自治体によるCOPD (慢性閉塞性肺疾患)の受診勧奨の取り組み

自治体によるCOPD (慢性閉塞性肺疾患)の受診勧奨の取り組み

COPD受診勧奨を開始・継続するための情報について、実例とともに紹介しています。

≪目次≫
1. 健康寿命延伸に向けたCOPD疾患啓発・受診勧奨の重要性
2. 自治体によるCOPD疾患啓発・受診勧奨の実施に必要な3つのステップ
  ダウンロード資料
  ① COPD受診勧奨実施のための参考手順書
  ② COPD受診勧奨に使用するリーフレット・ポスター

3. 自治体によるCOPD疾患啓発・受診勧奨の実例

 

1. 健康寿命延伸に向けたCOPD疾患啓発・受診勧奨の重要性

社会の高齢化が加速し、生物学的な寿命と健康寿命の乖離がみられる現状において1)、健康寿命の延伸を実現するためには要介護状態の回避が必須です。要介護に至るリスクとしてその前段階であるフレイルの関与が報告されており、基礎疾患の管理だけでなくフレイル予防が重要です2)。加齢に伴い基礎疾患が加わるとフレイルになりやすく、その中でもCOPDはフレイル合併リスクの高い疾患です3)
日本における65歳以上の一般住民におけるフレイル頻度は7.4%~11.2%と報告されているのに対し4)5)、65歳以上のCOPD患者におけるフレイル頻度は38%と高い6)ことからも、COPDはフレイルの合併頻度が高い疾患であると考えられます。
COPDとは、主に長年の喫煙習慣などにより、気管支が狭くなったり、肺胞が壊されたりすることにより気流閉塞が生じる肺の生活習慣病で、主な症状として労作時の息切れ、咳・痰が挙げられます。 しかし、無症状あるいは症状を自覚していないCOPD患者も稀ではありません7)
加齢に伴って筋力・身体活動性が低下しますが8)、COPDがこれらをより加速させます9)10)。具体的には、COPDの息切れ・症状悪化により身体活動性が低下することから11)、フレイルに移行し、要介護状態・寝たきり状態になる可能性が増大します12)13)。そのため、健康寿命の延伸に向けたフレイル予防のために、COPDの早期診断と治療導入・継続が求められています。しかしながら、COPDは推定有病患者数が約530万人とされる中14)、治療を受けているCOPD総患者数は約22万人と報告されています15)。その背景の1つには、この10年間において、疾患への理解も含めたCOPD認知度が25.0%~30.5%と低い水準にとどまっていることが挙げられます16)

そのため、今後は自治体を含む社会全体が、COPD疾患啓発のみならず、積極的で継続的な受診勧奨を実施することにより、健康寿命の延伸に繋がると期待されます。


2. 自治体によるCOPD疾患啓発・受診勧奨の実施に必要な3つのステップ

各自治体の予算・スケジュールに合った受診勧奨モデルの検討のために、3つのステップ※についての「COPD受診勧奨実施のための参考手順書」を掲載しています。また、疾患啓発・受診勧奨時に使用可能なリーフレットやポスターもダウンロードして、ご利用いただけます。
※ステップ1:受診勧奨の対象者決定フェーズ、ステップ2:疾患啓発・受診勧奨フェーズ、ステップ3:評価/結果公表フェーズ

ダウンロード資料
「資材ダウンロード」ボタンをクリックすると、ダウンロード画面が表示されます。利用規約に同意後、必要事項を記載の上、資料のダウンロードが可能です。

① COPD受診勧奨実施のための参考手順書

資料名 参考手順書
全ページ
参考手順書-1
健康寿命延伸に向けた
COPD受診勧奨の重要性
参考手順書-2
COPD疾患啓発・
受診勧奨を実施に
必要な3つのステップ
参考手順書-3
COPD疾患啓発・
受診勧奨の実例
資料ダウンロード ダウンロードはこちら ダウンロードはこちら ダウンロードはこちら ダウンロードはこちら
ファイル名 Manual_all Manual_1 Manual_2 Manual_3
内容 はじめに
目次
I.健康寿命延伸に向けた
COPD受診勧奨の重要性
   
Ⅱ.COPD疾患啓発・受診勧奨を
実施に必要な3つのステップ
   
Ⅲ.COPD疾患啓発・
受診勧奨の実例
   
ファイル形式 PDF

② COPD受診勧奨に使用するリーフレット・ポスター

A4・A3サイズが印刷可能なプリンターがあれば、自治体内で印刷可能です。

  A4判リーフレット A3判ポスター
資料名 A4-1_自治体の
COPD受診勧奨
リーフレット
A4-2_自治体の
COPD受診勧奨
リーフレット
A3-1_自治体の
COPD受診勧奨
ポスター
ファイル名 A4_1 A4_2 A3_1
資料プレビュー 資料プレビューはこちら 資料プレビューはこちら 資料プレビューはこちら
資料ダウンロード ダウンロードはこちら ダウンロードはこちら ダウンロードはこちら
内容 COPD-PSTM※1  
COPDの将来リスク    
医療機関一覧 医療機関一覧を受診勧奨時に住民へ提供される場合、各自治体で別紙にてご準備ください。
問い合わせ欄※2
ファイル形式 PDF
JPEG

※1 COPDの可能性を調べられる質問票
※2 自治体名を記載ください

3. 自治体によるCOPDの疾患啓発・受診勧奨の実例

4つの自治体におけるCOPD疾患啓発・受診勧奨活動をご紹介します。

自治体名 受診勧奨対象者 受診勧奨方法 受診勧奨時期 結果公表時期
(予定含む)
結果は各自治体ホームページで
確認可能
奈良県広陵町 COPDハイリスク者
(40-74歳,喫煙習慣あり)に特定
ハガキを郵便送付 2020年10月 2021年5月 広陵町ホームページはこちら
国保被保険者(40-74歳)全員 2020年12月 2021年8月
COPD治療中断者(40-74歳)に特定 2021年1月 2021年8月
滋賀県長浜市 COPDハイリスク者
(40-74歳,喫煙習慣あり)に特定
2020年10月 2021年5月 長浜市ホームページはこちら
COPD治療中断者(40-74歳)に特定
埼玉県加須市 COPDハイリスク者
(40-74歳,喫煙習慣あり)に特定
2020年12月 2021年8月 加須市ホームページはこちら
COPD治療中断者(40-74歳)に特定
香川県高松市 COPDハイリスク者
(40-74歳,喫煙習慣あり)に特定
2021年6月 2021年12月 高松市ホームページはこちら
COPD治療中断者(40-74歳)に特定
COPD治療中断者
(後期高齢者75歳以上)に特定

4. 問い合わせ先

アストラゼネカ株式会社
CHANGE COPD CARE担当
COPDconsultation@astrazeneca.com

1)厚生労働省(2012)「健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_02.pdf)2021年3月2日アクセス
2)北村明彦ほか:日本公衆衛生雑誌67(2):134-145
3)Hanlon P et al: Lancet Public Health. 3(7):e323-e332.
4)Kojima G et al: Journal of Epidemiology. 27(8):347-353.
5)Satake S et al: Geriatrics & Gerontology International. 17(12):2629-2634.
6)Hirai K et al: Geriatrics and Gerontology International. 19(9):896-901.
7)日本呼吸器学会(2018)『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン第5版2018』メディカルレビュー社
8)Lexell J et al: Muscle & Nerve. 6(8):588-59
9)Seymour JM et al: The European Respiratory Journal. 36(1):81-88.
10)Tanimura K et al: Annals of the American Thoracic Society. 13(3):334-341.
11)Ichinose M et al: International Journal of Chronic Obstructive Pulmonary Disease. 15:3385-3396.
12)Yamada M et al: Journal of the American Medical Directors Association. 16(11):1002.e7-1002.e11.
13)Satake S et al: Journal of the American Medical Directors Association. 18(6):552.e1-552.e6.
14)Fukuchi Y et al: Respirology. 9(4):458-465
15)厚生労働省(2019)「平成29年患者調査の概況」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/index.html)2021年3月2日アクセス
16)GOLD日本委員会(2020)「COPD認知度把握調査結果」(http://www.gold-jac.jp/copd_facts_in_japan/copd_degree_of_recognition.html)2021年3月2日アクセス


患者さんの人生を変えるという当社のミッションに向かい、ともに邁進できる仲間をお待ちしています。