日本初のプロトンポンプ・インヒビター注射剤「オメプラール注用20」が薬価基準収載、発売に

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、社長:マーティン・ライト)は、プロトンポンプ阻害剤「オメプラール注用20(一般名:オメプラゾールナトリウム)」を6月1日の薬価基準収載当日より発売致します。

オメプラール注用20は、オメプラゾールの注射製剤であり、経口投与不可能な出血を伴う胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性ストレス潰瘍及び急性胃粘膜病変、並びに経口投与不可能なZollinger-Ellison症候群を適応症として、本年4月に製造承認を取得しました。
オメプラゾールは、アストラヘスレ社(現アストラゼネカ社)で合成されたベンズイミダゾール誘導体で、胃酸分泌の最終過程を担うプロトンポンプを阻害することにより、胃酸分泌を抑制する作用を有します。本剤には水溶性の高いオメプラゾールのナトリウム塩を使用しており、作用機序はオメプラゾールと同じです。

上部消化管出血の止血においては胃内pHのコントロールが非常に重要で、胃内pHが5.4以下になると血小板凝集能が著しく低下し、またpH4以下になると胃液中のペプシンが活性化され血小板凝集塊を破壊するため再出血が起こりやすくなることが報告されています。よって出血を伴う消化性潰瘍などの薬物療法の基本はいかに確実に、また持続的に胃酸分泌を抑制するかという事になります。オメプラール注用20は、国内の臨床試験において持続的で優れた胃内pHコントロールにより、経口投与不可能な出血を伴う胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性ストレス潰瘍及び急性胃粘膜病変に対する高い止血効果を有することが確認されております。

オメプラゾールの注射剤は、すでにドイツ、イギリス、スウェーデン、フランス等世界70カ国以上で承認されています。また、経口投与製剤は世界100カ国以上で承認され、日本においても、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群を適応症として、1991年に既に承認されています。

オメプラール注用20はプロトンポンプ阻害剤では日本初の注射剤であり、出血を伴う消化性潰瘍などにおける薬物治療のニュースタンダードとして、潰瘍等の治療剤であるオメプラール経口剤(商品名:オメプラール錠10・20)と共に消化器領域の医療に貢献できることを確信しております。

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