては遅いのだろうか?

術後にアナストロゾールで治療を最初から開始したときに最もベネフィットが得られるということが今回明らかになりましたが、既にタモキシフェンによる治療がされている女性5,6、あるいはタモキシフェンによる治療の終りに到達しようとしている女性においても、本剤で得られている広範なエビデンスによると、この機会を逃すことはないということを示しています。“長期的に得られるベネフィットは、アナストロゾールを治療の最初から使用した時と比較するとそれほど大きくはないが、タモキシフェンからアナストロゾールに治療を切り替えるということは、タモキシフェンによる治療を5年間継続するよりも良い選択肢です。”とCuzick教授は続けて述べています。さらに、同じく本年のASCOにおいて発表されたABCSG 6a試験からの新たなデータは、5年間のタモキシフェン治療を完了した症例がその直後からアナストロゾールによる治療をさらに3年間継続することによっても乳がんの再発防止期間をさらに延長することを示しました7

アナストロゾールの充実した臨床エビデンス、および、新たな臨床ガイドライン8が示すことは、今後さらに多くの患者さんにアナストロゾールを治療の最初から開始する機会が与えられるということです。Buzdar先生は以下のように述べています:“今ひとつのことが明らかになりました。女性は彼女たちが受けるに値するものを与えられるべきであるということです。それは、治療のできる限り早い段階において、乳がんを封じ込めることができる最良の機会を与えられるべきだということです。”

* ATAC: 'Arimidex', Tamoxifen, Alone or in Combination

References

  1. ATAC Trialists' Group. Results of the ATAC(Arimidex, Tamoxifen, Alone or in Combination)trial after completion of 5 years' adjuvant treatment for breast cancer. Lancet, 365(9453): 60-62.
  2. Houghton J on behalf of the ATAC Trialists' Group. Using anastrozole as initial adjuvant treatment prevents early recurrences and reduces adverse events: Updated data from the ATAC(ヤArimidexユ, Tamoxifen, Alone or in Combination)trial. Proc ASCO 2005; Poster Number: A8 Abstract No: 582
  3. Duffy S on behalf of the ATAC Trialists' Group. Gynecological adverse events including hysterectomy occur less frequently with anastrozole than with tamoxifen: data from the ATAC(ヤArimidexユ, Tamoxifen, Alone or in Combination)trial. Proc ASCO 2005
  4. Cuzick JM, Howell A. Optimal timing of the use of an aromatase inhibitor in the adjuvant treatment of postmenopausal hormone receptor-positive breast cancer. Proc ASCO 2005;Poster Number: J17 Abstract No: 658
  5. Kaufmann M. Benefits of switching postmenopausal women with hormone-sensitive early breast cancer to anastrozole after 2 years adjuvant tamoxifen: combined results from 3123 women enrolled in the ABCSG Trial 8 and the ARNO 95 Trial. Breast 2005;14(Suppl 1):Abs P81 P S38.
  6. Boccardo F. Switching to anastrozole(ANA)vs continued tamoxifen(TAM)treatment of early breast cancer(EBC). Updated results of the Italian tamoxifen anastrozole(ITA)trial. Proc ASCO 2005; Poster Number: 1 Abstract No: 526
  7. Jakesz R. Extended adjuvant treatment with anastrozole: Results from the Austrian Breast and Colorectal Cancer Study Group Trial 6a(ABCSG-6a). Proc ASCO 2005; Poster Number: 2 Abstract No: 527
  8. Winer EP, Hudis C, Burstein HJ et al. American Society of Clinical Oncology Technology Assessment on the Use of Aromatase Inhibitors As Adjuvant Therapy for Postmenopausal Women With Hormone ReceptorミPositive Breast Cancer: Status Report 2004. J Clin Oncol 2005; 23 93: 619-629

Notes to editors

アストラゼネカは、医療用医薬品の研究、開発、製造ならびにヘルスケアサービスの提供などのヘルスケア事業を世界的に展開している医薬品メーカーです。年間214億ドルを超すヘルスケア事業の売上高を有し、消化器、オンコロジー、循環器、ニューロサイエンス、呼吸器製品の売上でリーディングポジションを確立しています。アストラゼネカは、社会的責任投資指標であるDow Jones Sustainability Index(Global)及び FTSE4Good Indexに選定されています。

アリミデックス錠®は登録商標であり、アストラゼネカグループ各社がその所有権を有しています。

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