アストラゼネカ、米国政府にCOVID-19の曝露前予防を適応とする長時間作用型抗体の併用療法Evusheld™(開発コード:AZD7442)の100万回分を追加供給

本資料はアストラゼネカ英国本社が2022年2月14日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

- 米国政府との最初の契約を拡大し、合計170万回分を供給へ  -
- 米国において、免疫不全患者さんのCOVID-19の曝露前予防を適応として使用許可された唯一の抗体医薬  -

アストラゼネカは、2022年2月14日、米国保健福祉省がCOVID-19の曝露前予防を適応とする長時間作用型抗体の併用療法である、 Evusheld™(チキサゲビマブ150mgとシルガビマブ150mgの同梱製剤、開発コード:AZD7442)100万回分を追加購入する契約を締結したことを発表しました。

本契約は、米国全土の施設で既に投与が行われている70万回分の購入に続き、米国政府が2022年1月12日に公表した50万回分の追加購入を100万回分に拡大するもので、購入は合計170万回分となります。米国政府は、この追加購入分を無料で州および準州に配布する計画を表明しています。

アストラゼネカのエグゼクティブバイスプレジデント兼バイオ医薬品事業部門プレジデントのRuud Dobberは次のように述べています。「米国全土でCOVID-19の症例が継続するなか、変異株であるオミクロン株の出現を受け、このウイルスに対して抵抗力が最も弱い免疫不全患者さんへのさらなる防衛策の提供が、極めて重要なニーズとなっています。当社がEvusheldでCOVID-19との闘いにおいて引き続き主導的役割を担い続けることを誇りに思っています。Evusheldは、米国において曝露前予防を適応として緊急使用許可を取得した初の長時間作用型抗体併用療法であり、曝露前予防の適応が許可されている抗体療法の中では唯一、オミクロン株および既知のすべての変異株に対する中和活性を示しています」。

Evusheldは、複数の独立したウイルスおよび疑似ウイルス試験により、オミクロン変異株および現在までに試験された既知のSARS-CoV-2変異株に対して中和活性を保持していることが示されました1-4 Evusheldは、ウイルスに対する異なる補完的な活性を有する2つの強力な抗体を組み合わせることで、新たなSARS-CoV-2変異株の出現に伴う効力の低下を回避するよう設計されています。

Evusheld は、疾患や免疫抑制剤の使用により中等度から重度の免疫不全があり、COVID-19ワクチンに対して十分な免疫応答が得られない可能性がある成人および青年 (12歳以上かつ体重40kg以上)、あるいはCOVID-19ワクチンに対する重度の副反応歴があるためにCOVID-19ワクチンの接種が推奨されない方に対する曝露前予防を適応として、米国で2021年12月8日に緊急使用許可を取得しました。

Evusheldは、食品・医薬品・化粧品法(the Food, Drug and Cosmetic Act)セクション564(b)(1)、21 U.S.C. 360bbb-3(b)(1) に基づく Evusheldの緊急使用許可を正当化する状況が存在するという宣言の期間のみ、許可が早期に終了または取り消されない限りにおいて許可されます。

詳細についてはEVUSHELD.comをご覧ください。

※   Evusheld(AZD7442)は本邦未承認です。

以上

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Evusheldについて
Evusheld(開発コード:AZD7442)は、SARS-CoV-2に感染し回復した患者により提供されたB細胞に由来する2種類の長時間作用型抗体であるチキサゲビマブ(AZD8895)とシルガビマブ(AZD1061)の併用療法です。

米ヴァンダービルト大学メディカルセンターにより発見され、2020年6月にアストラゼネカにライセンス供与されたこの2つのヒトモノクローナル抗体は、SARS-CoV-2ウイルスのスパイクタンパク質の固有の部位5に結合します。アストラゼネカは、この2つの抗体とFc受容体および補体C1qとの結合を減弱させることで、半減期を延長しました。半減期の延長により、本剤の作用持続時間は通常の抗体に比べ3倍以上延長され、1回の投与後最大12カ月間COVID-19の発症を予防することが可能となりました6-8。 第III相PROVENT試験のデータは少なくとも6カ月間予防が持続することを示しました9。Fc受容体との結合減弱は、ウイルス特異的抗体が、ウイルスの感染や疾患の重症化を予防するのではなく、むしろ促進してしまう現象である抗体依存性感染増強のリスクを最小限に抑えることを目的としています10Evusheld はチキサゲビマブ150mgとシルガビマブ150mg を2回にわけ連続して筋肉注射で投与します。

2021年12月、米国食品医薬品局は Evusheldに対し、COVID-19の曝露前予防を適応として緊急使用許可を付与しました。同剤は、ウイルスへの曝露前にCOVID-19の発症を予防する米国で許可された唯一の抗体療法です。また、 Evusheldは米国以外の数カ国でCOVID-19の発症予防を適応とする緊急使用が許可されています。

2021年8月、アストラゼネカはEvusheldがPROVENT試験において症候性COVID-19の発症リスクの統計的に有意な低減を示したことを発表しました。2021年11月8日に発表した6カ月時点での解析における有効性は、プラセボと比較して83%でした。2021年10月、アストラゼネカは外来患者を対象とした Evusheldの第III相TACKLE試験の良好な結果概要を発表しました。またEvusheldは、米国国立衛生研究所のACTIV-3試験の一環、および新たなコラボレーター入院患者治療試験において、COVID-19入院患者の治療薬候補として評価されています。

Evusheldは、米国政府の資金提供を受けて開発中です。この資金には、保健福祉省、事前準備・対応担当次官補局、国防総省と連携する米国生物医学先端研究開発局、契約番号W911QY-21-9-001の契約による化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局が拠出するフェデラルファンド(連邦政府の補助金)が含まれています。

ヴァンダービルト大学とのライセンス契約に基づき、アストラゼネカは将来の純売上高の1桁台のパーセンテージのロイヤリティを支払います。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、オンコロジー、希少疾患および循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマにおいて、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはastrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

References
1 ACTIV. National Center for Advancing Translational Sciences Open Data Portal. SARS-CoV-2 Variants & Therapeutics, All Variants Reported in vitro Therapeutic Activity. Available at: https://opendata.ncats.nih.gov/variant/activity. [Last accessed: February 2022].
2 VanBlargan, L.A., Errico, J.M., Halfmann, P.J. et al. An infectious SARS-CoV-2 B.1.1.529 Omicron virus escapes neutralization by therapeutic monoclonal antibodies. Nat Med (2022). https://doi.org/10.1038/s41591-021-01678-y.
3 Dejnirattisai W, Huo J, Zhou D et al. SARS-CoV-2 Omicron-B.1.1.529 leads to widespread escape from neutralizing antibody responses, Cell, Volume 185, Issue 3, 2022, Pages 467-484.e15, ISSN 0092-8674, https://doi.org/10.1016/j.cell.2021.12.046.
4 Takashita E, Kinoshita N, Yamayoshi et al. Efficacy of Antibodies and Antiviral Drugs against Covid-19 Omicron Variant. N Engl J Med. 2022 Jan 26. doi: 10.1056/NEJMc2119407. Epub ahead of print. PMID: 35081300.
5 Dong J, et al. Genetic and structural basis for recognition of SARS-CoV-2 spike protein by a two-antibody cocktail. bioRxiv. 2021; doi: 10.1101/2021.01.27.428529.
6 Robbie GJ, et al. A novel investigational Fc-modified humanized monoclonal antibody, motavizumab-YTE, has an extended half-life in healthy adults. Antimicrob Agents Chemother. 2013; 57 (12): 6147-53.
7 Griffin MP, et al. Safety, tolerability, and pharmacokinetics of MEDI8897, the respiratory syncytial virus prefusion F-targeting monoclonal antibody with an extended half-life, in healthy adults. Antimicrob Agents Chemother. 2017; 61(3): e01714-16.
8 Domachowske JB, et al. Safety, tolerability and pharmacokinetics of MEDI8897, an extended half-life single-dose respiratory syncytial virus prefusion F-targeting monoclonal antibody administered as a single dose to healthy preterm infants. Pediatr Infect Dis J. 2018; 37(9): 886-892.
9 AstraZeneca news release. New analyses of two AZD7442 COVID-19 trials in high-risk populations confirm robust efficacy and long-term prevention.  Available at: https://www.astrazeneca.com/media-centre/press-releases/2021/new-analyses-of-two-azd7442-covid-19-phase-iii-trials-in-high-risk-populations-confirm-robust-efficacy-and-long-term-prevention.html. [Last accessed: January 2022].
10 van Erp EA, et al. Fc-mediated antibody effector functions during respiratory syncytial virus infection and disease. Front Immunol. 2019; 10: 548.

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