アストラゼネカ、肺がん啓発イベント「知ってもらいたい、肺がんのこと」を開催し、「早期発見」と「定期的ながん検診」の大切さを啓発

肺腺がんをご経験された河村隆一さん、青木さやかさんが
スペシャルゲストとして登場

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ステファン・ヴォックスストラム)は、2021年12月9日(木)にベルサール虎ノ門にて、肺がん啓発イベント「 知ってもらいたい、肺がんのこと」を開催いたしました。本イベントは、公益財団法人日本対がん協会、特定非営利活動法人日本肺癌学会、Lung Ambition Alliance後援により実施され、また特別ゲストとして、ミュージシャンの河村隆一さんとタレントの青木さやかさんが登場しました。


当日は、アストラゼネカ株式会社オンコロジー事業本部 事業本部長 森田慎一郎から「肺がんの早期発見」、「定期的ながん検診」の大切さについて説明を行った後、肺がん専門医師の光冨徹哉先生と岡田守人先生からは、喫煙と関係なく発症する「肺腺がん」や、がんの中でも肺がんが男女合わせて死亡数が多いがん種であること、そして肺がんのステージ1とステージ4における5年生存率の差についてご説明いただき、日本対がん協会 小西宏氏からは、コロナ禍でのがん検診の受診率低下が、早期がんの診断数減少に影響していることから、早期発見についての重要性について概要を説明頂きました。

イベントの後半では、2019年に「肺腺がん」が発見され、手術を受けた河村隆一さんと、2017年に同じく「肺腺がん」が発見され、手術を受けたタレントの青木さやかさんにご登壇頂き、それぞれこれまでのがんに関するご自身の体験談についてお話いただきました。

河村さんは、肺腺がんを診断された時の心境について、「非喫煙者の自分が肺がんと診断された時は正直驚きがありました。一番に、肺活量が減るのではないかと心配になりましたが、医師に相談して肺活量は鍛えられるとフォローしてもらい、救われることがありました」と告白しました。また、復帰後については「今まで以上に一本一本のライブを大切にしたいと思う気持ちが強くなりました。改めて、特別な毎日をいかに充実させるかを考えるようになったし、ファンの皆様の声が心強かったです」とお話されました。

青木さやかさんは、「肺がんには咳が出たり息苦しくなったりするなどのイメージがあったけれど、全くの無症状だったので、すぐに自分が肺がんとは受け止めきれませんでした。お金、仕事、子供、家のことなど、一気に不安が押し寄せました」と当時を振り返りました。また、復帰後については「初仕事がドラマでのプロレスラーの役だったのですが、患部に負担をかけずに強く見せる身体の動きを教わる為に北斗晶さんに会いに行きました。 北斗さんは私の身体のことや生活についても心配してくださり、その優しさに本当に救われました」と語りました。

肺がんにかかる前から知っておいて欲しい事として、河村さんは、「非喫煙でも肺がんが見つかる可能性がある」と回答し、肺がんの中にも種類があり、肺腺がんという非喫煙者でもなる肺がんがあるという説明を医師から受けたことや、医師のアドバイスを受け前向きにトレーニングを続けられたことに触れ、正しい知識を持つことは病気に立ち向かう上でとても大事であると、ご自身の経験を交えてお話されました。

青木さやかさんは「全く症状が無くても肺がんが見つかる可能性がある」と回答し、自分が無症状にもかかわらず肺腺がんに罹患し、自分のがんに対する知識の無さを実感した経験から、正しい知識や情報を持つことが大切だと語りました。また、人間ドックの受診を強く進めてくれた先輩への感謝を述べつつ、「早く見つかったからこそ、元の生活に早く戻ることができました」と、早期発見とがん検診の重要性を改めて訴えました。

■知ってもらいたい、肺がんのこと-受けて欲しい、肺がん検診- 特設サイト
https://www.haigan-tomoni.jp/haigan_kenshin/

■主催者挨拶

アストラゼネカ株式会社 執行役員 オンコロジー事業本部  事業本部長 森田 慎一郎は、「アストラゼネカ社オンコロジー事業部は、『サイエンスの限界に挑み、がんの治療法を変革して、患者さんの生活を改善し、最終的にはがんで命を落とす患者さんを無くす』ことを目標としており、1. 肺がん検診と早期診断検査の普及、2. 革新的な医薬品の提供、3. より質の高い医療の実現、の3点を優先事項として定めている」と、アストラゼネカが進める、肺がんに対する取組みについての概要を説明しました。

■プレゼンテーション

小西 宏氏(日本対がん協会 がん検診研究グループ)は、コロナ禍でのがん検診の受診率低下が、早期がんの診断数減少に影響していることを言及し、2019と2021年の1-6月の各検診の受診者数の推移データから、肺がんにおいては約20%と胃がんに次いで大きく減少していると発表しました。また診断数において、2019年とコロナ禍となる2020年を比較し、「両年でがん有病率は概ね差がないと考えた時、2019年並みの検診・通院であれば見つかっていたであろうがんが概ね9%あると推測できる」と話し、特に肺がんは早期発見が臨床的な予後にも影響することから、6.4%減少のインパクトの大きさに言及しました。

自覚症状があまり無いために検診控えの傾向が強く出ていると述べ、「今後、進行期になってから見つかるケースが増えてくる」と示唆し、「調査によって判明した減少分をすべてがん検診で補うと仮定した場合、必要な検査数は約717万件になる」と述べました。その上で、がんの早期発見の減少による、進行期がんの発見の増加 、そして予後の悪化と死亡率の増加といった流れに対して警鐘を鳴らし、がん検診の重要性を強く主張しました。
*胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん

光冨 徹哉先生(世界肺癌学会理事、近畿大学教授)は、コロナウイルスが肺がん診療に及ぼした影響についてご講演され、2020年に新たに原発性肺癌と診断され初回治療を受けた患者数の調査結果から、2019年1~10月と2020年1~10月の各々10ヵ月間の患者数の比較において、約6.6%減少していることをお話されました。また、2021年の肺がん罹患数と死亡数予測については、罹患数は127,400人、死亡数は半数以上の75,000人程になる可能性について触れ、「1969年~2019年を比較した際に、肺がん死亡数は右肩上がりに増えており、男女合計で1969年の約10,000人に対し、現在は約7.5倍の75,000人にまで増えている」「1日に200人以上の方が肺がんで亡くなっている」と述べました。

光冨先生はがんの診断数減少について、「がんに罹患しているにも関わらず治療されない患者さんが増えるということは、がんが見つかった時にはすでに悪化した状態になっている可能性がある」と懸念を示しました。また、がんが進行した状態になると治療法が限られ、生存できる期間も短くなると説明し、「肺がんは日本人のがんによる死亡原因の1位であり、5年生存率が低い。早期発見がとても大切である」と主張しました。さらには、非喫煙者の肺がん増加にも触れ、特に日本を含む東アジア地域で、女性の非喫煙者肺がんが増加していると説明されました。

岡田 守人先生(日本肺癌学会理事、広島大学教授)は非喫煙者や女性に多く見られる肺がんについての説明を行い、ヘビースモーカーや男性に多い「肺門型肺がん」とタバコを吸わない人や女性に多い「肺野型(末梢型)」の違いについて説明しました。また、肺小細胞がん、肺扁平上皮がん、肺腺がん、それぞれのがんのステージによる5年生存率の違いについての説明を行い、肺小細胞がんがステージ1での5年生存率58.1%に対し、ステージ4では2.3%、肺扁平上皮がんはステージ1での5年生存率69.5%に対し、ステージ4では2.8%、肺腺がんはステージ1での5年生存率88.1%に対し、ステージ4では6.1%と、いずれのがんも、ステージ1での早期発見、早期治療が必須であると言及しました。

また、ⅠA期、ⅠB期、ⅡA/ⅡB期、ⅢA期、ⅢA/ⅢB/ⅢC期など、肺がんの進行度合いによる各ステージでの肺がんの治療方法の違いについて述べ、最後にコロナウイルスによる新規がん診断の減少や早期治療開始の遅れから、今後数年間はがんの新規罹患率と死亡率が増加することに対して警鐘を鳴らし、検診の必要性を再度訴えました。

また、コロナで検診受診数が下がり、肺がんの発見数が下がっている中での臨床の変化について、光冨先生は「見つかる肺がんの腫瘍の大きさが以前と比べて大きい気がする。がんが進行した状態で見つかっており、治る段階で発見できずに亡くなる人が増えるのが懸念」とお話し、岡田先生は「人間ドックや検診を積極的に受けていただいて、がんが進行する前に発見できるようにすることが重要だ」と、再度検診の重要性を呼びかけました。

以上

肺がん領域におけるアストラゼネカについて
アストラゼネカは、疾患の早期発見と早期治療を通じて、肺がん患者さんを根治に導く治療を提供するとともに、治療耐性や病勢進行した状況においても効果が期待できる治療法を追求すべくサイエンスの限界に挑戦し続けていきます。また、新たな治療ターゲットを定義し、革新的なアプローチを研究することで、患者さんにとって最も高い治療効果が期待できる医薬品を特定し、提供していくことを目指しています。

アストラゼネカはLung Ambition Alliance(LAA)の創設メンバーであり、LAAは、イノベーションを促進し、肺がん患者さんの治療を含め、治療を超えた人々に意味のある改善を提供するために取り組んでいます。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカは、あらゆる種類のがんに対して治療法を提供するという高い目標を掲げ、がんとその発見にいたるまでの複雑さを科学に基づいて理解し、患者さんの人生を変革する医薬品の開発および提供を通じて、オンコロジー領域の変革をけん引していきます。

アストラゼネカは治療困難ながん種に注力しています。当社は持続的なイノベーションにより、医療活動および患者さんの医療経験を一変させる可能性のある、製薬業界でもっとも多様なポートフォリオと開発パイプラインを構築しています。

アストラゼネカはがん治療のパラダイムを再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、希少疾患、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオ・医薬品において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comまたは、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、および呼吸器・免疫を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/ をご覧ください。

tags

  • オンコロジー