AstraZeneca PLC 2019年第1四半期業績

本資料はアストラゼネカ英国本社が2019年4月26日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。

 

前四半期に続き堅調な売上業績を達成、営業レバレッジによる圧倒的な利益成長も

 

2019年第1四半期の業績は、複数の新薬1の持続的成長(77%増、CER2ベースでは83%増)に支えられ、製品売上は10%伸長して54億6,500万ドル(CERベースでは14%増)に達しました。全世界のオンコロジー領域の売上は54%増加(CERベースでは59%増)、New CVRM領域3の売上は15%増加し(CERベースでは19%増)、ファセンラの堅調な業績が寄与した呼吸器領域の売上は9%増加しました(CERベースでは14%増)。新興市場の売上は14%伸長(CERベースでは22%増)、中国の売上は21%増加し(CERベースでは28%増)、中国を除く新興市場もCERベースでは堅調な売上増を達成しました。米国の売上は20%伸長したものの、ヨーロッパの売上は12%減少しました(CERベースでは6%減)。日本の売上は26%伸長し5億100万ドルでした(CERベースでは27%増)。

報告ベースの営業利益率は7ポイント改善し20%となり、中核営業利益率は13ポイント改善し30%でした。これら財務業績とともに更なる良好なパイプラインの進展が見られ、2019年は引き続き多くのニュース配信が予想される年となります。

最高経営責任者(CEO)パスカル・ソリオの業績に関するコメント:
「複数の新薬と新興市場の成功を反映し、今期の製品売上は14%伸長しました。オンコロジー領域では、タグリッソイミフィンジおよびリムパーザが引き続き好業績を達成するとともに、バイオファーマ領域ではフォシーガ(米国商標名 Farxiga)、ブリリンタおよびファセンラも力強い成長を果たしました。当社の最大の売上規模を有する地域である新興市場は22%増という傑出した業績を達成し、28%成長した中国を含む同市場のすべての構成地域が堅調な成長を示しました。

当社の中核営業利益は、営業利益率の大幅な改善によりほぼ倍増しました。本年度最初の四半期におけるこのような有望な財務業績に加え、当社の生産性の高い持続可能なパイプラインは引き続き結果を出しています。その顕著な例としてはEUにおける転移乳がん治療薬としてのリムパーザの薬事承認、およびフォシーガの1型糖尿病の承認が挙げられます。また、先日発表された第一三共株式会社との提携により、世界中の患者さんに恩恵を享受しうる革新的ながん治療薬候補を獲得し、有望なオンコロジー領域のポートフォリオを拡大しました。当社はこの格別の機会を実現するにあたっての株主の皆様のご支援に感謝いたします」。

財務サマリー
- 本四半期の製品売上は10%増の54億6,500万ドル(CERベースでは14%増)。

- 報告ベースの総利益率は、製品売上の構成を一部反映し2ポイント増の79%(CERベースでは3%増)。中核総利益率は2ポイント増の80%。

- 報告ベース営業費用は1%増の38億5,800万ドル(CERベースでは5%増)で、総売上の70%(2018年第1四半期:74%)。中核営業費用は1%増の33億6,900万ドル(CERベースでは5%増)で総収益の61%(2018年第1四半期:65%)。

- 報告ベース研究開発費は1%減の12億6600万ドル(CERベースでは3%増)。中核研究開発費は1%減の12億2,500万ドル(CERベースでは3%増)。

- 報告ベース販売・一般管理費は2%増の25億1,400万ドル(CERベースでは7%増)。中核販売・一般管理費は新薬と中国の成長への継続的な追加投資を反映し、2%増の20億6,600万ドル(CERベースでは6%増)。

- 報告ベースその他営業利益・費用は、主に米国でのSynagisの権利売却の影響を反映し、26%増の5億9,300万ドル(CERベースでは27%増)。中核その他営業利益・経費は379%増の5億9,400万ドル(CERベースでは383%増)。

- 報告ベース営業利益率は7%増の20%。中核営業利益率は13%増の30%。

- 12億6,700万株の加重平均株式数に基づく報告ベースEPSは75%増の0.47ドル(CERベースでは90%増)。報告ベース税率は26%(2018年第1四半期:16%)。中核EPSは85%増の0.89ドル(CERベースでは100%増)。中核税率は23%(2018年第1四半期:18%)。これら税率は利益の地理的構成と売却案件の影響を反映しています。

- 2018年3月29日、当社は第一三共株式会社との戦略的提携に伴う35億ドルの新株割当を実施しました。本増資は、本提携の契約一時金と短期的なマイルストーン達成報酬の支払いのための資金を調達するとともに、アストラゼネカの貸借対照表を強化することを目的として実施されました。高い信用格付けを維持することは、当社の資本配分上の優先事項の一つであり、新株割当によって当社の出資者と債権者の利益を適切に両立させました。

営業サマリー
● オンコロジー領域:下記を含む本四半期売上は54%成長し、18億9,200万ドル(CERベースでは59%増)を達成

タグリッソの売上は、2018年に取得したEGFR7変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)8の1次治療の新たな標準治療(SoC)としての複数の承認にけん引され、86%増の6億3000万ドル(CERベースでは92%増)でした。タグリッソの米国の売上は、在庫の動向およびGross-to-netへの移行を反映して連続的に減少しましたが、潜在需要の増加は依然として高水準にありました。世界的に、タグリッソは本四半期において当社の医薬品の中で最高売上を達成しました。

イミフィンジの売上は376%増の2億9,500万ドル(CERベースでは381%増)。この売上は切除不能なステージIII NSCLC患者さんの治療薬として、複数国において継続的に上市された結果です。イミフィンジの売上の大半は米国におけるもので、米国においてイミフィンジは、切除不能なステージIII NSCLC患者さんの治癒を目的として、標準治療である化学放射線療法後の治療薬として承認されている唯一の製品です。

リムパーザの売上は、99%成長し2億3,700万ドル(CERベースでは105%増)。米国での卵巣がんの1次治療としての堅調な上市を含む、卵巣がんおよび乳がんの治療への使用拡大にけん引されました。

- 新興市場のオンコロジー領域の売上は35%増の4億9,000万ドル(CERベースでは46%増)

● New CVRM領域:下記により、本四半期売上は15%成長し、10億3,300万ドル(CERベースでは19%増)を達成

フォシーガの売上は、17%増(CERベースでは23%増)。今後主要市場において、DECLARE試験の結果による適応追加が期待される。

ブリリンタの売上は、急性冠症候群と心筋梗塞既往歴がある高リスクの患者さんの治療における継続的な市場浸透により、19%増の3億4,800万ドル(CERベースでは24%増)。

ビデュリオンの売上は、サプライチェーンにおける制限(本年度中に緩和されると予測)を受けてもなお2%増の1億4,200ドル(CERベースでは4%増)。

- 新興市場のNew CVRM領域の売上は、26%増の2億3,900万ドル(CERベースでは40%増)。

● 呼吸器領域:下記により、本四半期売上は9%増の12億8,300万ドル(CERベースでは14%増)を達成

シムビコートの売上は、8%減(CERベースでは3%減)。米国の売上は、政府による良好な購入量やGross-to-netの調整によって、継続する価格圧力とマネジドケア市場のリベート額が一部相殺されましたが、4%減の1億7,600万ドルでした。新興市場の売上は4%増の1億3,300万ドル(CERベースでは13%増)。

パルミコートの売上は11%増の3億8,300万ドル(CERベースでは16%増)。

ファセンラの売上は514%増の1億2,900万ドル(CERベースでは524%増)。米国においてファセンラは、新規処方医薬品データにより市場参入三番手であるにもかかわらず、重症喘息の治療において優先的に選択された新規生物学的製剤であることが本四半期に示されました。

- 新興市場の呼吸器領域の売上は、上記パルミコートの売上増により18%増の5億1,800万ドル(CERベースでは26%増)。

● 新興市場:当社の最大の製品売上地域である新興市場の本四半期売上は、14%増の20億400万ドル(CERベースでは22%増)

- 中国の売上は21%増の12億4,200万ドル(CERベースでは28%増)。主な業績として、オンコロジー領域の売上が43%増の2億8,400ドル(CERベースでは51%増)および呼吸器領域の売上が25%増加し4億ドル(CERベースでは31%増)が挙げられます。

- 中国以外の売上は3%増の7億6,200万ドル(CERベースでは13%増)。新興市場のすべての構成地域がCERベースで力強く成長しました。顕著な業績としてはアジア太平洋地域(中国を除く)の売上2億8,100万ドル(5%増、CERベースでは9%増)、およびロシアの売上4,900万ドル(44%増、CERベースでは68%増)が挙げられます。

パイプラインハイライト
下記の表は前回業績発表以降の後期段階パイプラインの重要な展開を示すものです。

2019年度ガイダンスに変更なし
当社は本日2019年度ガイダンスに変更がないことを提示します。本項の全ての数字は恒常為替レート(CER)に基づくものであるとともに、当社は製品売上および中核EPSに関してのみガイダンスを提示します。提供されるすべてのガイダンスおよび指標は近い将来予定されている英国の欧州連合からの離脱を前提としていますが、離脱しなかった場合においても、その結末に対し当社はすでに広範な準備を行っているため、その影響の範囲は想定内であると考えています。

前述の製品売上の成長に加え、当社は2019年度に生産性の向上と営業レバレッジを予測しています。対前年度比提携収入および中核その他営業利益・費用が減少すると予想されますが、中核営業利益は製品売上を上回る速さで成長することが見込まれます。さらなる詳細は下記に示します。

四半期間の業績変動は継続すると予想されます。買収関連債務により生じる公正価格調整、無形資産減損費用、および訴訟和解引当金を含む報告ベースの結果の重要な要素を正確に予測することはできませんので、報告ベースのガイダンスならびに指標を提供することは不可能です。英語原文発表の末尾にある「将来予想に関する記述についての警告文」をご参照ください。

2019年度指標
ガイダンスに加えて、当社は対前年度比の2019年度の指標をCERベースで提示します。

- 当社は、営業レバレッジに伴う力強く持続可能な製品売上の成長が、収益性の改善につながると想定しています。2019年度は、これまでの事業開発案件に関連する多くの一時金の支払いにより、現金収支はマイナス影響を受けると予想されます。これら支払いの大半は2019年第1四半期に実施されました。

- 長期成長戦略の一環として、パイプラインの持続的生産性および主要治療領域に対するさらなる注力を受け、現金創出および価値増大に資する適切な提携活動に対する努力を継続します。しかしながら、提携収入額および中核その他営業収入・経費は、対前年度比で減少することが見込まれます。

- 中核営業費用は1桁台前半の伸びが予想されます。新規上市製品および中国市場への特定の支援はこれまでも優れた成果を生み出し、その支援の一部は継続します。当社は投資における柔軟性を維持します。

- 中核営業利益は対前年度比で10%台半ばという製品売上よりも高い水準で増加すると予想されます。

- 資本支出は概ね安定すると予想され、事業再構築費用は対前年度比の減少を目標としています。

- 中核税率は18-22%(2018年度:11%)。

為替の影響
為替レートが2019年1月から3月までの期間の平均為替レートの水準にあれば、製品売上および中核EPSに対し1桁台前半の為替変動によるマイナス影響が予想されます。加えて当社の為替レート感度分析は英語原文の営業・ファイナンシャルレビューに含まれています。

持続可能性
アストラゼネカの持続可能性に関する意欲的な目標は、サイエンスをアクセス可能にするとともに、ビジネスや人々、地球の健康状態が相互に関連し、お互いに影響を与えているという理解のもと、事業活動を実践していくことです。本目標は当社のビジネスモデルに本来備わっている当社の目的と行動指針(バリュー)に裏付けられており、その戦略を実行することで医薬品へのアクセスを拡大し、当社の事業活動や医薬品、そのプロセスが環境に与えるフットプリントを最小化し、すべての事業活動が最高水準の倫理と透明性に基づいて実施されていることを示しています。当社の持続可能性に関する進捗の最新情報の詳細については英語原文発表の「持続可能性」の項をご参照ください。

注:
下記の注釈は1ページから5ページまでに関するものです。
1.タグリッソイミフィンジリムパーザ、Calquence、フォシーガブリリンタ、Lokelma、ファセンラおよびBevespi。これらの新薬は主要治療領域の柱であるとともに今後の成長の重要な基盤です。
2.Constant exchange rates(恒常為替レート):これらは報告ベースの結果から為替変動の影響を除外しているため一般に公正妥当と認められている会計原則(GAAP)とは異なる指標です。
3.New Cardiovascular(CV)、Renal and Metabolism(循環器・腎・代謝疾患)領域には、複数の糖尿病治療薬、ブリリンタおよびLokelmaが含まれます。
4.旧社外提携収入。2019年1月1日から当社は総売上高の当該項目の表示を更新し包括利益計算書中に提示しています。上記注2.参照
5.報告ベースの財務指標は欧州連合により採用され、国際会計基準審議会により発行された国際会計基準に準拠して提示された財務業績です。
6.中核財務指標:これらは報告ベースの業績とは異なり、グループの財務諸表にある情報から直接算出できないためGAAPとは異なる指標です。中核財務指標および中核ベースから報告ベースへの財務指標の調整の定義は、英文原本の営業・ファイナンシャルレビューを参照ください。
7.上皮成長因子受容体
8.非小細胞肺がん
9.乳がん感受性遺伝子1/2変異陽性
10.T1DM(Type-1 diabetes)
11.慢性閉塞性肺疾患
12.T2DM(Type-2 diabetes)
13.心血管アウトカム試験
14.NF1(Neurofibromatosis type 1)
15.CAD(Coronary artery disease)
16.IPF (Idiopathic pulmonary fibrosis)

 

パイプライン:予定されている主なニュース
イノベーションはアンメット・メディカルニーズへの対応に不可欠であり、当社の成長戦略の中心にあります。研究開発への集中はパイプラインの強い結果を生み出すことを目的としています。

コンファレンスコール
投資家およびアナリスト向けのコンファレンスコールおよびウェブキャストを英国時間4月26日12時に実施しました。詳細はhttps://www.astrazeneca.com/investorsからアクセス可能です。

業績発表日程
当社は2019年7月25日に上半期・第2四半期財務業績を発表する予定です。

製品売上
新製品および従来製品の売上を以下に示します。

Table 1: 治療領域別製品売上

スペシャリティケア医薬品とは、すべてのオンコロジー製品およびファセンラを指します。スペシャリティケア医薬品売上は、本四半期62%増加して20億2,100万ドル(CERベースでは67%増)で、総製品売上の37%(2018年第1四半期:25%)を占めました。

 

Table 2: 地域別製品売上高

Table 3: 新興市場の地域別製品売上高 
本四半期の製品売上は、これまでの堅調な二桁成長を継続し、14%増の20億400万ドル(CERベースでは22%増)。複数の新薬が新興市場売上の18%を占めました。(2018年第1四半期13%)。中国を除く新興市場の売上は3%増の7億6,200万ドル(CERベースでは13%増)。すべての新興市場構成地域がCERベースで強い成長を果たしました。顕著な業績として、(中国を除く)アジア太平洋地域の売上2億8,100万ドル((5%増、CERベースでは9%増)やロシアの売上4,900万ドル(44%増、CERベースでは68%増)が挙げられます。

中国の売上は新興市場売上合計の62%を占め、21%増加して12億4,200万ドルでした(CERベースでは28%増)。パルミコート、セロケン、クレストール、ネキシウムおよびシムビコートの堅調に支えられ、複数の新薬が特に売上成長を促進し、中国の売上の13%を占めました(2018年第1四半期:9%)。

 

Table 4: 米国の領域別製品売上高
製品売上は20%増の17億8,600万ドル。複数の新薬が米国市場の売上の57%を占め2018年第1四半期に対し37%増加しました。この業績は、特に、タグリッソ、イミフィンジおよびリムパーザを含むオンコロジー領域の新薬の成功と、呼吸器領域のファセンラの堅調を反映しています。

Table 5: ヨーロッパの領域別製品売上高
製品売上は12%減の9億8,200万ドル(CERベースでは6%減)。この減少は継続する価格圧力および前述のネキシウムの処方医薬品としての権利の売却の影響を一部反映しています。クレストールの売上は2017年の同剤の後発品の参入の結果下落した一方、Synagisの売上は2019年の購入パターンにより69%減少し2,800万ドルでした。これらの影響を除外すると、ヨーロッパの売上実績は有望であり、複数の新薬が本四半期に期待の持てる業績を達成し、ヨーロッパの製品売上の38%を占め、その比率は2018年第1四半期の24%から増加しました。

Table 6: ROW既成市場の領域別製品売上高
製品売上は6億9,300万ドル、13%増(CERベースでは16%増)。複数の新薬がROW既成市場の売上の38%を占め、その比率は2018年第1四半期の16%から増加しました。
本四半期の業績は特に、タグリッソイミフィンジおよびフォシーガの成功を反映しています。

ROW既成市場全体の売上の72%を占める日本の売上は、26%伸長し5億100万ドル(CERベースでは27%増)。2018年にクレストールの後発品が参入したものの、日本のクレストールの売上は23%増加して3,200万ドルとなり、日本の売上の6%を占めました。複数の新薬が日本の売上の42%を占め、その比率は2018年通年の15%から増加しました。特に、2018年第3四半期にEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)の1次治療に対する薬事承認を取得したタグリッソの堅調な業績を反映しています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患(CVRM)、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comまたは、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。