鈴木 千春
Chiharu Suzuki

メディカル本部 オンコロジー領域(肺癌・免疫腫瘍学) メディカルサイエンスリエゾン(MSL)

 

「サイエンス」の先には患者さんの人生がある


中立な議論を通じてより良い治療選択をサポートする専門職

メディカル・サイエンス・リエゾン(MSL)は、医師や研究者などのキーオピニオンリーダーと中立性を保った双方向の議論を行うことにより、より良い治療選択をサポートする専門職です。それぞれの疾患領域に関する深い知識・見識に基づいた情報提供や日本人エビデンスの構築、臨床研究の支援など公益性の高いさまざまな活動を行っています。

MSLには特定の疾患分野における高い専門性や科学的な知識はもちろん、医師や研究者とのディスカッションを通じて信頼関係を構築していくための優れたコミュニケーション能力が欠かせません。また医薬の最新情報は海外の学会や論文で報告されることが多いので、英語資料から情報収集を行うことができる英語能力が必要です。さらに、MSLの役割を担うためには、サイエンスを通じて医薬の発展に貢献するという強い目的意識と倫理観が求められます。

 

アンメットメディカルニーズへの対応の重要性とそこに関わるMSLという職種へのやりがい


アストラゼネカは、日本でのMSL活動を向上させるメディカル・エクセレンス部門を2013年に立ち上げ、すでに20年以上の経験の蓄積がある当社のグローバルスタンダードを導入し、日本におけるMSL活動の明確なプロセスの設定や適切な教育研修体制の確立に努めてきました。こうした取り組みが評価され、2015年には当社のMSL社内認定プログラムが第三者機関であるJAPhMed(日本製薬医学会)から第一号の認証を受けています。アストラゼネカでMSLとして活動するためには、社内認定制度に基づいた資格試験に毎年合格する必要があります。

社内には、MSLの活動をサポートする手厚い支援体制があり、薬剤・疾患知識に関わる諸研修に加え、MSL業務の質的向上を図るためのロジカルシンキング研修やプレゼンテーション研修等が随時実施されています。大学病院の協力を得て開催される実地医療研修は、臨床現場に即した内容となっており、アンメットメディカルニーズを克服することの重要性と、それに貢献できるMSLという職種へのやりがいを実感する良い機会となっています。


他部門と協力しながら、薬のライフサイクル全域に参画できるおもしろさ


MSLの仕事のおもしろさは、薬の開発段階から上市されて患者さんに届くまで、さらに適応追加を含めた薬のライフサイクル全体に関与できることです。薬剤開発では、R&D部門と臨床試験施設の検討や試験の進捗状況に関して情報を共有し、議論を重ねています。またアストラゼネカが全世界で展開しているESR(Externally Sponsored Research)プログラムでは、当社の医薬品や重点領域に関連する医師主導の研究を、情報や薬剤の提供などを通じて支援しています。さらに主要な学会においてメディカル部門のブースを出展し、疾患についての教育的な情報を発信するとともに、メディカルとR&Dが協力して、参加された医師や医療従事者からの質問対応も行っています。

製品の上市後は、MRがカバーできない科学的情報を医師や研究者向けに発信しています。また、キーオピニオンリーダーの疑問や今後の検討課題を収集し、社内にフィードバックすることにより、製品戦略の最適化にも貢献しています。R&D部門やマーケティング部門と協業することで「創薬」や「育薬」に寄与できること、それがMSLの醍醐味だと思います。

薬の先にある患者さんの人生を見つめて
自分らしくMSLの仕事に責任をもって挑戦し続けたい

アストラゼネカは、女性管理職の割合が高い会社として知られています(女性管理職比率20%:2017年5月時点)。実際、私の周りにもリーダーシップを発揮して活躍する女性が多く、アストラゼネカには、自らの意欲があれば性別に関係なく機会をつかみ、自分の能力を高めていくことができる環境が整っていると感じています。私自身、これからも挑戦し続ける意欲を持ち続け、責任を持って仕事に当たり、アストラゼネカの女性MSLとしても、後輩女性社員の「お手本」になりたいと考えています。

MSLの職務を遂行する上で大切にしていることは、常に患者さんの目線で物事に当たるということです。サイエンスの先には患者さんの人生があります。そのことを忘れず、医師や研究者にサイエンスデータを的確に伝え、治療選択の幅を拡げることが私の変わることのない使命だと捉えています。現在、肺がん治療は免疫チェックポイント阻害剤の登場を受けて大きく変貌しつつあります。複雑化・高度化が進む肺がん治療においてサイエンスを追究し、アンメットメディカルニーズを解決することで患者さんの治療に貢献していきたいと決意しています。

患者さんの人生を変えるという当社のミッションに向かい、ともに邁進できる仲間をお待ちしています。