AstraZeneca PLC 2020年9カ月累計・第3四半期業績

11月5日にアストラゼネカ英国本社が発表しました、2020年第3四半期業績発表プレスリリースのハイライトの日本語訳をお送りします。この資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。

通年ガイダンス達成に向けて順調に前進:「イノベーションによる持続可能な成長」戦略を遂行中

9カ月累計で、アストラゼネカは「イノベーションによる持続可能な成長」という戦略のもと、売上、利益および現金の増大を達成しました。総収益は期待通りであり、業績は引き続き向上しました。第3四半期の利益成長は、第4四半期に向けて加重された提携収入、その他営業収入、および経費を反映しています。そのため、通年ガイダンスに変更はありません。

最高経営責任者(CEO)パスカル・ソリオの業績に関するコメント:
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックによる混乱が継続する中においても、本四半期、当社は有望な進捗を果たしました。売上業績のハイライトとして、オンコロジー領域におけるさらなる成功およびフォシーガの成長加速が挙げられます。当社のパイプラインでも、ループス(全身性エリテマトーデス)治療薬としてのanifrolumabの薬事承認申請が受理され、フォシーガが慢性腎臓病に関する画期的な新規データをもって糖尿病および心不全以外の疾患にその可能性を拡大するなど、優れた結果を達成しました。

COVID-19との闘いにおいては、オックスフォード大学と共に、ワクチンに関する協力を推進すると同時に、迅速な防御を必要とする、あるいは免疫系が脆弱なためワクチンの恩恵を受け難い人々を対象に、COVID-19の予防および治療を目的とする長時間作用性抗体薬の併用療法の第Ⅲ相試験を開始しつつあります。

当社は引き続き期待に沿って前進し、イノベーションによる持続可能な成長という戦略に裏付けられた通年ガイダンスを保持します」。

9カ月累計の総売上高のハイライトとして下記が挙げられます:

- 製品売上は9%増(CERベースでは11%増)の188億7,900万ドル。新薬6は34%増(CERベースでは36%増)の98億9,400万ドルで、これは、61%増(CERベースでは68%増)となった新興市場での新薬の売上21億8,900万ドルを含みます。新薬は全世界の総売上高の52%を占めました(2019年9カ月累計では42%)。第3四半期の提携収入の減少は主にリムパーザに関して2019年第3四半期に受領したマイルストーン収入との比較効果を反映しています。

- オンコロジー領域の売上は23%増(CERベースでは24%増)の81億8,500万ドル、New CVRM領域7は7%増(CERベースでは10%増)の34億5,000万ドルでした。呼吸器・免疫領域は1%減(CERベースでは1%増)の38億4,100万ドル万ドルで、中国でパルミコートが難題に直面していることを受け、第3四半期の売上は12%減の11億6,500万ドルでした。

- 新興市場の総売上高は6%増(CERベースでは11%増)の64億6,600万ドル、うち中国の総売上高は9%伸長(CERベースでは11%増)し40億1,300万ドル。後者には、パルミコートの売上減少による14ポイントのマイナス影響が含まれます。第3四半期、中国の総売上高は6%増の13億5,400万ドルでした。

- 9カ月累計で、米国の総売上高は12%増の64億4,500万ドル、ヨーロッパの総売上高は6%増(CERベースでは7%増)の37億900万ドル。本四半期、ヨーロッパの製品売上は10%増(CERベースでは8%増)の12億5,900万ドルでしたが、総売上高は、ヨーロッパ地域において認識され計上される上記リムパーザの提携収入の受領額の減少を反映し、9%減(CERベースでは11%減)の12億ドル6,200万ドルでした。

ガイダンス
当社は2020年度のガイダンスを下記に関しCERベースで提供します:

2020年度の財務ガイダンスに変更はありません。総売上高は1桁台後半から2桁台前半のパーセンテージで増加することが予想され、中核EPSは10%台半ばから後半程度増加することが予想されます。

アストラゼネカは本発表文において後述されるCOVID-198の影響によるリスクおよび不確実性の増大を想定しています。四半期毎の業績変動は継続すると予想されます。

当社は買収関連債務により生じる公正価格調整、無形資産減損費用および訴訟和解引当金を含む報告ベースの結果の重要な要素を正確に予測することはできませんので、報告ベースのガイダンスならびに指標を提供することはできません。英語原文発表文書の末尾にある「将来予想に関する記述についての注意事項」をご参照ください。

指標
当社は2020年度の指標をCERベースで提供します。
- 当社は営業レバレッジの改善に注力しています。
- 中核税率は18~22%。四半期ごとの中核税率の変動は継続すると予想されます。
- 資本支出は対前年度比概ね安定すると予想されます。

為替の影響
外国為替レートが2020年10月から12月までの期間、本9カ月累計の平均為替レートの水準にあれば、総売上高および中核EPSに対して1桁台前半のマイナス影響が予想されます。当社の外国為替レート感度分析は英語原文発表にある営業・ファイナンシャルレビューの項に含まれています。

財務サマリー
-  製品売上と提携収入により構成される総売上高は9カ月累計で8%増(CERベースでは10%増)の192億700万ドル。製品売上は、主に3つの治療領域にわたる新薬の業績および新興市場の業績によりけん引され、9%増(CERベースでは11%増)の188億7,900万ドル。
-  報告ベースおよび中核総利益率9は、それぞれ80%および81%で安定していました。第3四半期の中核売上総利益率79%も対前年度比で変動はありませんでした。
-  9カ月累計の報告ベース中核総営業費用は2%減(CERベースでは1%減)の126億4,600万ドルで、総売上高の66%を占めました(2019年9カ月累計では73%)。中核総営業費用は4%増(CERベースでは5%増)の109億7,900万ドルで、総売上高の57%を占めました(2019年9カ月累計では59%)。
- 報告ベース研究開発費は9カ月累計で8%増の42億7,200万ドル;中核研究開発費は9%増の41億6,500万ドル。この増加は、datopotomab deruxtecan(DS-1062)の開発を含むパイプラインへの投資、および2019年に終了したMSDとの提携10の一環として支払われていたリムパーザの開発に関する契約一時金の解除を一部反映しています。
- 9カ月累計の報告ベースの販売費及び一般管理費は7%減(CERベースでは5%減)の80億8,400万ドル;中核販費及び一般管理費は1%増(CERベースでは3%増)の65億2,400万ドル。この変動の違いは買収関連債務により生じる公正価格調整、および2019年に認識された法的準備金の増加を一部反映していますが、これらは9カ月累計で計上された新たな無形資産減損費用により相殺されました。
- 9カ月累計の報告ベースその他収入及び経費は15%減(CERベースでは14%減)の8億8,800万ドル。中核その他収入および経費は9カ月累計では16%減(CERベースでは15%減)の8億8,900万ドル、第3四半期では19%減(CERベースでは20%減)の2億8,500万ドル。
- 9カ月累計での報告ベース営業利益率は6ポイント増の19%; 中核営業利益率は1ポイント増の28%。
- 9カ月累計で報告ベースEPSは111%増(CERベースでは113%増)の1.66ドル。中核EPSは13%増(CERベースでは16%増)の2.95ドル。
- 9カ月累計の営業活動による正味キャッシュインフローは30億100万ドル。これは対前年度比14億700万ドルの増加ですが、報告ベース営業利益が13億2,800万ドル改善し36億7,500万ドルとなり、運転資金と短期準備金が良好な変動を示したことを反映しています。

営業サマリー

オンコロジー領域
9カ月累計の総売上高は23%増加(CERベースでは24%増)し、81億8,500万ドルを達成。

New CVRM領域
9カ月累計の総売上高は7%増加(CERベースでは10%増)し、34億5,000万ドルを達成。

呼吸器・免疫領域
9カ月累計の総売上高は1%減少(CERベースでは1%増)し、38億4,100万ドルを達成。パルミコートの売上減少による影響幅は総売上高成長の15ポイント相当でした。

9カ月累計で、中国での売上が大部分を占めるパルミコートの売上は、COVID-19によるマイナス影響を受けました。新興市場におけるパルミコートの売上は、9カ月累計では43%減(CERベースでは42%減)の4億7,900万ドル、第3四半期では60%減(CERベースでは59%減)の1億900万ドル。

新興市場
新興市場での下記を含む9カ月累計の総売上高は、6%増(CERベースでは11%増)の64億6,600万ドルでした。

- 中国は9%増(CERベースでは11%増)の40億1,300万ドル。本業績は、前述のCOVID-19によるパルミコートへのマイナス悪影響を反映しています。第3四半期の総売上高は6%増の13億5,400万ドル。

- 中国以外は、3%増(CERベースでは10%増)の24億5,300万ドル、第3四半期の総売上高は、一部過去の売却の影響により、7%減(CERベースでは2%増)の7億8,300万ドル。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
当社は下記を含む、現行のパンデミックによる数多くの課題に対処しています。

- 患者さんのスクリーニング検査、診断、検査および選別手順の低下
- 現場の営業部隊と医療従事者の間で行われる対面コミュニケーションの低下
- 施設の清掃、個人用保護具および社員の検査等のCOVID-19に関連する追加コストや手順。アストラゼネカは社員およびサプライヤーに対し、安全な労働環境を提供することに専念しています。
- 流通経費の増加
- 主に早期段階における一部臨床試験の開始、実施中の患者登録および追跡への影響。パンデミックの結果、さらなる遅延が生じることを想定するのが賢明と考えます。

世界的な回復には遅延が見られますが、アストラゼネカはこれらの課題へ対処できる状況にあります。未曽有の危機は、より効率的な働き方を探求するための複数の機会をもたらし、それにより患者さんや当社に長期的な恩恵をもたらす可能性があります。

加えて、社会や個人をCOVID-19から防御し、重症患者さんを治療するため、SARS-CoV-2ウイルスを標的とする研究活動を始動しました。遺伝子組み換えアデノウイルスワクチン候補であるAZD1222の後期臨床試験が英国、ブラジル、南アフリカおよび米国を含む多くの国々で実施中です。欧州医薬品庁(EMA)は、2020年10月、同庁のヒト用医薬品委員会(CHMP)が、AZD1222のデータの逐次審査を開始したことを発表しました。同剤は、この審査方法で審査される初のCOVID-19ワクチンとなります。

同月、当社は、AZD7442の感染症予防における安全性と有効性を評価する2つの第Ⅲ相臨床試験を開始し、COVID-19の治療薬としても複数の試験を計画しています。

当社の広範なCOVID-19に関する研究開発プロラムの詳細は、本発表文の研究開発の項に記載されています。また、アストラゼネカのワクチン候補および政府や他の機関との協力については、本発表文のサステナビリティ(持続可能性)の項に記載されています。

サステナビリティ(持続可能性)概要
当社のサステナビリティ優先事項に関する最近の動向および進捗を下記に報告します。

a) 医療アクセス
今期、アストラゼネカの最高経営責任者(CEO)であるパスカル・ソリオは、バイオ医薬品企業9社のCEOと共同でワクチン宣言に署名し、被接種者の安全と健康の継続を初期COVID-19ワクチンの開発における最優先事項とすることを誓約しました。

b) 環境保護
アンビション・ゼロカーボン戦略の一環として、当社は、当初のRE100(再生可能エネルギー)の目標よりも5年早い2020年末までに世界中の全事業拠点において認定された再生可能輸入電力の100%の供給を実現し、再生可能電力調達目標の達成時期を前倒ししたことを発表しました。同時に、2025年までの電気自動車(EV100)への切り替えおよびエネルギー生産性の向上も加速させていることを発表しました。

c) 倫理と透明性
今期、当社は「データと人工知能(AI)の倫理に関する見解」を発表し、この新興分野に関するアストラゼネカの原則を確立し、可視化しました。これは、当社の透明性と倫理的行動に対する継続的な注力を示すものです。

より広範なサステナビリティに関する最新情報は本発表文の後段で提供されます。

注:
下記の注釈は1ページから7ページまでに関するものです。

1. Constant exchange rates(恒常為替レート):これらは報告ベースの結果から為替変動の影響を除外しているため一般に公正妥当と認められている会計原則(GAAP)とは異なる指標です。
2. 報告ベースの財務指標は欧州連合により採用され、国際会計基準審議会により発行された国際会計基準に準拠して提示された財務業績です。英国は未だIFRS承認プロセス発表しておらず、暫くの間欧州連合の承認プロセスに引き続き従うことが予想されます。
3. 1株当たり利益
4. not meaningful(非適用)
5. 中核財務指標:これらは報告ベースの業績とは異なり、グループのInterim Financial Statements(中間財務諸表)にある情報から直接算出できないためGAAPとは異なる指標です。中核財務指標および中核ベースから報告ベースへの財務指標の調整の定義は、英語原文の営業・ファイナンシャルレビューを参照ください。
6. タグリッソイミフィンジリムパーザCalquenceEnhertuKoselugoフォシーガブリリンタロケルマ、roxadustat、ファセンラビベスピおよびビレーズトリ。これらの新薬はオンコロジー、循環器・腎・代謝(CVRM)および呼吸器・自己免疫の3つの治療領域の柱であるとともに今後の成長の重要な基盤です。Enhertuおよびroxadustatの9カ月累計の総売上高はすべて既存の提携収入の全部を反映しています。
7. New CVRM領域はブリリンタおよび腎臓病・糖尿病治療薬により構成されます。
8. コロナウイルス感染症;新規に発見されたコロナウイルスにより引き起こされる感染症
9. 売上総利益は総売上高から売上原価を差し引いた金額と定義されます。報告ベースおよび中核売上総利益は提携収入および全ての関連費用の影響を控除しているため、製品売上の本来の業績を反映しています。
10. 米国ニュージャージー州ケニワースを拠点とするMerck & Co., Inc.は米国とカナダ以外ではMSDとして知られています。

総売上高
当社製品の業績を下記に示すとともに、地域別製品売上に関しては、英語原文発表文書にあるRegional Total Revenueに示します。

総売上高サマリー

●  オンコロジー領域

9カ月累計の総売上高は23%増(CERベースでは24%増)の81億8,500万ドルを達成。Enhertuの業績の全部が、提携収入に反映されました。

オンコロジー領域の総売上高は、総売上高合計の43%を占めました(2019年9カ月累計では38%)。

タグリッソ
タグリッソ
は米国、中国、EU諸国および日本を含む87カ国で上皮成長因子受容体変異陽性非小細胞肺がん(EGFRm NSCLC)の1次治療として薬事承認を取得しました。現在までに、同疾患を適応症として32カ国で保険償還が認められていますが、さらなる保険償還に関する承認が予想されています。これは、米国、中国、EU諸国および日本を含む89カ国におけるEGFR T790M32変異陽性NSCLCの治療薬としてのタグリッソの承認に続くものでしたが、この適応症は64ヵ国で保険償還の対象とされています。

9カ月累計で、全てが製品売上による総売上高は38%増(CERベースでは39%増)の、31億7,100万ドルに達しました。米国の売上は26%伸長し、11億4,400万ドルでした。

新興市場において、タグリッソの総売上高は9カ月累計で72%増(CERベースでは78%増)の9億5,000万ドルに達し、中国では、2019年の国家医療保険償還医薬品リスト(NRDL)への2次治療の収載後、顕著な成長を実現しました。タグリッソの日本の総売上高は12%増(CERベースでは11%増)の5億2,300万ドルでした。ヨーロッパの総売上高は9カ月累計で49%増(CERベースでは50%増)の5億300万ドルに達しました。この業績は、より多くの国々が保険償還を認めたことによる1次治療での使用の増加によりけん引されました。

イミフィンジ
イミフィンジ
は米国、中国、EU諸国および日本を含む65カ国でプラチナ製剤ベースの化学・放射線療法(CRT)による治療後、病勢進行がみられない切除不能、ステージⅢ非小細胞肺がん患者さんの治療薬として薬事承認を取得しています。保険償還契約の件数は9カ月累計で28件に増加しました。また、イミフィンジは47カ国で進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)患者さんの治療薬として承認され、5件の保険償還を取得しました。

32エクソン20のメチオニン(M)による位置790におけるトレオニン(T)の置換

全てが製品売上からなるイミフィンジの9カ月累計の総売上高は、42%増(CERベースでは43%)の14億8,700万ドルに達し、その大部分は切除不能ステージⅢ非小細胞肺がんの治療に使用されています。米国での売上は17%増の8億8,500万ドルでした。日本での売上は28%増(CERベースでは27%増)の1億9,200万ドル。ヨーロッパの売上は122%増の2億5,400万ドル(CERベースでは125%増)でしたが、これは保険償還を認めた国の増加を反映しています。一方、中国での案件も含め、最近の複数の薬事承認および上市を受け、新興市場の売上は514%増(CERベースでは543%増)の1億1,300万ドルでした。

リムパーザ
リムパーザ
は卵巣がんの治療薬として77カ国、転移性乳がんの治療薬として71カ国で承認されており、膵がん治療薬としては、51カ国において承認されています。さらには、特定の前立腺がんの2次治療としても13ヵ国において薬事承認を取得しています。

9カ月累計で、製品売上は、51%増(CERベースでは53%増)の12億8,000万ドルに達しました。この堅調な業績は、地理的に広範にわたり、全世界で上市が継続中です。米国の製品売上は、前立腺がんおよびHRD陽性の卵巣がんの1次治療における上市の効果が出始め、46%増の6億3,100万ドルでした。総処方量ベースで、リムパーザは、米国のポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害剤クラスのトップ製品としての地位を維持しました。保険償還の広がりとBRCA検査率が伸びていること、および、英国とドイツをはじめとする卵巣がんの1次治療を適応症とした最近の上市にけん引され、ヨーロッパの売上は50%増(CERベースでは51%増)の3億1,100万ドルでした。

日本の製品売上は31%成長の1億1900万ドル(CERベースでは30%増)でした。新興市場の製品売上は、94%増の1億9,500万ドル(CERベースでは105%増)で、これは2019年の中国の国家薬品監督管理局(NMPA)による卵巣がんの2次治療の維持療法としてのリムパーザの薬事承認によるものです。リムパーザは同適応で中国の国家医療保険償還医薬品リスト(NRDL)に2020年1月付で収載されました。

リムパーザの総売上高は9カ月累計で28%増(CERベースでは29%増)の14億1,500万ドルでした。これには、1億3,500万ドルの提携収入が含まれます。提携収入の受領額は四半期ごとにばらつきがあり、多額のリムパーザの提携収入の受領が2020年の最終四半期に予想されています。

Enhertu
第一三共株式会社(第一三共)により計上された米国の売上は9カ月累計で1億3,600万ドルでした。Enhertuは、2019年末に米国食品医薬品局(FDA)により、HER2変異陽性乳がんの3次治療として承認されました。全てがアストラゼネカにより計上された提携収入からなる9カ月累計の総売上高は6,300万ドル, 本四半期の総売上高は2,700万ドルでした。

Calquence
全て製品売上からなる総売上高は、9カ月累計で214%増の3億4,000万ドルに達し、その売上の大部分は米国で達成されました。Calquenceは、慢性リンパ性白血病(CLL)および小リンパ球性リンパ腫(SLL)の治療薬として米国食品医薬品局(FDA)により2019年11月に承認され、さらに16カ国において同疾患を適応症として承認を取得しています。Calquenceはマントル細胞リンパ腫の治療薬としても20カ国において薬事承認を取得しています。

Koselugo
症候性の手術不能な叢状神経線維腫を有する2歳以上の小児の神経線維腫症1型(NF1)の治療薬として2020年第2四半期の米国での発売後、全て米国での製品売上からなる9カ月累計の総売上高は2,000万ドルに達しました。

従来製品:ゾラデックス
大部分が製品売上からなる総売上高は99カ月累計で14%増(CERベースでは 18%増)の7億1,700万ドルに達しました。

ゾラデックスの新興市場での製品売上は、前立腺がんでの使用やアクセスが増加したことを反映し、12%増(CERベースで18%増)の4億2,700万ドルでした。ヨーロッパの製品売上は5%増(CERベースでは 6%増)の1億400万ドル。その他既成市場(RoW)地域では、製品売上は2%増の1億3,500万ドルとなりました。

従来製品:フェソロデックス
全て製品売上からなる総売上高は9カ月累計で38%減(CERベースでは37%減)の4億5,000万ドル。

新興市場の売上は3%減(CERベースでは3%増)の1億4,200万ドルに達しました。しかし、米国の売上は、2019年の複数のフェソロデックス後発品の発売を反映し、85%減の4,500万ドルでした。後発競合品が確立されているヨーロッパでは、売上は2%増(CERベースでは 3%増)の1億7,100万ドルに達したものの、日本の売上は、2020年第2四半期の公的価格の切り下げにより、11%減(CERベースで12%減)の8,600万ドルでした。

従来製品:イレッサ
全て製品売上からなる総売上高は9カ月累計で41%減(CERベースでは40%減)の2億100万ドルでした。新興市場の売上は28%減(CERベースで26%減)の1億6,300万ドルでしたが、これはイレッサが中国の数量ベース調達(VBP)プログラムに含まれていることによる価格下落の影響を反映しています。

●   バイオファーマ:CVRM領域

総売上高は9カ月累計で3%増の52億7,800万ドル(CERベースでは5%増)に達し、総売上高合計の27%を占めました(2019年9カ月累計では29%)。この業績にはroxadustatの既存提携収入1,900万ドルと、クレストールおよび他の複数の従来製品の売上が含まれます。

クレストールとその他の複数の従来製品の売上を除いたNew CVRMの9カ月累計の総売上高は、主にフォシーガ、次にブリリンタの業績を反映し、9カ月累計で7%増(CERベースでは10%増)の34億5,000万ドルに達しました。New CVRMの総売上高は9カ月累計CVRM全体の総売上の65%を占めました(2019年9カ月累計では62%)。

フォシーガ
大部分が製品売上からなる総売上高は9カ月累計で22%増(CERベースでは26%増)の13億7,700万ドルに達しました。第3四半期の総売上高は、すべての地域における成長を反映し、32%増(CERベースでは35%増)の5億2,700万ドル。

新興市場の製品売上は、9カ月累計で44%増(CERベースで54%増)の4億8,800万ドルでした。中国ではフォシーガが2020年初頭より国家医療保険償還医薬品リスト(NRDL)に収載されました。予想通り、これにより本製品の価格がマイナス影響を受けました。しかし、NRDL収載による数量面でのプラス効果がこのマイナス影響を上回りました。また、この業績はジペプチジルペプチダーゼ4(DPP-4)阻害剤クラスに取って代わったナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤クラスの継続的な成長も反映しています。

米国の製品売上は9カ月累計で3%減の3億8,500万ドルでした。この売上減は、有望な数量ベースの成長を競合激化による価格への影響や売り上げ構成のマイナス影響が上回ったことを反映しています。しかし、DECLARE心血管アウトカム試験(CVOT)結果を反映した2019年第3四半期の添付文書改訂や最近の左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)への適応拡大の結果として、新規処方のシェアにおける好ましい動きもありました。米国の製品売上は第3四半期に18%伸長し1億4,800万ドルでした。

ヨーロッパの製品売上は9カ月累計で、同様にDECLARE試験承認内容の改訂後のNew-to-Brand処方の加速を反映し、33%増(CERベースでは34%増)の3億6.300万ドルに達しました。第3四半期のヨーロッパの製品売上は48%増(CERベースでは44%増)の1億4,100万ドルでした。

ブリリンタ
9カ月累計で、全てが製品売上による総売上高は12億3,000万ドルに達し、7%増(CERベースでは9%増)の成長を示しました。急性冠症候群および心筋梗塞(MI)発症後のハイリスク患者さんの治療における患者数の増加が継続しました。しかし、2020年第3四半期の売上は、継続するCOVID-19の影響および中国における2020年8月のVBP(数量ベース調達)発表後の卸の在庫補償が原因で7%減少し、3億8,500万ドルでした。

新興市場の9カ月累計の売上は13%増(CERベースでは18%増)の3億9,200万ドルでした。しかし、2020年8月の中国における前述のVBP改訂の発表後、アストラゼネカは価格競争を選択しませんでしたが、VBP規則により依然として30%の公的価格切り下げに直面しており、第3四半期の売上は、22%減(CERベースでは20%減)の1億200万ドルでした。米国の売上は、一部、90日処方の影響増大の結果である加重平均治療期間の長期化にけん引され、7%増の5億3,700万ドルでした。ヨーロッパの売上はCOVID-19によるマイナス影響をうけ、選択的治療が減少したことから、9カ月累計で2%減(CERベースでは1%減)の2億5,700万ドルでした。

Onglyza
全てが製品売上からなる総売上高は9カ月累計で8%減(CERベースでは6%減)の3億6,500万ドルでした。2020年第3四半期の総売上高は、市場シェアの減少を受け、14%減(CERベースでは13%減)の1億900万ドルでした。

新興市場の売上は、中国の業績にけん引され、18%増(CERベースで23%増)の1億5,400万ドル。Onglyzaの米国の売上は、9カ月累計で23%減の1億3,400万ドルでした。ヨーロッパの売上も、DPP-4阻害剤クラスからの転換という広範な傾向が強調され、19%減の4,300万ドルでした。フォシーガの大きな将来性を考慮し、当社はOnglyzaよりもフォシーガへの営業的支援を引き続き優先します。

ビデュリオン
全てが製品売上からなる総売上高は9カ月累計21%減(CERベースでは20%減)の3億2,600万ドルでした。

米国の売上は、競合圧力とマネジドケア市場の影響の結果、9カ月累計で18%減(CERベースでは23%減)の2億7,800万ドルでした。ヨーロッパのビデュリオンの売上は24%減の3,800万ドル。

ロケルマ
全てが製品売上からなる総売上高は、大部分が米国で達成され、9カ月累計で4,800万ドルに達しました(2019年9カ月累計では600万ドル)。ロケルマは今期米国における新規処方市場のシェアを継続的に主導しました。

ロケルマはEU諸国、中国および日本を含む複数の市場において、高カリウム血症治療薬として薬事承認を取得しており、間もなく他の複数の市場においても上市されることが予定されています。

Roxadustat
全てが既存提携収入からなる9カ月累計の総売上高は中国で1,900万ドルに達しました。2020年第3四半期の売上は、主に前期との会計上の調整による14%の連続する四半期の減少を反映し、800万ドルでした。当社は、中国における病院リスティングの実現に引き続き注力し、9万人以上の患者さんが本剤による慢性腎臓病(CKD)に伴う貧血の治療を受けました。

2020年7月、FibroGen社(FibroGen)とアストラゼネカは、中国におけるroxadustatに関する既存のライセンス契約を変更する修正契約を締結しました。2021年以降、アストラゼネカは中国における今後の収益の大部分を製品売上として計上する可能性が高いと思われます。

従来製品: クレストール
大部分が製品売上からなる総売上高は9カ月累計で11%減(CERベースでは9%減)の8億8,400万ドルでした。

新興市場の製品売上は10%減(CERベースでは7%減)の5億6,000万ドル。この業績は前述の中国の数量ベースの調達(VBP)によるマイナスの影響を受けました。米国の製品売上は、19%減の7,100万ドル。ヨーロッパの製品売上は16%減(CERベースでは15%減)の9,400万ドルでした。

● バイオファーマ:呼吸器・免疫領域

9カ月累計の総売上高は1%減(CERベースでは1%増)の38億4,100万ドルで、総売上高合計の20%を占めました(2019年9カ月累計では22%)。これにはDuaklir、Ekliraおよび他の医薬品の既存提携収入,1200万ドルが含まれます。2020年第3四半期の総売上高は、主に前述のパルミコートの業績の結果、12%減少し11億6,500万ドルとなりました。

シムビコート
全てが製品売上からなる9カ月累計の総売上高は、米国の堅調な業績の結果、15%増(CERベースでは16%増)の20億4,200万ドル。2020年第3四半期の総売上高は、主に米国での在庫積み増し (備蓄) 効果と日本での後発品との競合により、2%減少し5億9,900万ドルでした。シムビコートは吸入ステロイド(ICS)/長時間作用型β刺激薬(LABA)クラスにおける世界市場の数量ベースおよび金額ベースでのトップ製品としての地位を継続しました。

米国の売上は29%増の7億5,500万ドル。シムビコートのオーソライズド・ジェネリックが当社の提携先であるPrasco社により米国で2020年1月に発売されました。第3四半期の売上は、好ましくないチャネルミックスの結果、および年初からの在庫増を解消した結果、3%減少し1億9,700万ドルでした。新興市場の売上は、中国およびロシアの好調な業績を反映し、9カ月累計で6%増(CERベースでは11%増)の4億2,300万ドルでした。

ヨーロッパの9カ月累計売上は、フランス、スペインおよびイタリアで見られた良好な成長により、3%増(CERベースでは4%増)の5億2,100万ドル。日本の9カ月累計売上は10%増(CERベースでは9%増)の1億4,400万ドルでしたが、 2020年第3四半期の売上は35%減(CERベースでは36%減)の4,100万ドルでした。これは、後発品の競合およびアステラス製薬との共同プロモーション契約を終了した2019年第3四半期の価格および数量との比較によるものです。

パルミコート
全てが製品売上からなる総売上高は9カ月累計で40%減(CERベースでは39%減)の6億2,800万ドル。第3四半期の総売上高は、特に中国で見られた、病院での呼吸器疾患患者さんの治療に重大な影響を与えたCOVID-19の影響が継続したことにより、55%減の1億5,100万ドルでした。

パルミコートの売上が9カ月累計で43%減(CERベースでは42%減)の4億7,900万ドルであったであった新興市場は、パルミコートの全世界の総売上高の76%を占めました。中国の業績はCOVID-19の影響を受け、外来患者用の噴霧療法室(ネブライザールーム)への小児来訪者数が減少しました。経口ステロイド剤が不適切な場合パルミコートが手術で使用可能な成人の待機手術例数は本四半期に一部回復しました。米国の売上は40%減の5,300万ドル、ヨーロッパの売上も8%減(CERベースでは6%減)の5,500万ドルでした。

ファセンラ
ファセンラ
は、米国、EU諸国および日本を含む59カ国で、コントロール不良の重症好酸球性喘息の治療薬として薬事承認を取得しています。さらなる薬事承認審査が進行中であり、ファセンラに関して45カ国において保険償還が既に認められています。

全てが製品売上からなる総売上高は9カ月累計で34%増の6億6,600万ドルでした。第3四半期の総売上高は、良好な市場シェアの進展および数か国における新規患者さんの治療開始へのCOVID-19の影響を自己投与採用の増加が上回った結果、19%増(CERベースでは18%増)の2億4,000万ドルでした。ファセンラは、過半数の市場におけるコントロール不良の重症喘息治療薬のNew-to-Brand処方数において新規生物製剤のトップブランドとしての地位を継続しました。

米国の売上は、9カ月累計で23%増の4億2,300万ドル。2020年第3四半期の売上は、市場シェアの成長持続により11%増の1億5,100万ドル。ヨーロッパの9カ月累計売上は、進行中の上市の成功を反映し、72%増(CERベースでは74%増)の1億4,000万ドル。日本の売上は、既承認の適応および新規患者数において、16%増(CERベースでは15%増)の7,200万ドル。新興市場の売上は9カ月累計で1,000万ドルに達しました(2019年9カ月累計では400万ドル)。

Daliresp/Daxas
全てが製品売上からなる総売上高は9カ月累計で4%増の1億6,300万ドル。全世界の売上の87%を占める米国の売上は6%増の1億4,100万ドルでした。

ビベスピ
全てが製品売上からなる総売上高は9カ月累計で19%増の3,600万ドル。ビベスピは米国、多くの欧州諸国および日本で発売されました。米国の売上は9カ月累計で11%増の3,300万ドル。

ビレーズトリ
全てが製品売上からなる総売上高は9カ月累計で2,100万ドル(2019年9カ月累計では100万ドル)。ビレーズトリは、COPD治療薬として、中国および日本での上市に成功しました。日本の処方は、新医薬品については発売後1年間は1回の処方日数を14日間分に限定する療養担当規則(療担規)により制限されています。ビレーズトリは2020年10月1日に発売後1年が経過したため、療担規に基づく処方日数制限が解除され、本規則はもはや適用されません。最近、ビレーズトリは、米国で承認・発売され、EUではTrixeoという製品名でCHMPの承認の了承を得ました。

Broncho-Vaxom
2020年9月, アストラゼネカはOM Pharma SA社と戦略的提携に関する契約を締結し、本契約を通じ、アストラゼネカは本免疫製剤Broncho-Vaxom(バクテリアライセート/OM-85)を中国(香港、マカオ、台湾を除く)において輸入、流通および販売促進する独占的権利を付与されました。中国において、再発気道感染症は、特に小児によく見られる疾患であり、その発症率は約20%です。

その他製品(主要3治療領域以外)

大部分が製品売上からなる総売上高は9カ月累計で7%減(CERベースでは6%減)の19億300万ドル。この業績は一部2020年4月のMovantikのヨーロッパ、カナダおよびイスラエルを除く世界的権利のRedHill Biopharma社への売却を反映しています。その他製品の総売上高は総売上高合計の10%を占めました(2019年9カ月累計:11%)。

ネキシウム
大部分が製品売上からなる総売上高は9カ月累計で1%減(CERベースでは1%増)の11億4,000万ドル。新興市場のネキシウムの製品売上は2%減(CERベースでは2%増)の5億6,300万ドル。

オメプラール (Losec/Prilosec)
全てが製品売上からなる総売上高は、一部2019年10月に実施された中国、日本、米国およびメキシコを除く全世界の商業権のCheplapharm Arzneimittel GmbH (Cheplapharm)への売却を反映し、9カ月累計で34%減(CERベースでは32%減)の1億4,400万ドル。新興市場の売上は9カ月累計で18%減(CERベースでは16%減)の1億1,900万ドル、2020年第3四半期は、前述の中国でのVBPプログラムの影響の一環である公的価格の切り下げに本剤が対象となったため、23%減(CERベースでは24%減)の3,800万ドルでした。ヨーロッパの9カ月累計売上は63%減の1,700万ドルでした。

フルミスト
全てが製品売上からなる総売上高は、インフルエンザワクチンの例年より早期の提供および例年より多い使用を反映し、9カ月累計で1億1,600万ドルに増加しました(2019年9カ月累計では2,000万ドル)。ヨーロッパの売上は4,900万ドルに達しました(2019年9カ月累計ではゼロ)。

シナジス
9カ月累計で、全てが製品売上からなる総売上高2億9,400万ドルは増減なし。米国以外の市場に関する現行の供給契約により全てがアッヴィ社(アッヴィ)への売上からなるヨーロッパの売上は9カ月累計で5%減の2億4,700万ドルとなり、2020年第3四半期の売上は33%減の9,700万ドルでした。米国の売上は、9カ月累計で、29%増の4,700万ドルでしたが、これは過去の期間に関する良好なグロスからネットへの調整を反映しています。

アッヴィが1997年以降保持する米国以外のシナジスの販売・流通に関する商業権は、現行契約が終了する2021年6月30日にアストラゼネカに返還されます。全般的に、2021年7月1日より米国以外の地域では当社が単独で本製品の販売および販売促進を行うことになります。スウェーデンのOrphan Biovitrum AB(publ)との米国におけるシナジスの権利に関する契約についてこの決定による影響はありません。

地域別総売上高

ヨーロッパの総売上高は2020年第3四半期10%増加(CERベースでは8%増)し、9カ月累計では12%増加(CERベースでは13%増)した製品売上を含みます。製品売上の地理的分布は英語原文発表文書のNote 7に示されています。さらなる詳細については、2020年9カ月累計および2019年9カ月累計で計上された提携収入に関するTable 45(英語原文発表文書)を参照ください。

業績発表日程
当社は2021年2月11日(木)に通年および第4四半期財務業績を発表する予定です。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器・自己免疫疾患の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

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